Karl Lagerfeld
(画像=Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com)

シャネル、フェンディと、世界にその名をとどろかせるラグジュアリーブランドを率いた偉大なるデザイナー、カール・ラガーフェルドが2019年2月19日に死去しました。現代のファッション界に大きな功績を残し、85歳まで第一線で活躍し続けた彼は、ファッションセンスはもとより、その一流の仕事ぶりも尊敬を集めていました。カール・ラガーフェルドの人生の歩みとともに、その仕事術に迫ります。

カール・ラガーフェルドという天才

カール・ラガーフェルドは、1933年、ドイツのハンブルクに生まれ、14歳でパリに移住し、2年後に国際羊毛事務局主催のコンクールのコート部門で優勝すると、シャルルショルダン、バレンティノなど数々のブランドでその才能を発揮していきました。その後、フェンディのデザイン・コンサルタントに就任し、最先端のファッションを創り続けていきました。

1983年にはシャネルのデザイナーに就任し、自身のブランドである「カール・ラガーフェルド」も立ち上げます。シャネルというブランドが、ハイファッションの頂点に君臨できたのは、カール・ラガーフェルドという天才デザイナーの実力があってこそのことだったのです。

彼は、シャネルの創始者ココ・シャネルのスピリットを受け継ぎながらも、ストリート性を取り入れて、洗練されたデザインに生まれ変わらせました。

デザイナーとして、それぞれのブランドと長くよい関係を保ち続けていたのも素晴らしく、フェンディでは54年間、シャネルでは36年間、コラボレーションを続けていました。

生涯現役であり続けることができた仕事術

10代からファッション界で生き続けたカール・ラガーフェルドの仕事ぶりは映像作品にもなっています。ドラマ『サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ』、映画『ファッションを創る男 カール・ラガーフェルド』では、その仕事ぶりに多くの人がひきつけられました。たぐいまれなカリスマ性を持ち、独特のキャラクターで周囲を虜にしたという彼が残した数々の逸話から、仕事への姿勢を垣間見ることができます。

・ワーク・ユニフォームを決めておく
ラガーフェルドは仕事をする時に、いつも同じファッションに身を包んでいました。黒のサングラス、黒のテーラードジャケット、高い襟の白いシャツが、彼のワーク・ユニフォームです。これは、毎朝「今日は何を着ようか」と迷い、決断する労力を減らす狙いがあったようです。

人は、一日のうちに何度も選択と決断を繰り返しています。今日はバスに乗ろうか、ランチは何を食べようか、入浴後のリラックスタイムに何をするべきか、一つひとつは小さなことでも、決断が多くなるとストレスもそれに比例して増えていきます。毎日のルーティンを合理化し、ストレスを軽減するワーク・ユニフォームの発想は、誰でも今すぐ取り入れることができます。

・若い感性を常に評価し取り入れる
ファッション界の重鎮でありながら、常に若いデザイナーの作るファッションに着目し、自身で身につけていたこともよく知られています。エディ・スリマンのディオールオム、日本ブランドのアタッチメントやロエン、サカイなどの服を購入していたといいます。認知度の低いブランドでも隅々まで目を配り、評価する姿勢を持っていたからこそ、年齢を重ねても洗練されたデザインを発表し続けることができたのでしょう。

・ファッションのために40キロの減量を果たす
仕事に対して、とてもストイックであったことも知られています。前述のディオールオムを着たいがために、13ヵ月で40キロ以上減量し、ダイエット本まで出版してしまった、という逸話も残されています。ダイエットを行ったのは68歳の時で、その後も体形を維持し続けた彼は、「自分の体形に合った服を着るのではなく、自分の気に入った服に体形を合わせるべき」といった言葉も残しています。

次々に訪れるコレクションを何十年と成功させ続けることができたのは、仕事でも私生活でも、ストイックさを忘れず何事にも全力で取り組んできたからに違いありません。

カール・ラガーフェルドに学ぶ仕事への姿勢

カール・ラガーフェルドは、ファッションに心血を注ぎ、多くのデザイナーに影響を与えてきました。新しい才能を認め、ファッションのための体形維持にも余念がなかった彼の仕事への姿勢は、あらゆるビジネスマンの手本になるものです。忙しい毎日の中でも、学ぶことを忘れなかったラガーフェルドのように、いつまでも新鮮で感度の高い情報に触れられるようにしておきましょう。

文・J PRIME編集部

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