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(画像=BEST-BACKGROUNDS/Shutterstock.com)

2019年の株価はとても難しい局面を迎えています。米中の貿易摩擦の影響で国内外の株価は不安定になり、2013年から続いてきた上昇ムードが一転しています。個人投資家はこの急変に対応するため、発想を大きく切り替える必要があります。

「株価が不安定だから投資を手控える」というのも選択肢のひとつでしょう。また、戦略を練り直し、非常時でもリターンを狙っていくスタンスもあるでしょう。ここでは参考までにいくつかの戦略例を挙げてみます。

戦略1 内需型企業狙い

2019年は中国関連企業を中心に今後の業績が不安視され、株価が低調な企業も目立つようになってきました。例えば、GW明けの5月前半には、中国の売上比率の高いアドバンテスト、村田製作所、ユニチャームなどは軒並み株価が急落しました。また急落とまではいかなくても、グローバル展開する企業は少なからず中国市場の影響を受けているため、どうしても株価が伸び悩みます。

しかし、このような環境下でも好調企業は数多く存在します。わかりやすいのは、世界市場と無縁の内需型のサービス企業。具体的には、高齢者向けサービスを提供している企業、リユースをテーマにしている企業などが挙げられます。こういった中から、業績が伸びている企業を厳選して投資をすれば、比較的リターンが狙いやすいといえます。

ただし、業績が伸びている内需型の企業でも決算前後はボラティリティーが大きくなるケースもあります。購入タイミングによっては損失もあり得るので要注意です。

戦略2 成長分野狙い

世界経済の影響をダイレクトに受けにくい、将来の成長分野を選ぶのも一案です。最近注目されている成長分野の1つがバイオ関連。黎明期のIT企業のように期待先行で投資されているケースが多いため、実態経済の影響を受けにくいといわれます。

銘柄によっては、日本経済の一角を担う企業が出てくる可能性もあり、長期保有でテンバガー(10倍株銘柄)狙いが出来るのも面白いところです。

成長分野狙いのデメリットは、業績よりも成長期待で株価が値上がりしているケースが多いため、不安材料が出てくると市場が敏感に反応しやすい点です。それを象徴するのが、サンバイオ株。2019年1月21日の1万2000円超えから2月5日には約2400円と短期間で5分の1まで急落しました。

成長分野狙いはこのような急騰急落が前提。ハイリスク・ハイリターンということを深く理解した上でチャレンジするべきでしょう。株価高騰が見込める成長分野としては、IR(カジノを含む統合型リゾート)、5G、AI、IoTなどがよく取り上げられます。

戦略3 東証一部昇格狙い

一般的に、マザーズ、ジャスダック、東証二部から「東証一部に昇格」した銘柄は、社会的信用力などが増して大量買いが入り、株価を上げるケースがあります。この一部昇格の可能性が高い銘柄をストックしておき、リターンを狙う投資家もいます。

東証一部昇格が事前にアナウンスされることはありませんが、株主数・時価総額・経常利益などいくつかの基準があるため(現在、所属する市場によりその内容は異なる)ある程度、予測することが可能です。

デメリットとしては、基準をクリアしていても必ずしも一部上場に鞍替えするとは限らないこと。一部上場が近いと噂されている企業でも、社会的な問題を起こすなどの諸事情で見送られることもあるようです。また、伝統的な優良企業でも、二部にとどまり続ける例もあります。一部昇格企業は意外に予想しづらいため、複数の企業に分散投資をして確率を高めるのが賢明です。

ここでご紹介した3つの戦略はあくまでも一例。大切なことは、冒頭でもお話しした通り、株価好調時とは違う発想で戦略を練ることです。合わせて、株価が低調な時こそ、将来的に大きなリターンを生む株を割安で仕入れるチャンス。「みんなが売るときに買う」これこそが資産を大きく増やすための王道です。

※本稿は上記3つの戦略を推奨するものではありません。投資の可否はご自身の判断で行うようお願いします。

文・J PRIME編集部

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