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戸賀編集長が語る「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の奥深い魅力

2022.07.05

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戸賀編集長が語る「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の奥深い魅力

ラグジュアリースポーツウォッチの先駆であるオーデマ ピゲ。その名門が新たに放った本格高級時計である「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」(以下、CODE 11.59)。デビュー直後から次世代ラグスポと、評価も上々の話題作におけるリアルなポテンシャルとは? J PRIMEの編集長としてだけでなく、時計好きとして私見やインプレッションを交えつつナビゲートします。

込められたのは、次世代エレガンスを示唆する数々のエッジ

戸賀編集長(以下 戸賀) あれは確か今から3年前のスイス・ジュネーブサロンのとき。結果的に自分にとってラスト・ジュネーブになってしまいましたが、スイス入りする前から当時の展示会の目玉の新作発表が噂されていて、関係者の多くも話題にしていたのを覚えています。実際にオーデマ ピゲのブースでは色々なニューモデルを目にしたわけですが、そのなかに実は新作のCODE 11.59も含まれていたんです。

—ずばり、ファーストインプレッションはどんな感じでした?

戸賀 まず最初にパッと見た瞬間は「キレイだけど、ちょっとシンプル?」という印象。手に取るときには、なぜか昨今若い人の間で流行っているニュークラシックなクォ−ツ時計が頭をよぎりました。しかし実際に手に取り細かくチェックすることで、この新世代ウォッチのポテンシャルの深さに気づき、一気に虜になってしまいました(笑)

–具体的にはどんな部分に惹かれましたか?

戸賀 細部をチェックすることで体感できるのですが、今までにない美観が随所に込められたモデルと分かりました。サンドイッチ構造の3ピースケースは、一見普遍的なラウンド型。しかしミドル部分を八角形に変えており、オーデマ ピゲらしいDNAをしっかりしのばせています。この三層構造がひとつのキモなんですが、それについては後述します。そして文字盤の見え方にもひと手間掛かっているのが特徴的。ポイントのひとつが、薄く追い込んだベゼルにはめ込んだ曲率を微妙に変えたサファイヤ風防。内側のドーム曲線に対し外側には縦方向に湾曲させたダブルカーブを施しており、異なる曲率がレンズのような視覚効果をもたらしているんです。肉抜きされたラグも非常にモダンな軽快さを演出。カテゴリーとしてはラウンド型ですが、すべてのディテールに革新的かつ個性的なエッジを加えており、しかも統一した美観にまとまっている。見れば見るほど引き込まれる、魅力あるタイムピースに仕上っているのです。

コード

—この一本もやはりラグスポ時計と言えるのでしょうか?

戸賀 確かにオーデマ ピゲはラグジュアリースポーツウォッチの生みの親。1972年デビューのロイヤル オークが、その元祖と言われているわけですが、かれこれデビューして50年が経過しています。その長い歴史の中で、かつての革新時計もクラシックの領域に入ってきたと僕は思っています。それに対しCODE 11.59は、ラグスポの次世代を切り開く新たなモデルとしての資質を強く感じます。偶然というかメンズスタイルも、ここ最近はカジュアル化の一途をたどっており、パンデミックによりその流れは加速したと言われています。IT業界などの新しいビジネスが経済界を席巻し、ニューリッチと呼ばれる層が台頭してきています。そういったある種スーツスタイルで働かないフレッシュな人達に、この新時代ラグスポ・ウォッチはとてもマッチしているように感じますね。

—ラグスポも第二章に入ったと言うことですね?

戸賀 ある意味そうだと思います。僕等の回りにいるようなニューリッチには、ロイヤル オークよりもモダンでアクティブな時計が似合うように感じます。とは言え着けるシーンが限られてしまう時計もある。現代的であり適度なエレガンスを兼備するCODE 11.59は、確かにネクスト・ラグスポと言えるでしょう。

—いろいろな時計を購入している戸賀編集長ですが、リアルなCODE 11.59ユーザーとして、この時計をどういったシーンで着用してますか?

