今、あなたは、どれくらい資産をお持ちでしょうか。そして、そのうち、何割が日本円の資産で、何割が海外通貨の資産でしょうか。今後、将来を考えた時に、日本円だけで資産を持っているのは、実は危険かもしれません。外貨を使った投資の必要性と、おすすめの外貨投資について解説します。

日本円だけで資産保有するのは、実は危険?

もし、あなたが日本円だけで資産を保有しているのであれば、実は、それは、リスクかもしれないのをご存知でしょうか。日本円だけだと危険な理由としては、主に2つあります。

1つは、インフレが起こるかもしれない、ということです。今や、日本政府は1,300兆円もの政府債務を抱えており、債務を返済するために、バランスシートを大きくする、つまり世の中にあるお金の量を多くしようとする可能性があります。そうすれば、必然的にインフレが起こり、日本円の価値は相対的に下がります。

もう1つは、円安の可能性です。今、アメリカは金利を上げています。しかし、日本はゼロ金利、マイナス金利の状態が続いています。そうすると、金利差の影響で、ドル買い、円売りが起きて、相対的に円安になる可能性があります。この場合も、日本円の価値は相対的に低下します。

為替リスクに対処するためには、どの通貨を持てばよい?

では、こういった、日本円の価値が下がるというリスクには、どのように対応すればよいでしょうか。最も有効なのは、海外通貨建てで資産を持つことでしょう。その中でも、やはり、基軸通貨であるドルがおすすめです。

なぜならば、為替市場において、使われる通貨として最も多いのがドルだからです。実際、2016年時点のデータにはなりますが、為替市場で扱われた通貨を見てみると、ドルが圧倒的に多く、約44%がドルの取引だったのです。次に来るユーロが16%、円が11%前後ということを考えると、ドルの取扱量は圧倒的でしょう。また、アメリカ経済の強さが、ドルの強さを支えています。

低リスクのドル資産、おすすめを紹介

ただ、やはり、為替リスクという言葉がある通り、海外通貨で資産を持つこともリスクが存在します。できるだけ低リスクでドル資産を持つには、どうすればよいでしょうか。

1つは、外貨預金です。大手銀行やネット銀行では、ドル建てで預金をすることができます。外貨預金のメリットは、通貨を分散させることができるだけでなく、アメリカのほうが政策金利が高い分、高い金利を得ることができるのです。例えば三菱UFJ銀行だと、日本円の普通預金は0.001%ですが、ドル建ての預金は0.2%です。

もし外貨預金を始めるのであれば、メガバンクでなくネット銀行をおすすめします。なぜなら金利が高く、為替手数料が安いからです。住信SBIネット銀行や楽天銀行などが、比較的高金利、低手数料での取引が可能になります。

もう1つは、米国の国債、つまり米国債を買うことです。債券は株式と異なり、値動きが少なく、安定しているのが特徴です。しかし、普通に米国の国債を買うのは、実は日本では少し難しい状況です。ですので、おすすめは、米国債に連動するETF(上場投資信託)を買うことです。

例えば、東証であれば、<1486>上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)が代表的な銘柄ですし、アメリカの市場であれば、<BND>バンガード・トータル債券市場ETFなどが代表的な米国債ETFになります。これらはSBI証券などのネット証券会社で口座開設を行えば、比較的簡単に売り買いすることが可能です。手頃さという観点からは、こういったETFを通じて米国債を買うのがおすすめと言えるでしょう。

海外通貨投資をはじめてみよう

日本円だけを持っているというのは、円安、およびインフレが起きた時の備えがない、という点でリスクが大きい部分があります。ドルなどの海外通貨を持ってリスクをヘッジすることをおすすめします。

ドルを運用する場合、低リスクで始めるには、海外通貨預金、もしくは米国の債券を持つことをおすすめします。海外通貨預金は、日本の銀行で簡単に始めることができますが、米国債を買うのは難しいため、米国債に投資するETF(上場投資信託)を買うのが良いでしょう。まずは資産の一部を、ドルで持ってみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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