WATCH
圧倒的な存在感と希少性を備える周年モデル
ステンレススティールの歴史を変えたロイヤル オークの50年
人気時計のトップを走るオーデマ ピゲのロイヤル オーク。一貫してハンドメイドにこだわり続ける傑作モデルが今年50周年を迎え、さらに注目度を高めています。特別なディテールを備えたアニバーサリーモデルは、腕元で圧倒的な存在感を放つ、至極の時計。その徹底的に妥協を許さない生産工程から貴重さも極めているロイヤル オークは、手に入れて満足ではなく、どのように着けこなすかを見られていることも念頭に置いて纏う必要があります。
ロイヤル オークはその一本を作り上げるのに、非常に多くの時間を要する工芸品的なウォッチです。供給量が絞り込まれてしまうのも、最高峰の品質を万全に保つための止むを得ない処置。本新作にしても恐らく手にすることができるラッキーな人は、極わずかだと言われています。まさに夢の一本と言える貴重を極めた存在だからこそ、着ける際にはファッションやライフスタイルにおいても時計に負けないようにする必要があるのです。
50周年を祝うスペシャルなローターが目印
スポーツミックスなどのエレガントかつアクティブな着こなしがファッションシーンを席巻する昨今。一種軽快と言えるスタイルに大人の“重み”を添える小物として、ラグジュアリースポーツウォッチが人気を博しています。とはいえ、高級時計をしていれば…という時代は過ぎ去り、スタイルのひとつとして、着こなしや自分のキャラクターに合う一本をチョイスする必要があるのです。
なかでもスイスの名門、オーデマ ピゲのロイヤル オークは、元祖“ラグスポ時計”のアイコンとして、ブーム以前から世界的に支持を得ている傑作であることは周知の通りでしょう。そして頂点に君臨する時計を着けるからには、イタリアオヤジたちのようにファションにも気を使うべき。
お洒落な実業家が多いイタリアや欧米のリッチなおじさんは、ラグスポが一大トレンドになる前からこのロイヤル オークにご執心だったことは知る人ぞ知る事実。クラシコスーツなどの袖先から多角形ベゼルをチラ見せする小粋なテクニック?が、エグゼクティブの間で定番化し、近年におけるブームの先駆けにもなっていたのです。
そんな名作時計の初出となるのは1972年。天才時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタにより、ダイバーの潜水へルメットからインスピレーションを受けビス留めの八形ベゼルが考案されたのです。従来の時計デザインとは一線を画す斬新なルックスは、世界に大きな衝撃をもたらしたと言われています。
衝撃のデビューから時代を経て、現在では多彩なバリエーションを擁するロイヤル オークのコレクション。なかでも今年は生誕50周年を迎える大きな節目です。不出世と謳われるジェンタデザインの美観はしっかりと継承しつつ、ムーブメントの刷新や、ディテールをさらにモダナイズさせた完成度の高い新作が、多数リリースされることとなりました。
注目の新モデルは自動巻きと自動巻きクロノグラフを中心とし、37㎜と38㎜、それに41㎜といったサイズにて展開し、ケースとブレスレット、ダイヤル等において人間工学的なアレンジも加えられています。
特にケースとブレスレットには広めのポリッシュによる面取りを施し、スリークなラインを形成。さらにサテンブラッシュとポリッシュの巧みな使い分けにより、光をまばゆく反射する仕上げが与えられています。
少しばかりマニアックですが、使い心地やルックスをスマートに進化させるため、一体型のブレスレットはケースと繋がる初段リンクの厚みをわずかに抑えた仕上り。台形のシェイプに絞られた初段リンクには、控えめながらも、さらなる高みを目指すロイヤル オークの願いがしっかりと込められているのです。
唯一無二を実現する手作業の極みともいえる工程
そもそもロイヤル オークはデビュー当時から、職人的かつ高度な技巧を凝らして製造されてきたモデル。“タペストリー”紋様と呼ばれる文字盤の細工にしても、単なる格子柄ではないのです。多くの人が点の集合体ととらえがちな“タペストリー”ですが、実は精巧に設計された台形の集合体。すべての微細な台形は、ひとつずつ正確無比に立体的に削りだされているからこそ、光を均一に反射しクオリティの高い視認性が実現できているのです。
