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(画像=マルダ京都)

2018年9月、京都にオープンしたホテル&カフェ「マルダ京都」。1日3組限定の宿泊という、静かでぜいたくなホテルです。ていねいな手仕事などを大切にしていることで知られる、テキスタイルとファッションのデザイナー、ヨーガン・レール氏。彼の哲学に共感して開かれたこのホテルに宿泊すると、そのスタイルが伝わってきます。華やかな大ホテルにはない、個を大切にしたホテルとしてのラグジュアリーを紹介します。

魅了するホテルとは?

京都市中央区堺町、姉小路通にある、縦格子とのれんが印象的なマルダ京都。ここに宿泊できるのは、1日3組のみの限られた人たちです。そしてその部屋は、ワンフロアに1部屋というぜいたくさです。

外資系ホテルのような派手さはありませんが、独特の個性が宿っています。マルダ京都の魅力に迫るとともに、ラグジュアリーとは何かを考えてみましょう。

マルダ京都のこだわりを知る

マルダ京都は、デザインブランドである株式会社ヨーガンレールが監修。株式会社ヨーガンレールの設立者、故ヨーガン・レール氏は1944年ポーランドに生まれたドイツ人デザイナーです。ジュエリーから家具に至るまで生活に身近な品を幅広く手掛けてきました。2006年、ブランド「Babaghuri(ババグーリ)」が誕生。天然素材にこだわった、肌なじみのいい服などを手掛け、現在も多くの人に愛され続けています。

マルダ京都は、ババグーリの世界観に深く共鳴しており、ホテルの名もヨーガン・レール氏が好きだった絹糸「マルダシルク」にちなんで付けられています。マルダシルクは、芯がしっかりとした素朴な美しさのある糸でこの絹糸のような存在になりたい、という願いが込められているのです。

そんなマルダ京都が、オープン前から特にこだわってきた考え方があります。それは「本当にいいものを提供する」という、シンプルだけれどもとても難しいことでした。

同ホテルの強い思いは、施設の壁にも表現されています。部屋ごとに色を変えた壁は、美しい左官仕上げとなっています。2階は「赤(AKA)」、3階は「青(AO)」、4階は「墨(SUMI)」と、それぞれテーマカラーを設けて部屋をデザインし、個々の空間を大切に作り上げていったのです。

さらに、ババグーリの日用品をさまざまな場所で使用し、部屋のインテリアにもこだわりを見せました。一方で、不必要とされるものは部屋に取り入れていません。

例えば、テレビや内線・外線電話などがそれに当たります。

ポリシーを感じるこの選択は、「本当にいいものを提供する」というオープン前から抱いている思いと、マルダシルクのような芯の強さに通じるものがあります。

不必要なものをそぎ落とし必要な情報をシンプルに伝える、という行為はビジネスにもつながる考え方です。ホテルという空間でそれを実践することで、その混じり気のない思いが共感を呼び、人々を魅了しているのかもしれません。

ラグジュアリーとは何か

華やかな大型のホテルに泊まり慣れている人からすると、マルダ京都はこぢんまりとした印象を持つかもしれません。しかし、1日3組の中に選ばれ、ていねいなもてなしを受け、自分らしい気ままな時間を過ごせることはとてもぜいたくなことです。さらに厳選素材の品を集め、一つひとつ考え抜かれたデザインの空間には、実際に触れてみなければ分からない驚きがあるはずです。それもすべて「本当にいいものを提供する」というマルダ京都の哲学の表れです。

深いこだわりやていねいな心遣いに触れると、人は感動し心を動かされます。そういった目には見えない部分こそラグジュアリーではないでしょうか。

マルダ京都
住所:京都市中京区堺町通御池下る丸木材木町684
予約:080-1456-5967 (8:00 - 23:00) 、hotel_reservation@maldakyoto.com

文・J PRIME編集部

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