元イッセイミヤケデザイナー藤原大の世界を体感できる展覧会開催
ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター 2017-(出典:茅ヶ崎市美術館)

元イッセイミヤケのクリエイティブディレクターを務め、現在ではアーティスト、クリエーターとして活躍する藤原大の展覧会が茅ヶ崎市美術館で開催されます。今回の記事では、デザイナー藤原大の人物像や、開催予定の展覧会の見どころを紹介します。

藤原大に関心がある方はもちろん、展覧会でデザインに触れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

デザイナー藤原大とは

藤原大は、神奈川県出身で多摩美術大学デザイン学科を卒業したデザイナーです。

卒業後は、株式会社三宅デザイン事務所に入社し、ISSEY MIYAKEパリコレクションのデザインスタッフを経て、1998年からはデザイナーの三宅一生とデジタルテクノロジーを使って一体成型の服をつくる「A-POC」という服作りプロジェクトに参画しました。2006~2011年までISSEY MIYAKEのクリエイティブディレクターとして、メンズ・ウィメンズを牽引。

ISSEY MIYAKEのディレクターを務めていた当時は、琉球芭蕉や伊勢崎銘仙などの保存と発展を考えた企画・販売も手掛けました。

ISSEY MIYAKEを退社して以降は、良品計画MUJI to GOのディレクターや、資生堂 LlNK OF LlFE プロジェク卜展覧会ディレクターなどを歴任し、デザインの第一線で活躍してきました。

国内での活躍にとどまらず、アメリカやフランスなど世界各国での講演会や展覧会を多数手がけ、2000年にグッドデザイン大賞最高賞、2003年に毎日デザイン賞を受賞するなど、その実力も折り紙付きです。

現在では、自然界に存在するものと先端技術を組み合わせた創作活動を行うデザイナーとして活動を続けています。アートやサイエンス、デザインの領域をつなぎあわせることについて、早い段階から思考・表現しつづけているクリエイターです。

展覧会「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」とは

「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」は、2021年7月17日(土)から9月5日(日)にかけて、神奈川の茅ヶ崎市美術館で開催される展覧会です。藤原大が初めて国内で開催する個展として注目されています。

今回の展覧会は、自然界に存在するものを創作の始点とする藤原の新たな側面にスポットを当てたものとなり、未発表のものを含むアート作品が展覧されます。

展覧会の見どころ

展覧会では、自然と人の融合に着眼した革新的な作品を見ることができます。

例えば、掃除機を使ってニューヨークの地下鉄やモンゴルの草原で集めた素材で作られたテキスタイルを用いて、ゴミの概念を変えることを目指した作品が展示されます。

また、カラーハンティング(自然界の色を集めて、色の見本を作る手法)で獲得した湘南の色をもとにデザインした江ノ島電鉄の車両、カンペールや無印良品などの国内外の会社とコラボしたデザインなども見ることができます。

加えて、ドローンなどの最新電気機器を用いて布にパターンを描いた作品など、独創的な作品の数々も楽しめます。

初公開の作品としては、茅ヶ崎の烏帽子岩をカラーハンティングしたアロハシャツや、茅ヶ崎で収集した素材で製作したセーターが展示されます。

新たな視点を感じさせる展覧会

藤原大は、人と自然の関係性に関して「自然は人の中にしか存在しないものであり、人の周りや外にあるものではないと考えてきた」とコメントしています。そんな時代の先をいく考え方を持つ同氏だからこそ、画期的な作品を生み出し、人の感性を揺さぶることができると考えられます。

今回のエキシビションは、藤原の作品の数々を通じて、変化を続ける人と自然の関係性について、新たな視点から見つめる機会となり得るものです。新しい視座を得ることで、デザインに感化されるだけでなく、「自然とどのように向き合うべきか?」という答えも見つかるかもしれません。

展覧会概要
「human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大」
会期:2021年7月17日(土)〜9月5日(日)
会場:茅ヶ崎市美術館 エントランス、展示室1・2・3
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 800円(700円)、大学生 600円(500円)、市内在住65歳以上 400円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、障害者およびその介護者は無料
※会期は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)

文・J PRIME編集部

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