ベートーヴェン,第九,新年
(画像=Iakov Filimonov / Shutterstock.com)

年の瀬になると日本各地でベートーヴェンの「第九」(交響曲第9番「合唱付き」)演奏会が盛んに行われ、年末の風物詩となっています。そこで今回は、首都圏でおすすめしたい交響曲第9番演奏会をご紹介します。年末の予定に第九演奏会を加え、新年を迎えてはいかがでしょう。壮大な管弦楽演奏と荘厳な合唱は、忙しい日々をリセットし、新しい年に向けての活力となるはずです。

年末の風物詩「第九」

「おお友よ、このような音ではない!我々はもっと心地よい、もっと歓喜に満ちあふれる歌を歌おうではないか」で始まる第4楽章の「歓喜の歌」。この歌を含む第九が年末に親しまれるようになったのは、1918年のドイツといわれています。ちょうど第一次世界大戦が終わり、平和への期待が高まる中で始まりました。

日本では第二次世界大戦後の1947年12月に、日本交響楽団による3日間連続の演奏会が行なわれています。演奏会は多くの称賛を受け、その後、年の瀬の風物詩として広まったようです。

戦争という悲惨な現実から立ち上がり、平和を願う気持ちと共に親しまれてきた第九。偉大なるチェリスト、パブロ・カザルスはこの曲を平和への賛歌と見なしていました。つらいことがあっても、希望を持って進んでいくという強い思いを感じる第九は、年の瀬にふさわしい楽曲でしょう。今年からは年末の恒例行事に組み込み、心がいやされる時間を意識的に持ってみてはいかがでしょうか。

NHK交響楽団 「N響第九 Special Concert」

12月27日(木)、サントリーホールで開催される、NHK交響楽団「N響第九 Special Concert」。指揮は巨匠マレク・ヤノフスキ氏が務めます。ドイツの交響曲を得意とするヤノフスキ氏は、私たちにどのような第九を届けてくれるのでしょうか。

また公演の前半には、勝山雅世氏のオルガンによるバッハやギルマンなどの曲の演奏も予定。日本を代表する交響楽団ならではの豪華な演奏会となっています。オルガニストが奏でる世界最大級を誇るパイプオルガンの荘厳な響きも感じてみてください。

日本フィルハーモニー交響楽団 「第九特別演奏会2018」

日本フィルハーモニー交響楽団「第九特別演奏会2018」は、東京と横浜の4ホールで行われます。都内では、サントリーホール(12月16日・25日)、東京芸術劇場(12月21日・26日・27日)で堪能できます。12月21日以降は、日本が誇る熱い指揮者、小林研一郎氏が指揮。テノールは、NHK-FM「DJクラシック」のパーソナリティで紅白出場経験もある、錦織健氏が務めます。迫力ある演奏と美しい歌声で、体の芯まで満たされることでしょう。

東京シティフィルハーモニック管弦楽団「第九特別演奏会2018」

12月28日(金)東京文化会館大ホールで行なわれる、東京シティフィルハーモニック管弦楽団「第九特別演奏会2018」。指揮は、作曲家や多くの世界的ソリストから信頼を寄せられている高関健氏が務めます。第34回日本管打楽器コンクールオーボエ部門で第1位に輝いたイ・ユジン氏によるモーツァルトのオーボエ協奏曲 ハ長調 K314も予定。オーボエのやさしく伸びやかな音色にいやされることでしょう。国内トップクラスのソリストが集結する「東京シティ・フィル・コーア」の合唱とともに、豊かな時間を満喫してください。

ウクライナ国立歌劇場管弦楽団「第九&第七」

12月30日(日)、東京オペラシティコンサートホールで開催される、ウクライナ国立歌劇場管弦楽団の「第九&第七」演奏会。ベートーヴェン交響曲第7番は、第5番「運命」、第6番「田園」に続いて完成させた特徴的なリズムが心地よく美しい交響曲です。漫画「のだめカンタービレ」で有名になりました。指揮は、ウクライナの音楽界をけん引する、ミコラ・ジャジューラ氏。1834年に誕生した歴史あるオーケストラが奏でる、豊かな音色に浸ることができます。

年末の「第九」を自分のあたり前にするぜいたく

1年の終わりに音楽という芸術に親しむことは、1年の締めくくりにふさわしい「豊かな暮らし」の一つでしょう。日常と切り離した時間を意識的に設けることで、心身ともにリラックスできるのです。年末の風物詩である第九が、あなたにとっての恒例行事となれば、年の瀬の楽しみがまた1つ増え、新しい年への期待感へとつながるのではないでしょうか。

文・J PRIME編集部

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