約200から650個ものパーツを組み合わせて作り上げられるロイヤル オーク。すべての部品を同じような情熱でもって時間と労力、手間を注ぎ込んで完成させており、ひとつのケース製造だけでもなんと10時間を擁すると言います。その努力の結晶としてロイヤル オークはオート・オルロジュリーの頂点に君臨しているのです。
そんな傑作時計の新たなトピックとして見逃せないのが、タペストリー文字盤にあしらわれたロゴ。新型ロイヤル オークの多くは24Kゴールドのアプライドロゴが添えられています。頭文字タイプの「AP」デザインではなく、フルレター・デザインによるロゴは、どこか手書きのようなエレガンスを放つ洒脱なルックスです。手首から圧倒的なオーラを発してくれることは間違いありません。
ロイヤル オークの栄えある50周年を華やかに祝うため、一発で差別化が図れるパーツもしっかり搭載。自動巻きと自動巻きクロノグラフタイプのほとんどには、「50」の数字をデザイン化したスペシャル・ローターが組み込まれています。さらにこのローターは、ケースカラーとコーディネートされ、特別でありながら目立ち過ぎない絶妙なアクセントを放つもの。
誰もが手に入れたいと願うロイヤル オークの新たなモデル。身につけていれば周囲の人がうらやむことまず間違いありません。とはいえ、最高峰の一本をTシャツやスウェットなど、ラフなコーデで着けるのは避けるべき。カジュアルな服装で着けるならばロイヤル オーク オフショアやCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲを選ぶことをお薦めします。自分に合う時計、時計に合うコーデで着けこなしてこそ、雲上時計の真価を発揮するのです。
ロイヤル オークの周年モデルともなれば、服装やシーンといったところに一層気を使う必要があります。例え手に入れることができたとしても、時計が歩いているように見られてしまっては本末転倒というわけです。
オーデマ ピゲ
公式サイト
https://www.audemarspiguet.com/com/ja
日本特別コンテンツ
https://borninlebrassus.audemarspiguet.com/
文 長谷川 剛
INTERIOR
2023.02.11
手に入れるべきは細部に神が宿る名作ファニチャー
トガルーム第12弾:一見シンプル、実は“こだわり”の塊
INTERIOR
2023.02.11
LIFE STYLE
2024.08.18
香りをつけるのではなく忍ばせて効果を発揮する 「kaori card Premium」
好印象獲得の手助けもする令和の香り袋
LIFE STYLE
2024.08.18
FASHION
2023.11.05
いつもの着こなしにアクセントを加えるモダン顔ミリタリーアウター
アレンジ顔を使いこなしてこその
FASHION
2023.11.05
WATCH
2022.04.13
初のシャネル自社製フライングトゥールビヨン搭載モデルに、 ロゴドン!モデルも
「スイスのパリ」ジュネーブで独自の「華麗な時の世界」を展開
WATCH
2022.04.13
CAR
2024.08.04
【2024年度下半期】“立体駐車場に入る”“車両重量2.5トン未満”のお薦めラグジュアリーSUV5選
都心マンション住まいのクルマ選び
CAR
2024.08.04
WATCH
2024.07.27
Tシャツ短パン姿が一番映えるのはラバーベルトの高級時計
暑い夏をセンス良く乗り切るにはゴムが必須!
WATCH
2024.07.27
FASHION
2024.07.24
イエローゴールドブレスは趣味に全力なリッチなオジサンの日焼け肌をセクシーに演出する
手首でのアピールは腕時計だけにあらず!
FASHION
2024.07.24
CAR
2024.06.03
W124を戸賀編集長も購入を決断! 約30年前に人気だったメルセデス・ベンツの一台がネオ・クラシックとして人気が再燃しているその理由とは?
ALL TIME STARSで見つける魅惑の一台!
CAR
2024.06.03