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J PRIME編集長として考えるマストバイ

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2021.09.15

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J PRIME編集長として考えるマストバイ

27年間の編集者人生を送り、オヤジが興味を持つものに常に向き合ってきた戸賀編集長の、今だから欲しいアイテムをご紹介。「どこが良いのか?」「なぜオススメめなのか?」を解説しつつ、クルマや時計、ファッションから美容にいたるまでの逸品を一人の“コンシェルジュ”としてご提案していきます。もちろん、自分も欲しいものです(笑)。今回はクルマ「フェラーリ458イタリア」です。

ガソリンを燃やして走る快感を今こそ堪能して欲しい!

「化石燃料の枯渇や大気汚染など、地球規模で環境問題が深刻になっている昨今、クルマメーカーはエンジンをどんどんダウンサイジングし、小さなターボを搭載して高効率を図っています。我々クルマ好きも「排ガスのクリーンさ」や「燃費の良さ」を気にしつつドライブしなければいけないのは致し方ないところでしょう。

その一方で、“ガソリンをガンガン消費して排ガスを撒き散らしながらスポーツドライビングを楽しむこと”も、クルマの魅力であることは間違いありません。特に大排気量&NA(ノーマルアスピレーション=自然吸気)エンジンを搭載したスポーツカーなんて、例えようのない快感を味わえます。

例えば、4497ccのV8エンジンをリア・ミッドに搭載したフェラーリ458イタリア! 

425kW(578馬力)を誇りますが、その大パワーを右足の力加減ひとつ…ミリ単位のアクセルワークで自在に操ることが出来るのです。しかも、これがターボ車ならダーボチャージャーが最大効率を発揮する瞬間だけしか快感は得られませんが、このフェラーリ458イタリアは自然吸気エンジンなのでレブリミットの9000回転まで踏めば踏むほどドーパミンやエンドルフィンといった快楽物質が溢れてしまうのです(笑)。

あのポルシェが少し前からエンジンをダウンサイジングし始め、マクラーレンの現行車種はすべてターボ化されています。フェラーリも一部のラグジュアリーなV12モデルだけNAで、V8モデルはターボエンジンを搭載。そういうこともあって、2009年のフランクフルト・モーターショーで発表されたフェラーリ458イタリアをイチ押しした次第です。

実は、フェラーリ458イタリアを薦める理由にはもうひとつあります。 というのは、イマドキのイケイケなスポーツカーに乗るよりは、10余年前の“ちょっと古いフェラーリ”に乗る方が、「おっ、こだわって乗ってるな!」と見られるからです…(かといって、あまりに古いフェラーリだとメンテナンスが心配(笑)」。

2009年にデビューしたフェラーリ458イタリア。2011年には屋根無しのスパイダーが、2013年には605馬力のスペチアーレが登場します。そのほか、限定モデルやサーキット専用モデルなどもあり、どれも狙い目です。

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ミッド・リアのV8エンジンは、国際エンジン・オブ・ザ・イヤー賞の「ベスト・パフォーマンス・エンジン」と「4リットル以上のベストエンジン」部門で受賞。こうしたバックボーンも、J PRIMEをご覧の貴兄の琴線を大いに刺激するでしょう。

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スピードメーターは360kmまで刻まれていますが、最高速度は325km/h。タコメーターは9000回転(!)からレッドゾーンなので、そこまで踏める道路環境(と勇気)があれば、存分に怒涛の578馬力と官能的なフェラーリサウンドを満喫できます。

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●エンジン:水冷V型8気筒DOHC
●排気量:4497cc
●最高出力:425kW(578ps)/9000rpm
●最大トルク:540Nm(55.1kgm)/6000rpm
●全長×全幅×全高:4527×1937×1213mm
●車両重量:1380kg
●発売当時価格:2830万円

文_高 成浩

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