戸賀 ビジネス上の大きな契約の時などは、まだまだスーツをしっかり着るようにしています。そんなシーンではやっぱり頼りになるのがロイヤル オーク。この組み合わせは絶対なんです。でも、それ以外のビジネス等では、今日のようなジャージージャケットにTシャツといったスタイルがほとんど。そんな着こなしにCODE 11.59は本当にばっちりマッチします。初見のときは“あれ、シンプルさん?”などと思ってしまいましたが、この3年間の付き合いで、自身のコード愛が一層深まりました(笑)

コード

—CODE 11.59を使ってみてのインプレッションを、改めてお聞かせください。

戸賀 まず最初に届いたのがクロノグラフのほう。と言っても半年たっぷりジラされての納品でした(笑)。当初はデフォルトの黒色アリゲーターストラップ仕様でした。しかし現在はカーキのラバーストラップに替えています。本格時計でありながら、ちょっとカラーで遊ぶ余裕を持たせているのも、この時計の良いところ。とにかく手に入れたときなどは、会う人会う人に注目されてしまい…(笑)。その都度魅力を伝えたりするのですが、“やっと手に入れた!”という所有欲の充実に加え、コミュニケーションツールとしての高いポテンシャルも、さすがはオーデマ ピゲだと感じました。そして、どんな服装に着けても上品にハマりながらワル目立ちしないところも秀逸。だから今、ホントの本当にヘビロテの一本となっているんです。

—そして次に届いたのが三針モデル、ですね。

戸賀 その通りです。次々と各所をアップデートさせたモデルを出してくるCODE 11.59。新しく僕が手に入れたモデルのトピックは、サンバーストダイヤルの新色にあります。太陽光線のような放射状仕上げの文字盤に、スモークラッカーにて彩色を施しており、鮮やかで味わい深いルックスが特徴的。当初は軽妙なライトグレーと迷いましたが、自分らしさを踏まえた末、このバーガーンディをチョイスしました。

—それにしてもクロノグラフの次に三針、なんですね。

戸賀 それは僕の時計選びにおける哲学と関係しています。自動車のソレとちょっと似通っているのですが、ワゴンやクーペではなくまずセダンを選ぶのが僕のセオリー。ややオヤジくさいと思われがちですが、その車の真のポテンシャルを味わうにはセダンがベストと思っているのです。同様に時計の場合は三針モデルが理想的。クロノグラフから入ったコードですが、がっつりこの新世代ラグスポと対峙したいと考え、ベーシックな三針を改めてピックアップしたというワケです。

コード

—実際に手に入れられてみてどうですか?

戸賀 いや、もう本当に最高(笑)。三針モデルは言わば素っぴんですから、仕立ての良さが勝負どころ。ケース形状、数字やロゴを含めた文字盤のデザイン、風防と視認性の関係など、コードはまさに完璧です。何よりも僕が手に入れた三針モデルにおいてはバーガンディという色みが最大のポイント。非常にエレガントで色っぽい。今日のようなダークめの装いにおける差し色としても、申し分ありません。何より僕が持っているエルメスのバッグもこのカラー。それに愛用のオールデンも同じくバーガンディ。コーディネートする楽しみが色々と増えたと思っています。

—まさに最強ラインナップといえるフォーメーションが完成したワケですね。

戸賀 いや、ここまで深く自分に刺さるとは思いませんでした(笑)。それも世の中のトレンドと大きく関係しており、僕自身ここまでTシャツを着込むようになるとは考えてもいませんでしたから。シックなスーツにドレスシャツならロイヤル オークが確かに鉄板です。しかし、今日のようなカジュアルスタイリングの場合、別の時計が必要となる。そもそもロイヤル オークは現在、ほぼ入手不可能となっていますから。そこへいくとCODE 11.59は、運が良ければカラーによっては入手できるチャンスがあるかもしれませんからね。絶対に一秒でも早く動いてみるべき。今にして思えば、ジュネーブサロンでの自分の直感を信じて早めに動いて本当に良かった(笑)。多くの人とこのハッピーを共有したく、今絶賛友人たちに薦めているんです。

コード

左「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」
¥3,795,000(税込)

ケース径:41mm
ケース素材:18KWG
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:約70時間
防水性:30m防水

右「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」
¥5,940,000(税込)

ケース径:41mm
ケース素材:18KPG
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:約70時間
防水性:30m防水

Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)
https://www.audemarspiguet.com/com/ja

撮影 鈴木克典
文 長谷川 剛

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