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(画像=shufu photoexperience/Shutterstock.com)

投資信託やNISAなど資産運用には色々な方法がありますが、こうした方法とは異なり、富裕層の「ロマン」とも言えなくもない投資が山や島の購入です。果たして購入するなら、山と島、どちらが良いのでしょうか。投資する価値はあるのでしょうか。

山を買う投資的メリットとリスクは?

山の購入後、例えばアパート経営における家賃収入のように、継続的に受け取ることができる「インカムゲイン」のような収入を得る方法はあるでしょうか。山の購入の場合、収入を得る方法を大きく分けると「自らで事業を営む」か「土地を貸し出す」のどちらかとなります。

自らで事業を営む場合、山林を保有したことによって考えられるビジネスは「木材販売」や「山菜販売」、「キャンプ場運営」、「スキー場運営」、「ゴルフ場運営」などが考えられます。

このうち木材販売は植林などを行えば半永久的に事業として展開できますが、事業化のための初期コストは伐採設備の用意などを含めると相当なものになります。日本における木材自給率は2011年から7年連続で上昇しているものの、材木種の希少価値性や品質の高さなどを強みにできなければ、価格が安い輸入材に苦しめられる結果となります。

そのほか、キャンプ場やスキー場、ゴルフ場などの運営も選択肢に挙げられますが、許認可手続きや運営方法を含むさまざまなノウハウが必要になる上、初期費用とランニングコストの大きくなるため、こうした事業を既に展開する民間企業に土地を貸し出す方が良いという選択肢もあります。「餅は餅屋」というわけです。

ではキャピタルゲイン(売却益)はどうでしょうか。山林の場合は一般的に、住宅地や商業地の土地や建物よりも売り手が決まりにくいという特徴があります。高く売りたい場合は、ほかの山林にはない「価値」がある必要もあります。例えば、「都市が近い」「別荘付き」「山菜の宝庫」などといったものです。

島を買う投資的メリットとリスクは?

日本国内でも世界においても売り出されている島は存在します。専門の売買サイトなども既に存在しています。ただ山の購入の場合と同様、インカムゲイン的な視点で考えると、収入を継続的に得ていくことは決して簡単ではありません。例えばその島へのアクセスという点においても、山よりはるかに困難さが増し、ビジネスの相手がその島を訪れることさえも簡単ではありません。

一方で最近はシェアリングエコノミーが世界的に流行し始め、「遊休スペース」などとして貸し出すプラットフォームが増えていることから、以前よりは利用者を探しやすくはなっています。例えばサバイバルゲームの会場として貸し出したり、最近のブームを考えれば、ユニークな動画を配信しているYouTuber向けに島を貸し出したりするというビジネスも考えられるでしょう。現に、無人島で動画を撮影しているYouTuberは存在しています。

そのほか、リゾート地としての開発を進めることも考えられますが、山の購入におけるスキー場運営やゴルフ場運営などと同じように、さまざまなノウハウや多額の資金が必要になります。元々勝算や知見があってこうしたビジネスに乗り出す以外では、手を出さない方が無難かもしれません。

キャピタルゲインの視点から考えてみますと、ギャンブル性の高さは否めません。購入可能な島の数は住宅などと違って数自体が非常に少なく、相場が形成されにくいのが現状です。購入価格より高く売れることもあれば安く売れることもあるほか、買い手が見つからない可能性も考慮しておくべきでしょう。

否めない運用の難しさ、それでも山や島を買う理由は?

山や島の購入を投資的視点から解説してきました。キャピタルゲイン的視点でもインカムゲイン的視点でも、決して資産運用の方法としてはハードルが低いものではないことが分かります。

しかしそれでも山や島を購入する人はいます。なぜでしょうか。その理由は人それぞれと言えますが、「自分への投資」という側面で購入する人もいます。自然に囲まれた場所で穏やかな時間を独り占めすることは、山や海の購入以外ではなかなかできる経験ではありません。

そう考えれば、山や島の購入は資産運用としての視点と、このような「自分への投資」という異なる視点の両面から検討を進めるべきであると言えるでしょう。あなたなら山と島、どちらを選びますか?

文・J PRIME編集部

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