BR20

去る2021年11月11日、フェラーリはクライアントの指定や要望に基づいてデザイン・製作された1台限りのビスポークモデルの最新作、BR20をイタリア本国で発表しました。ユニークかつ魅力的なワンオフ・フェラーリのエクステリア&インテリアをお披露目しつつ、そのコンセプトについて紹介します。

自分だけのフェラーリが欲しい超リッチな人にお薦めします

自分だけの…というアイテムはやはり永遠の憧れ。己の好みを最大限に反映させたフェラーリともなれば走る喜び、所有する喜びは申し分ないはずです。
そんなオヤジの琴線を刺激するのが、フェラーリのワンオフシリーズの「スペシャル・プロジェクト」です。このプロジェクトの凄いところは、クライアントの要望に沿って車両のプロポーションとフォルムを決定→デザインの詳細を検討→クレイモデルを製作の後、いよいよワンオフモデルの製造に取り掛かること。クライアントはこうした1年以上に渡る工程に密接に関わったのち、フェラーリの本拠地であるイタリア・マラネッロで他モデルと同じ水準で設計&製作され、まさしく自分だけのフェラーリが誕生するのです。

そんな自分だけのフェラーリの最新作が、この「BR20」。このクルマのオーナーがいったいどういう人かわかりませんが(まぁ、超お金持ちのセレブで、すでにフェラーリのスペシャルモデルを数台所有=ワンオフモデルオーダーの資格ありのお方でしょうな)、4人乗りモデルのGTC4ルッソをベースとし、V12エンジンを搭載した2シーター・クーペに仕上げています。1950〜1960年代のフェラーリのクーペ、例えば410SAや500スーパーファストといったモデルのスタイリングテーマをさりげなく取り入れ、現代風にまとめているところがこのオーナーのこだわりと言えるでしょう。

滑らかなファストバックのラインをさらにダイナミックにしたり、特徴的なリアのオーバーハングをより強調したり、Aピラーからリアスポイラーにかけて2組のアーチが前後を繋ぐような視覚的デザインにしたり…オーナーとフェラーリ・デザインチームの発想と技術が、エクステリアの節々に見ることができます。また、インテリアには高品質なレザーやカーボンファイバーをトリミングしたり、特別色のレザーをシートに配したり(クロスステッチも特別)、リアシートを大胆に取っ払ったり…まさしくワンオフならではのディテールが光ります。

かように、己のセンスと財力と地位によって、唯一無二のフェラーリを作り出すことができるフェラーリのスペシャル・プロジェクト。J PRIMEをご覧のフェラーリファンに、ぜひともこのプロジェクトをご活用していただき、BR20に続く渾身のワンオフモデルを作っていただきたいものです。

BR20

ルーフをブラックアウトしてフロントウィンドウからリアスクリーンまで繋ぐことによって、キャビンを視覚的に軽い印象にしています。また、専用デザインのリアバンパーを採用し、低い位置にテールパイプ(これも専用デザイン)を配置し、さらにツインテールランプでリアビューを引き締めています。

BR20

濃淡色のブラウンレザーとカーボンファイバーでトリミングされたインテリア。前面に特別なパターンとシルバーのクロスステッチが施されたシートは、「ヘリタジ・テスタ・ディ・モロ」という特別なブラウンレザー製です。

BR20

ファストバックのラインを躍動的に強調するため、後席を取り外して、さらに全長をベースのGTC4ルッソより約76mmも延長しています。長い室内はフロントウィンドウから後部のラゲッジコンパートメントまで、なにも遮るものがないのが特徴的。

BR20

フォルムを印象付ける2組のアーチの後方の膨らみは中がえぐられており、空力的な通り道となっています。分厚いサイドシルはボディ下部のダイナミズムを強め、また、フロントのホイールアーチに接するエアベントの存在を強調しています。

フェラーリジャパン
http://www.ferrari.com/

文_高 成浩(POW-DER)


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