家族への敬意の念、そして腕時計というメッセージが次の世代へと受け継がれる、ヴァシュロン・コンスタンタンの最新作

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改めて注目したい定番カレンダーモデル

2021.11.05

家族への敬意の念、そして腕時計というメッセージが次の世代へと受け継がれる、ヴァシュロン・コンスタンタンの最新作

時計の世界において、特に老舗ブランドには、世代を超えても絶対に輝きを失わない、歴史の深いブランドにのみ作ることができる「定番モデル」がいくつもあります。一見地味に感じるけれど、すべてに時計の王道が貫かれていて、眺めれば眺めるほど、使い続ければ使い続けるほど、ブランドの長い歴史の中で培われた、考え抜かれたデザインの美しさがわかる。今回ご紹介するヴァシュロン・コンスタンタンの新作も、そんなモデルです。着用すれば、その高い審美眼を他人から評価される、子どもや孫たちに手渡せば、流石と尊敬され、感謝される。そんな逸品をご紹介します。

1755年の創業から、スイス時計発祥の地ジュネーブで、王侯貴族をはじめとするエクゼクティブのために、260年以上も途切れることなく最高峰の時計作りを続けてきたヴァシュロン・コンスタンタン。メンズウォッチには、世界を旅するエグゼクティブのためのラグジュアリー・スポーツウォッチ「オーヴァーシーズ」や、1956年の傑作モデルの基本デザインを発展させた「フィフティーシックス」、トノー型ケースの「マルタ」、かつての傑作、名作のスタイルを現代に継承する「ヒストリーク」、超薄型でシンプルなドレスウォッチの「パトリモニー」など多彩なコレクションが用意されています。

そして、今回ご紹介する「トラディショナル・コンプリートカレンダー」は、「伝統的」という名称そのままに最もクラシックなテイストで、腕時計の基本である丸型ケースを採用した、創業当時「キャビノティエ」と呼ばれた時計師たちが製作していた懐中時計のスタイルを継承する、ヴァシュロン・コンスタンタンの王道コレクションの最新作。

コンプリートカレンダーとは、時、分、秒に加えて日付、曜日、月を表示するカレンダー機構のこと。フルカレンダーと呼ばれ、日付や曜日をしっかり確認したいビジネスマンには役に立つ機能です。この新作では、さらに文字盤の中央６時位置に高精度のムーンフェイズ（月相と月齢）表示も備えています。この機構は懐中時計の時代から、機械式時計と宇宙と暦、時間の不可分な関係を象徴した、悠久の時のロマンを感じさせるもの。そしてこのモデルでは、文字盤デザインの魅力的なアクセントになっています。

コンプリートカレンダーモデルは、表示する要素が多いため、時計の“顔”ともいえる文字盤が、ともすれば賑やか過ぎる印象になりがちです。ところがこの新作は、この機構を備えているとは思えないほどシンプルでスッキリとした上品顔。トレンドの“ラグジュアリースポーツ”の次なる一本をお探しの方。モードをプラスした昨今のファッションをよりラグジュアリーに楽しみたい今、まさに手にしたい一本ではないでしょうか。
美しいグレイの文字盤色に合わせて、ほんのりモードなモノトーンスタイルに。もちろんタキシードやスーツ、クルマであれば高級SUVなどにひけを取らないその格調の高さ。
その理由はシャープなバーインデックスとファセットカットされた時分針、レイルウエイと呼ばれるシンプルな伝統的な分目盛りに加えて、曜日表示と月表示を控え目な窓式に、しかも絶妙な位置に完全に左右対称にバランス良く配置したこと。さらに日付を示すポインターデイト針を、数字を指し示す三日月型の針先以外は、ベルベット仕上げのシックなスレートグレー文字盤に溶け込むようにブラックに仕上げられているから。悪目立ちするより、控え目な上品さ「佳し」とするブランドの美学が見事に反映されたものです。

現存する時計メゾンの中では世界で最も長い歴史の中で磨き抜かれた、シンプルでクラシックな美しさは、使い続けるほどに愛着が湧き、あなたの洗練されたセンスと上品さを、腕元からさりげなくアピールしてくれるはず。

時には腕から外して、18Kホワイトゴールド製のケースを裏返して眺めてみることをオススメします。サファイアクリスタルを通して、ブランドのロゴマークであるマルタ十字を象った22Kゴールド製の自動巻きローターを備えた、ジュネーブの時計作りの伝統と美学を今に伝える「ジュネーブ・シール」を取得した、ブランドの宝石のように美しく仕上げられたムーブメントを鑑賞する楽しみはまた格別。これこそオーナーだけの楽しみなのですから。