名門中高一貫校,学費
(画像=99Art/Shutterstock.com)

いつになっても、子どもの教育というのは悩みの種です。近頃、再び私立の中学校・高校の人気が高まっています。しかし、教育費にも限度はあります。実際、子どもを中高一貫校に入れると、どれくらい学費がかかるのでしょうか。教育を投資と見た時に、投資効率という観点からも合わせて紹介します。

教育意欲は高まりを見せる。私立中学が再び人気の傾向に

一時は下火を見せていた中学受験ですが、ここ最近、再び、中学受験に対する関心というのは高まっています。

関東1都5県のデータを見てみると、児童数は年々減っているにもかかわらず、中学受験者数は、2015年を底に、また、上昇傾向にあるそうです。特に、公立の中高一貫校人気が一段落したことを考えると、私立中学校への人気が再燃してきたといえそうです。

私立の中高一貫・公立と比べて学費はどれくらい違う?

しかし、私立の中高一貫校というのは、子どもの学力以外にも、もう一つ問題になる点があります。それが学費です。私立中学・高校は高いというイメージですが、実際のところは、どれくらい差異があるのでしょうか。

東京都のデータを見てみましょう。東京都の場合、私立中学の初年度納入金は、平均して約95万円です。そのうち、授業料が約47万円、入学金が約25万円となっています。私立高校の初年度納入金も、平均して約92万円で、うち入学金が約25万円となっています。単純計算すると、中高一貫に入れた場合、6年間で約450万円近いお金を学校に支払う必要があるのです。加えて、ここに、教材費、制服等の費用がかかってきます。トータルで見た場合、私立の中学・高校で、700万円ほどの教育費が平均でかかっているようです。

一方、公立の場合はいかがでしょうか。公立中学校は義務教育なので、もちろん学費はかかりません。しかし、教材費や制服等々で、3年間で約100万円は教育費としてかかるそうです。加えて、公立高校は、東京都の場合、1年で約12万円、入学金は5,650円となっています。3年間で、約37万円になります。こちらも教材費等々で、約100万円かかったとしても、中高6年間で、250万円もかかりません。

私立の中高一貫に入るにもお金が?中学受験の塾の値段は?

しかも、かかるのはこれだけではありません。中高一貫に子どもを入れようとした場合、小学生の時から塾に入れて、勉強させる必要があります。この金額も、決して安くはありません。

大手の塾の場合、小学校6年生だけで、教材費や講習費などを入れて年間100万円、小4からの3年間で200~250万円かかるケースがほとんどだそうです。小学校の塾代も入れると、私立の中高一貫に入れてから卒業させるまでに、1,000万円近いお金がかかるということなのです。なかなか一般庶民が簡単に出せる金額ではありませんね。

私立の中高一貫に入れるのは、投資効率がいい?

しかし、それでもなお、私立の中高がいいのはなぜでしょうか。それは、教育を投資と考えると、いい学校に入れたほうが将来のリターンが高いからです。

たとえば男性の場合、生涯年収は、高卒だと約2億4000万円、大卒だと約2億8000万円と、4000万円もの差がつきます。さらに、東大卒だと、約4億6000万円、慶応義塾大学卒だと、約4億4000万円と、高卒で働いた場合と、2億円以上も生涯賃金が変わってくるのです。

約500~700万の差で、2億円ものリターンが返ってくるというのは、投資で見ると、非常に効率のいい投資になります。それもあって、富裕層は、子どもの教育にお金をかけるのです。

子どもの将来のために、私立中高の受験も検討を

確かに、中高一貫校に入ったからといって、必ず良い大学に行けるわけではありませんし、ましてや必ず高賃金を得られるとは限りません。しかし、統計的に、いい中学校に入ったほうが、いい大学にいける確率は高く、結果、生涯賃金が高くなる確率も上がります。受験を控えた子どもがいる場合は、こういったデータも元にして、再度進路を考えたいところですね。

文・J PRIME編集部

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