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(画像=Yuliya Evstratenko/Shutterstock.com)

ペットを飼うことが子供の情操教育になるという話があります。内閣府の世論調査によると、ペットの飼育がよい理由として、「子どもたちが心豊かに育つ」と回答した人の割合は約50%に上っており、実際にそのように感じている人が少なからずいるようです。ペットと過ごし、最後を看取ることによって、実際にどのような効果があるのでしょうか。

ペットが子どもに与える影響

アイペット損害保険株式会社の調査によると、ペットが子どもに与えた影響として、「思いやりの心を持つようになった」という回答が51.3%となっています。さらに、「動物が好きになった」(43.6%)、「命の大切さを理解できるようになった」(43.5%)との回答が続きます。

同社はこの調査から、子どもがペットの世話や遊びを通じて思いやりの心を育むことが分かったとしています。また、ペットの存在を、「友達」や「兄弟姉妹」などの身近な存在だととらえている子どもが少なくないことがうかがえると説明しています。

思いやりの心を育む

ペットと生活する上で最も苦労することの一つは、言語によるコミュニケーションが取れないことです。ペットが鳴き止まなければ、原因が分からずに困り果てたり、エサを食べる量が少なければ、体調が悪いのだろうかと考えたりすることがあるでしょう。また、犬が尻尾を振っていれば、嬉しいのだろうと判断して、さらに喜ばせるためにはどうすればいいだろうかと考えるかもしれません。

そのような場合、ペットの動きや表情などの非言語による情報を読み取ることになります。そうした動物との非言語コミュニケーションによって、ペットの気持ちや状況を察することが、子どもの感性を豊かにし、思いやりの心を育てることにつながるとの見方があります。

また、この「非言語コミュニケーション」は、人同士のコミュニケーションでも重要になります。相手に与える情報量の多くを非言語的コミュニケーションが占めるとされているためです。子どもの頃にペットとの触れ合いの中でこのようなコミュニケーションの能力を身に付けることは、相手の立場に立って考え、良好な人間関係を築く上で役に立ち、社会生活の中で生きてくることがあるかもしれません。

命の大切さを理解する

たいていの場合、犬や猫などのペットとして飼う動物の寿命は10~20年前後であり、人よりも短いものです。つまり、いずれ看取ることになる覚悟が必要な場合がほとんどです。現代の日本社会では、子どもの頃から日常生活の中で「死」に直面する機会はそれほど多くはなく、子どもはペットとの別れを通じて、初めて身近な死を経験することになるかもしれません。

その場合、ペットの死に際して、経験したことのないような悲しみや喪失感に襲われることになると考えられます。そのようなショックに直面するのは非常に辛い体験かもしれませんが、それを受け止めることで命の大切さを実感できるようになるでしょう。

「あの時にあのようにしておけばもっと長く幸せな時間を一緒に過ごせたかもしれない」などと振り返って後悔することもあるかもしれません。しかしその経験から、後で悔やむことのないよう、身近にいる大切な人の存在を感じながら日々を過ごしたり、取り戻せない時間を大事にしなければならないと意識したりするようになる大きなきっかけが得られると考えられます。

情操教育に生かすために

子どもの情操教育に効果的であるというのは、ペット飼育の大きなメリットの一つではありますが、それ自体を目的としてただ飼うのではなく、ペットを家族の一員として家庭で大切にしていく意識を持つことが重要です。

命ある生き物と長く暮らしていくには、それに伴う費用や負担が日常生活の中に常についてくることになり、飼い主として最期まで責任を持つことに相応の覚悟が必要になります。その上で、まずは親がペットに対して愛情を持ち、世話をするための適切な知識を身につけ、子どもがペットと関わる中で健全な学びを得られるようにしていく必要があります。

文・J PRIME編集部

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