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(画像=BrAt82/Shutterstock.com)

学校での歴史の勉強は年号の暗記が主で、その内容までは覚えていないという人も少なくないでしょう。ところが、大人になってから歴史を学び直してみると、現在の世界情勢の背景が分かるようになり、日々のニュースの見方まで変わってきます。

ここでは、大人だから身につけたい教養として、日本と世界の歴史を紹介します。

歴史を学ぶことで点が線になる

歴史とは、これまでの人類が歩んできた道のりです。歴史を学ぶことで、どのようにして社会が発達してきたのか、経済が発展してきたのかをより深く理解できるようになります。

分かりやすく、まずは日本で考えてみましょう。縄文時代は狩猟や採集で食料を得ていましたが、これでは安定的に食糧を得ることはできません。そして、弥生時代に農耕が伝わり広がります。農耕によって居住地域が固定されると権力者が現れ、飛鳥時代・平安時代には貴族が人々を統制するようになります。

しかし、次第に貴族の力が衰えると武士が台頭し戦乱の時代に突入します。その後、江戸時代の平穏は明治維新によって一時立ち消えたものの、海外の先進的な技術を得て近代国家を作り上げました。

このように日本の歴史を振り返ってみると、日本が国として成長した過程がよく分かります。特に、江戸時代におよそ200年も続いた鎖国と、海外からの開国要求、その後の明治政府の成立については、近代日本を知るうえで詳しく理解しておきたい出来事の一つです。

また、江戸時代に入って鎖国を実行するまでは、古くから海外と貿易を行っていました。日本と海外のつながりを歴史から学ぶことで、世界情勢や今日の日本の成り立ちへの理解が深まるでしょう。

世界史を学ぶポイント

ビジネスパーソンが歴史を学ぶ時、覚えるべきは年号や人物名ではありません。時代の大まかな流れと、時代ごとで変わる有力な国・地域の軍事力や経済力を知ることが大切です。とはいえ、これだけでも膨大な情報量になります。

世界史のポイントは、時代の中心となる国や地域は徐々に移動しているという点にあります。文明が生まれた古代メソポタミア(紀元前3500年~)の次に繁栄したのはギリシャ、そしてローマです。ギリシャやローマが栄華を極めたのは、紀元前500年ごろから西暦400年にかけてのころでした。

ローマ帝国が崩壊すると、イスラム教が勢力を拡大し、イスラム帝国が繁栄します。

1500年ごろからはヨーロッパの時代です。イタリアを中心にルネサンスが興り、大航海時代にはスペインやポルトガルが海外に進出するようになりました。ヨーロッパの文化が海を渡り、1600年ごろからはオランダが貿易で発展します。

1600年ごろといえば、日本ではちょうど江戸時代に入り、間もなく鎖国が始まっていますが、中国とオランダとだけは貿易を続けていました。

1700年代からは、イギリスとアメリカの勢力が増していきます。イギリス革命で民主政治が発展して、産業革命による技術革新でモノづくりの形が変わっていきました。さらにイギリスはアジアやアフリカの植民地化を進め、アメリカは独立宣言を行い急激に世界情勢が変化していきます。

1900年代に入ると、世界各国の経済が発展して力を持つようになり、第一次世界大戦、第二次世界大戦が起こりました。

なぜ中心地は移動するのか

時代の中心となる国や地域は、このようにして徐々に移動しています。一つの国が繁栄し、その栄華がある程度続くと、文化は停滞の時期に入ります。停滞期に入ると、その近隣の地域で革命や革新が起こり、そこがまた新たな時代の中心地となるのです。

世界史を読み解いていくと、これが繰り返されてきたことが分かります。日本は2度の世界大戦後、急激に成長し経済大国となりました。しかしそれが停滞してくると、今度は中国の経済が盛り上がりを見せたのは記憶に新しいところでしょう。

世界史を学ぶと見えなかった日本が見えてくる

長い人類の歴史の中で、日本はほとんど侵略されることもなく、独自の文化を築いてきました。しかし、歴史をひもといてみると、日本はそれぞれの時代で中心となってきた国々の影響を受けながら発展していることが分かります。

古くは中国の唐から文化を学び、戦国時代にはスペインやポルトガルから銃を仕入れて戦に利用しています。鎖国時代でも、当時繁栄していたオランダとだけは貿易を行い、最先端の技術や知識を仕入れていました。開国後は欧米の文化を積極的に取り入れ、第二次世界大戦に敗れた後も、アメリカの影響を強く受けながら経済を発展させています。

これからの日本の経済を考えていくうえで、先人たちの「最先端から学ぶ」姿勢は見習いたいところです。数えきれない人々が紡いできた歴史から、ビジネスにおけるヒントを探ってみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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