パソコンやタブレット、スマホの普及で、手書きで文字をつづることはほとんどない、という人は少なくありません。手書きをするのは書類へのサインくらいでしょうが、最近ではそれさえもタブレットに直接書き込むことが多くなってしまい、ペンと紙の独特の感触を忘れてしまっている人もいるかもしれません。

「アナログ離れ」が著しい現代において、そんな状況を物ともせず、とある万年筆が販売されました。その額は、2億円というのですから驚きです。

モンブランの2億円の万年筆

「ハイクラスな万年筆メーカー」をキャッチフレーズとして創業したモンブラン。そのキャッチフレーズの通り、高級感あふれる万年筆は世界中のセレブをとりこにしています。ヨーロピアンクラフトマンシップの頂点にあるといっていい品質とデザインで、若い頃には「いつかはモンブランの万年筆を」と願った人も多いでしょう。

そんなモンブランが、2018年2月、世界を驚かせました。1本2億円もする万年筆を限定販売したのです。その名も「モンブラン ハイアーティストリー ヘリテイジ メタモルフォシス リミテッドエディション1」。

2億円の万年筆、なぜそんなに高価?

モンブラン ハイアーティストリー ヘリテイジ メタモルフォシス リミテッドエディション1は、まぎれもない世界限定1点ものであること、ヨーロッパの工芸技術を詰め込んだ逸品であることに加え、全体に計13カラットの小さなダイヤモンドをあしらっていることで価値を高めています。

この万年筆のモチーフとなっているのは、古くからヨーロッパの文学作品に登場してきたクモ。キャップには立体感のあるクモが、持ち手にはクモの巣があしらわれています。よく見ると、ペン先にもクモが彫られ、ダイヤモンドがあしらわれています。職人による確かな技術と、細かい部分にまで施されたデザインは、あの時にあこがれたモンブランが、今もなお輝き続けているかのようです。

世界でただ1点のこの万年筆は、文具を超えた宝飾品だといえます。日常と実用の中で輝く万年筆を、ぜひとも手に入れて使ってみたいものです。

モンブランの特別な万年筆

モンブランでは、これまでにも数多くの特別な万年筆を販売しています。ここからは、モンブランがこれまでに発表した特別なモデルをご紹介します。

  • 冒険家マルコ・ポーロに捧げる

「オマージュ トゥ マルコ・ポーロ “イル・ミリオーネ” リミテッドエディション1」と名付けられた万年筆は、冒険家マルコ・ポーロに捧げるものとして2016年に限定1点のみで販売されました。18金のボディにダイヤモンドやルビーをちりばめた大変豪華なものとなっており、ペン先には砂漠を旅するマルコ・ポーロの姿が刻まれています。

  • 奇跡の一本松がモデル

2015年に販売されたこの万年筆は、東日本大震災の折、激しい津波の中でたった一本だけ残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の枝から作られました。モンブランは、震災直後に限定ボールペンを販売し、その売り上げの全額をNGOに寄付しています。そういった縁もあり、被災地の陸前高田市からモンブランに「奇跡の一本松の枝を使って万年筆を作ってほしい」とオファーがありました。

これを快く引き受けたモンブランでしたが、海水を含んだ松の枝から万年筆を作るのは一筋縄ではいかなかったようです。それでも職人たちの努力によって113本の万年筆が誕生。木目が一本一本ごとに異なり、そのストーリー性と特別感が相まって、発売前から予約が殺到する人気商品となりました。

  • 気軽に買える特別なモデルも

モンブランの公式サイトやブティックで気軽に購入できる特別モデルも数多くあります。かの有名な物語「星の王子さま」をイメージして作られたものや、ジョン・F・ケネディ元大統領をモチーフにした深紅とゴールドの万年筆、芸術や文化の発展に貢献した人物に敬意を表して作られる「パトロンシリーズ」として、ルートヴィヒ2世の名を冠した限定アイテムも販売されています。

特別な万年筆で美しいサインを

万年筆ブランドの最高峰にあるモンブランでは、一般向けとは一線を画すスペシャルなモデルを多数販売しています。ここぞという時の書類へのサインは、特別な万年筆で美しい文字をしたためてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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