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(画像=Dmitriy_Tsyupa/Shutterstock.com)

NETFLIXやAmazon Primeなど、自宅にいながらにして映像や音楽を楽しめるサービスがどんどん多様化しています。そんな中、今、アメリカで注目を浴びているのが、自宅にいながらにしてコンサートを楽しむことができる「Groupmuse」というサービスです。コンサートのUber eatsともいえるこのサービスの特徴や魅力について解説します。

盛り上がるライブ市場

今、音楽や映像は、NETFLIXなどのストリーミングサービスを通じて楽しむことが一般的になりつつあります。そのため、実際、CDやDVDなどの売上は、ここ数年、右肩下がりで推移してきました。

その一方で、盛り上がりつつあるのが、ライブ、エンタメ市場です。ストリーミングサービスでは感じることのできない臨場感やリアルタイム感を求めて、多くの人がライブにも出向くようになりました。実際、音楽ライブの市場規模はここ数年右肩上がり。CD、DVDの売上に反比例して伸びているのです。今や、音楽業界の構図は、CDを売ることから、ストリーミング+ライブで稼ぐことへとシフトしつつあると言えるでしょう。

ライブの次に来るのは、「プライベートビューイング」

そういった中、次に注目されているのが、「プライベートビューイング」という仕組みになります。

家で一人で音楽や映像を楽しむのが、「プライベート」、大勢でライブなどを楽しむのが、「パブリックビューイング」だとするときに、その中間に位置するのが「プライベートビューイング」になります。気のおけない仲間たちと数人~数十人程度で集まり、ライブ観戦したりするといった動きが高まっているのです。実際、日本においても、スペースマーケットが、NTTドコモと組んでプライベートビューイングのサービスの提供を始めるなど、プライベートビューイング市場の創出がどんどん進んでいる状態だと言ってよいでしょう。

コンサートのUber eats?Groupmuseとはいったい何?

そんな中、今、アメリカで注目されているのが、コンサートのUber eatsともいえる、Gropemuseです。2013年に創業されたGropemuseは、「リビングルームにクラシックを」というコンセプトで始まったサービスで、音楽家を自宅まで届けるサービスになります。

このサービスは、若手の音楽家と、室内でライブを楽しみたい観客をマッチングさせるサービスになります。一人当たり最低10ドルを支払えば、若手のクラシック演奏家が家までやってきて、25分間の演奏を楽しむことができます。もちろん従来のクラシックのコンサートのように、堅苦しく感じる必要はありません。ビールを飲みながらでも、あぐらをかきながらでもクラシックを楽しむことができるサービスになります。現在は、ボストンやニューヨーク、サンフランシスコを中心にこのサービスが利用されているそうです。

Gropemuseは若手音楽家を救う?

このサービスは、自宅で音楽を楽しめるということに加えて、もう1つメリットがあります。それは、若手音楽家が生計を立てていくための手段になりえる、ということです。

日本でも、音楽大学を卒業した生徒たちの就職状況は、必ずしも良いものであるとは言えません。ただ音楽大学を卒業しただけでは、一流のプレーヤーとしては認められないからです。特に、オーケストラなどに入るのは、非常に狭い門になっています。

そういった音楽家たちが活躍する場としても、Groupmuseは有効かもしれません。彼らはGropemuseを使うことで、彼らのファンを作ることができますし、彼らの演奏をお金に換えることができます。そういった意味で、Gropemuseは、若手音楽家の受け皿になっているともいえるでしょう。

日本でも同様のサービスが進んでいくかもしれない

日本では、防音の問題などもあり、Gropemuseのようなサービスは、今現在はないかもしれません。しかし、このような「プライベートビューイング」市場は、今後ますます市場が開拓されていくでしょう。いつか、日本でも、自宅で手ごろに生演奏を楽しめる日が来るかもしれませんね。

文・J PRIME編集部

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