チューダー

「時計の価値はリアルでないとわからない」と実感した時計のプロたちが待ち望んでいた、ヴァーチャルではなくてリアルな時計フェア。その願いが叶って2年ぶりに開催中の、スイス&世界最大、初出展した日本の「グランドセイコー」を加えて世界から全39ブランドが揃った「WATCHES & WONDERS GENEVA(ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ)2022」。
時計ジャーナリストの渋谷ヤスヒトが現地で直に触れて気になった、2022年の新作時計最新情報、今回はチューダーです。

2019年まで開催されていたS.I.H.H.(通称ジュネーブサロン)から改名して2020年、2021年にヴァーチャル開催されてから3年目。“フィジカル(物理的=リアル)”では初の、この新しい時計フェアの最大の魅力は、世界最大だったBaselworld(通称バーゼルフェア)を離脱した、ロレックスやパテック ・フィリップ、ショパールやシャネル、チューダー、そしてウブロやゼニスなどバーゼルの中心ブランドも出展し“ジュネーブとバーゼルの魅力がひとつ”に集約されていること。

Yasuhito Shibuya
(画像=Yasuhito Shibuya)

会場も、ブランドがスイス2大時計フェアだった2019年そのままに、2つのブロックに別れていて、またロレックスやパテック、ショパールのブースは同じ外観のため、特に“バーゼル”エリアはまるでかつてのバーゼルフェアに居るようです。

価格を圧倒的に超えた価値”それがチューダーの人気の所以

Yasuhito Shibuya
(画像=Yasuhito Shibuya)
Yasuhito Shibuya
(画像=Yasuhito Shibuya)

バーゼルからジュネーブに移った人気ブランドの中でも、世界中から集まった時計ジャーナリストやバイヤーたち、つまり“時計のプロフェッショナル”を感心させ唸らせたのがチューダー。2018年秋、日本本格上陸を果たして以降、常にプロを唸らせる魅力的なモデルを展開してきましたが、初のジュネーブ出展・発表でもその勢いは止まりません。5年間の長期保証で、しかも“価格を圧倒的に超えた価値”を持つ、時計ファンの熱い期待に応える新作を今年もリリースしました。

今年、2022年の新作のハイライトは「ブラックベイ プロ」と「ブラックベイ GMT S&G」という、200m防水のダイバーズコレクションから発表されたGMT(デュアルタイム)モデルです。どちらのテイスト、機能も魅力的で、もし自分が購入するならどちらを選ぶか、私自身まだ結論が出ていません。

Yasuhito Shibuya

まずご紹介したいのが、完全な新作の「ブラックベイ プロ」。ブランドの最新プロモーションビデオが提唱する「コロナ禍を乗り越えて、自分の新しい世界を、限界を、自分の時間を見つける探検、冒険をしよう」という今年のチューダーのブランドプロモーション。まさにその探検、冒険にピッタリのGMTモデルです。

Yasuhito Shibuya

グレイン仕上げのマットブラックダイヤルにサテン&ポリッシュ仕上げの直径39mmケース&ブレスレットはとにかく精悍でクール。“プロのためのツールウォッチ”というコンセプトがひと目で伝わってきます。上品かつタフな面構えなので、例えば、アウトドアな印象のハードなジャケット×スラックスなど、旬でエレガントなアウトドアスタイルに軽快な雰囲気も加えてくれます。

Yasuhito Shibuya
(画像=Yasuhito Shibuya)

ディテールで見逃せないのが、絶妙なレトロ感で今やチューダーの顔となったスノーフレークスタイルの時針とGMT針。GMT針はもちろん24時間で文字盤を1周するタイプですし、時針は1時間単位で時差調整がすぐにできるアワージャンプ機能を搭載。日付はGMT針と連動するという、GMTモデルの定番機能を備えています。そしてGMT針の時刻を読み取るための24時間ベゼルは回転式ではなく固定式。これはハードな使用を考えて“あえて”の仕様でしょう。

メカニズムもGMT機能を備えたマニュファクチュールムーブメント「キャリバーMT5652」を搭載。GMTウォッチの多くは“基本ムーブメントにGMT機能を備えたモジュール(ユニット)を加える”タイプなのに、何とこのムーブメントは設計段階からGMT機能を組み込んだもの。COSC(スイス公認クロノメーター)のテストをクリアした高精度も自慢です。
パワーリザーブは“ウイークエンドプルーフ”の約70時間。つまり金曜日の夜に腕から外して月曜日の朝まで放置しても、確実に動き続けてくれます。メタルブレスレット以外に、レザーストラップやファブリックストラップのタイプも用意。どれを選んでも間違いありません。

レトロ感がたまらない「ブラックベイGMT S&G」

Yasuhito Shibuya
Yasuhito Shibuya

そして、どちらを選ぶか悩ましいもうひとつのGMTモデルの新作が日本本格上陸の際から人気の「ブラックベイGMT」コレクションに追加された「スティール&ゴールド」モデル。

ケースサイズは41mmで、ケース厚は「プロ」と同じ14,6mm。直径39mmの「プロ」よりひと回り大きいので存在感はひとクラス上。ベゼルとリュウズ、ブレスレットの中央部に使われたイエローゴールドのおかげで、大人にふさわしい華やかさと風格が加わりました。だから存在感は「ブラックベイ プロ」以上。カジュアルはもちろんフォーマルなスタイルも引き立ててくれます。

そして「プロ」とのもうひとつの違いが、マットブラウン&ブラックのアルマイト加工ディスクがセットされた回転式の24時間ベゼル。ブラック文字盤との組み合わせから生まれる絶妙なレトロ感がたまりません。
しかも「プロ」とは違い回転式なので、スノーフレーク型のGMT針と組み合わせて活用することで、デュアルではなくトリプルタイムゾーンウォッチとして使うこともできます。この機能の違いも、どちらを選ぶかを考えるときの、何とも悩ましいポイントです。
直径31mm、36mm、39mm、41mmと4つのサイズが選べるマニュファクチュールムーブメント搭載の「ブラックベイ」コレクション。新登場のスティール&ゴールド(S&G)モデルは、男性はもちろん女性にとっても見逃せない、必見の新作です。

この記事で少しでも心惹かれた方は、公式サイトを訪れて2022年の新作プロモーション映像をぜひ鑑賞することをおすすめします。老若男女を問わず冒険や探検、思わず旅に出たくなる映像作品となっています。

Yasuhito Shibuya

「ブラックベイ プロ」
4月中発売予定

(左)
45万5400円(税込)
ケース素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻き(Cal.MT5652)
パワーリザーブ:約70時間
防水性:200M防水

(中)
41万9100円(税込)
ケース素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻き(Cal.MT5652)
パワーリザーブ:約70時間
防水性:200M防水

(右)
41万9100円(税込)
ケース素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻き(Cal.MT5652)
パワーリザーブ:約70時間
防水性:200M防水

チューダー

「ブラックベイ GMT S&G」
発売中

(左)
63万4700円(税込み)
ケース素材:ステンレススティール×18KYG(直径41mm)
ムーブメント:自動巻き(Cal.MT5652)
パワーリザーブ:約70時間

(中) 49万600円(税込)
ケース素材:ステンレススティール×18KYG(直径41mm)
ムーブメント:自動巻き(Cal.MT5652)
パワーリザーブ:約70時間

(右)
49万600円(税込)
ケース素材:ステンレススティール×18KYG(直径41mm)
ムーブメント:自動巻き(Cal.MT5652)
パワーリザーブ:約70時間

TUDOR(チューダー)
https://www.tudorwatch.com/ja

文 時計ジャーナリスト 渋谷ヤスヒト


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