WATCH
まるで未来的な現代建築のような外観魅せる独自の世界観
メゾンの伝統を進化・発展させたヴァシュロン・コンスタンタンのクールなスケルトンモデル
スケルトンウォッチはすでにお持ちという方も多いと思いますが、次なる一本に選ぶのであれば、世界三大高級時計ブランドが手掛ける、モダンさを備えたモデルが今らしく、ファッション目線においても最有力ではないでしょうか。
機械式ムーブメントは、ゼンマイなどのバネと歯車を巧みに組み合わせることで、正確に時を刻むもの。機能がシンプルなものでも、100個近くの部品で構成されていて、直径わずか30ミリそこそこ、厚さ10数ミリの空間の中には、数百年間に及ぶ先人たちの知恵が詰まっています。そのため“機械の小宇宙”と讃えられることもあります。
その魅力、世界をいつまでも鑑賞して楽しめる時計は至高であることに違いありません。
とはいえ、1980年代末から1990年代初め、機械式時計ブームが始まった頃からつい最近まで、スケルトンウォッチは一部の時計愛好家のためのものにとどまっていました。たくさんの歯車が複雑に噛み合っている様子が、文字盤から見える時計。それがスケルトンウォッチのイメージでした。そのため、メカニズムをよく知る人には魅力的でも、そうでない人には「メカメカしい時計」にしか見えない。言い方を変えれば“かなりの時計オタクにしか刺さらない時計”が多かったのです。
昨今ではこれを覆すモデルが登場し、また新たにお目見えしたヴァシュロン・コンスタンタンの「トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス」は、時代の潮流にもマッチし、ミーハー心もくすぐる仕上がりになっています。
withモードな着こなしにもマッチする現代建築に通じるクールな美しさ
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年の創業から現在まで、スイス時計の発祥の地ジュネーブで、一度も休むことなく最高峰の時計を世界に送り出してきました。機械式時計ブームが起きた1990年代から、他社に先駆けて時計愛好家が絶賛するスケルトンウォッチを製造・発売してきたのです。
コンプリートカレンダーとは、月、曜日、日付を表示するカレンダーのこと。風防と同様に透明なサファイアクリスタル製の文字盤には、中央にある時・分・秒針を取り巻くように、下向きに3角形を構成するように配置されたサファイアクリスタル製の小さな3つのディスクかあり、右上のディスクが月を、左上のディスクが曜日を、下のディスクが月齢(ムーンフェイズ)を表示します。なお、日付表示は時・分・秒3本の針と同軸のもう1本の「ポインターデイト針」と文字盤外周に記された数字の組み合わせで行います。
月や曜日を表示するためのディスクは、普通のコンプリートカレンダー付きの腕時計にもあるものなのです。ただディスク全体は文字盤の下に隠されていて、文字盤に開けられた窓でそのときの月、曜日だけが読み取れるようになっています。
ヴァシュロン・コンスタンタンのデザイナーは、普通のコンプリートカレンダーでは金属などで作られるこの3つのディスクを透明なサファイアクリスタル製にすること、また主要な部品を黒を基調にしたカラーリングにしたことで、直径41ミリ×厚さ10.7ミリという限られた空間に、まるでガラスと支柱で構成される現代建築のような世界を作り出しました。
実は透明なディスクをカレンダーの表示に使ったフルカレンダー機構は、ヴァシュロン・コンスタンタンが懐中時計の時代に開発し採用していたもの。しかも、ジュネーブの時計作りの伝統的な手法を使って製造されたとジュネーブ州が保障する「ジュネーブ・シール」の刻印入りです。ですからこの時計は、時計愛好家にとって、メゾンの有名なメカニズムを復刻・発展させた正統派・王道のモデルでもあるのです。
ニューリッチ層がドレスな着こなしに合わせる時計は、どこまで遊んでいいのか? 華奢なドレスウォッチでは物足りなく感じてしまいますし、かといって存在感がありすぎても、”いい歳して”と、チャラく見られかねません。長い歴史、確かな背景をもつマニュファクチュール・ブランドの最高峰に位置するヴァシュロン・コンスタンタンの遊び心と技術力が凝縮されたスケルトンウォッチは、ニューリッチなオヤジの手首にこそなじむ時計ではないでしょうか。他のメゾンにはない、独自の世界観がコーデにもアクセントを加えてくれます。
¥ 5,632,000(税込)
「トラディショナル・コンプリートカレンダー・オープンフェイス」
SPEC
ケース径:41mm
ケース・18Kピンクゴールド、または18Kホワイトゴールド
ストラップ:アリゲーター
ムーブメント:キャリバー2460 QLC/2(自動巻き)」
パワーリザーブ:約40時間
防水性:3気圧(30m)防水
VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
https://www.vacheron-constantin.com
文_時計ジャーナリスト 渋谷ヤスヒト
TRAVEL
2022.08.13
「ししいわハウス No.2」はまるで異世界! 究極のふたりっきりを叶える軽井沢の別荘的ホテル
名酒、自然、アート、グルメも堪能できる
TRAVEL
2022.08.13
WATCH
2022.01.16
現代の技術と最新のプレミアムな素材で完璧に復刻! 史上最高にラグジュアリーな957万円の「スピードマスター」
時計愛好家垂涎! 伝説的キャリバー321搭載
WATCH
2022.01.16
CAR
2022.07.24
戸賀編集長が語るポルシェ タイカン・インプレッション〈第3弾〉
「ラグジュアリーかつスポーティなEVをどう乗りこなすか?」
TOGA×Taycan Car Impression
CAR
2022.07.24
FASHION
2022.09.16
メゾンを手掛けたルカ・オッセンドライバーのカプセルコレクション「Theory Project by Lucas Ossendrijver」
差しモードでアクセントを加えられる
FASHION
2022.09.16
CAR
2024.08.04
【2024年度下半期】“立体駐車場に入る”“車両重量2.5トン未満”のお薦めラグジュアリーSUV5選
都心マンション住まいのクルマ選び
CAR
2024.08.04
WATCH
2024.07.27
Tシャツ短パン姿が一番映えるのはラバーベルトの高級時計
暑い夏をセンス良く乗り切るにはゴムが必須!
WATCH
2024.07.27
FASHION
2024.07.24
イエローゴールドブレスは趣味に全力なリッチなオジサンの日焼け肌をセクシーに演出する
手首でのアピールは腕時計だけにあらず!
FASHION
2024.07.24
CAR
2024.06.03
W124を戸賀編集長も購入を決断! 約30年前に人気だったメルセデス・ベンツの一台がネオ・クラシックとして人気が再燃しているその理由とは?
ALL TIME STARSで見つける魅惑の一台!
CAR
2024.06.03