Drone
(画像=SizeSquare's/Shutterstock.com)

目覚ましい経済成長から一転、景気の減速がささやかれる中国ですが、ハイテク企業は世界でその存在感を増しています。さまざまな分野で、中国が国際スタンダードづくりをリードしているというのです。特に一般消費者向けのドローン市場では、中国が高いシェアを誇っています。

既に名の知れたBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)以外にも、注目しておきたい中国のハイテク企業は数多くあります。ここでは、今後さらなる成長が見込まれる中国のハイテク企業についてご紹介します。

中国のハイテク企業はなぜここまで発展したのか

中国でハイテク企業が成長し続けているのには、いくつかの理由があります。政府がテクノロジー関連産業を発展させるために、数多くの支援を行っていることもその一つです。2015年に中国政府が発表した「大衆創業・万衆創新」では、国を挙げて起業をサポートし、イノベーション型企業を発展させることを目指すとしています。

さらにこの中で、零細企業やスタートアップ企業に対する助成金を拠出し、支援策を強化することや、金融市場の活性化によって融資を簡略化することなども明言されており、中国政府が経済の発展に相当な力を入れていることが分かります。

また、中国においては、個人データを収集して活用することに対しての許容度が高いのも特徴です。個人情報の取り扱いに敏感な日本とは異なり、中国では、携帯電話番号やメールアドレス、通販の購買履歴などを活用して、消費者に効率的なサービスを提供しています。

中国では、日本よりもいち早くキャッシュレス決済が発展し、スマホ一つでさまざまなサービスを便利に活用できるようになりました。ハイテク企業が発展した背景には、政府の支援と企業の努力、そして、国民がそれらを受け入れて利活用しているという中国の実態があるのです。

注目したい中国のハイテク企業

冒頭で紹介したBATHの他にも、世界で活躍する中国のハイテク企業は数多くあります。ここからは、今後も活躍が期待される中国のハイテク企業をご紹介します。

DJI

中国のシリコンバレーと呼ばれる深センで2006年に起業した、ドローンを製造・販売する企業です。一般消費者向けの民生用ドローンでは、DJIの製品が世界シェアの7割を担っています。今や民生用ドローンのリーディングカンパニーとして、世界中の人々にその名が知れ渡っています。

民生用以外にも、映像作品を撮影するプロ向けのドローン、農薬散布や人命救助に利用できる産業用ドローンも製造・販売しています。今後は産業用ドローンのシェアも大きく担うようになるでしょう。

シャオミ

コストパフォーマンスの高いスマホのメーカーとして有名だったシャオミですが、近年ではスマート家電事業に乗り出して、好評を得ています。スマホから操作できるスマート家電市場は今後も拡大が見込まれています。シャオミをはじめとする、中国のスマート家電分野を担う企業は要注目です。

dfwybank

フィンテック領域でも、中国企業の存在感が増しています。チャイナテックとも呼ばれるこれらの企業は、ビッグデータやブロックチェーン技術を用いた先進的なサービスを提供しています。Dfwybankでは、銀行向けに信用情報サービスをオンラインで提供しています。

中国では、零細企業向けのローンがなく、銀行側は企業の信用評価をするのが難しいという現状がありました。このサービスでは、企業の税務データや財務データを分析して、金融商品の設計、リスク防止策まで提案できます。

前述の通り、中国では政府が零細企業やスタートアップ企業の支援を表明していることから、こういったサービスの需要も増していくと考えられます。

次世代AI発展計画と中国のAI企業のこれから

2017年7月に中国政府が発表した「次世代AI発展計画」には、AIの技術革新により、世界の科学技術大国となることに加え、AIを活用することで生活福祉を向上させ、国家防衛力を強化すると明記されています。

この中で、中国は4つの重点分野を定め、分野ごとのリード企業を選定しました。自動運転の分野でバイドゥ、スマートシティ分野ではアリババ、医療分野にはテンセント、音声認識分野ではアイフライテックがそれぞれリード企業とされています。

すでに大きな成果を収めている企業がリード企業として選定された形にはなりますが、これら4つの企業に国家産業政策を委託することで、AI産業の成長を加速させる狙いがあると考えられます。これらの4つの企業がけん引する形で、中国国内のAI関連企業が育成され、市場がさらに拡大していくのではないでしょうか。

中国経済を支えるハイテク企業をチェックしておこう

政府の支援と企業の努力によって、中国のハイテク企業は世界のトップを狙えるまでに成長しています。中国のハイテク企業の存在感は、これからも増していくことでしょう。世界のスタンダードが中国企業の製品に、という未来も近いのかもしれません。

文・J PRIME編集部

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