現代アート&アンティークがテーマのアートホテル・MARUYO HOTELの魅力とは

MARUYO HOTELは伊勢の玄関口、三重県桑名市に新規オープンした、1日1組限定という一棟貸しホテルです。築70年超の古民家をリノベーションしたホテルの内装や客室内は、「現代アート&アンティーク」がコンセプトの通り、歴史と現代が融合したような心地よい空間を創り出しています。

今回は、この注目の宿泊施設MARUYO HOTELの魅力をお届けします。

MARUYO HOTELとは

明治創業の「丸与木材」による、築70年超の本家の建物をリノベートした宿泊施設が、MARUYO HOTELです。オーナーは、「丸与木材」創業者の玄孫(やしゃご)にあたる「MIWA Holdings」代表の佐藤武司氏です。

MARUYO HOTEL誕生までの歴史

MARUYO HOTELの所在地である桑名という地域は、もともと木曽三川の水運を利用することで良質な木材が集積する場所でした。そのため、多くの木材豪商が蔵を構えていました。

一方で、丸与木材は明治13年生まれの佐藤與三郎により「丸与商店」として創業しました。当初、與三郎は、桑名市住吉町に居を構えましたが、起業家にとって憧れの豪商ブランドである船馬町でも、居住を熱望したとされます。商売の成功とともに転居したのが、現在のMARUYO HOTELの場所となります。

その後、太平洋戦争を経て残念ながら丸与の本家は一度消失しましたが、近隣ですぐさま再起の証として再建したのが現在のMARUYO HOTELとなる建物です。

そして時代は明治から令和へ。創業者の玄孫にあたる佐藤武司氏は、與三郎から続く桑名の豪傑な風土と、船馬町に潜在する風流人としての意識を持ち続けつつ、この地の歴史と文化、そして現在と過去を結びつけるような形で、MARUYO HOTELを創り出しました。

2階建てのMARUYO HOTELの内部

建物面積が合計120㎡、さらに庭園が40㎡という広々とした空間を、1日1組(4人まで)限定で独占できるMARUYO HOTEL。

1階には土壁のやすらぎに包まれながら読書などが楽しめる癒やしのラウンジと、全く趣の異なる2つの客室があります。

「room 0」はしっくいの白壁や小意気なインテリアが目を引く洋室です。明治時代に鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルの作品に発想のヒントを得ています。

「room 1」は青みがかった黒しっくいの床の間が真っ先に目に入る主寝室です。戸外にコケ茂る坪庭や、ひのきの露天風呂が続きます。どちらも黒塀に囲まれ落ち着く空間です。夜は月明かりや満天の星、朝は爽やかな風と空といった自然を存分に感じることができます。

2階には、揖斐川と住吉神社を望む広々とした大広間が備えられています。何もしないぜいたくをとことん追求するにはもってこいの空間が、MARUYO HOTELには広がります。

現代アートとアンティークがテーマの内装

現在と過去、そしてアートとアンティークの融合をテーマにして内装には、そこかしこに目を引く仕掛けが施されています。

例えば、先に紹介した「room1」では、白いしっくいと黒しっくいの対比だけでなくオーナーの目利きにより買い付けた、レトロな雰囲気の照明、洗練されたベッドリネンなど、非日常の中に少し昔懐かしい印象を抱きます。

また、珍しい薄く削った竹を斜めに編んだ網代(あじろ)の扉は、佐藤氏自らアンティーク家具店で買い付け、リノベーション時にはこの扉が使えるような開口部の形状を依頼したというほどの秀逸品です。

決して豪華絢爛ではないけれど、一方で単調とは全く正極の個性ある調度品に包まれた館内は、訪れるたびにさまざまな発見をもたらしてくれることでしょう。

宿場町として栄えた桑名には老舗や名店多し

MARUYO HOTEL はB&B(ベッド&ブレックファスト)方式のため、夕食は桑名の名店まで足を運んでみるのはいかがでしょうか。

「それは桑名の焼きはまぐり」ということわざが有名なほど、一度は堪能したい桑名のはまぐり。その中でも「日の出」は、揖斐川、木曽川、長良川という木曽三川の栄養を豊富に蓄え、丸々太ったハマグリを堪能できる老舗の名店です。

都会の喧騒を離れて、肩肘張らない滞在を

地元桑名の街と共存するという意識は、MARUYO HOTELで提供される朝食からもうかがい知ることができます。

近隣の大正時代創業の青果店から仕入れたものを使用した搾りたてのオレンジジュースや、桑名にある天然記念物のモチの木の単花蜂蜜を利用した蜂蜜入り豆乳ヨーグルト、街のパン屋さんこだわりのチョコレートを利用したクロワッサンやパン・オ・ショコラなど、桑名の素材にこだわった朝食を楽しむことができます。

騒々しい日常から離れ、非日常でとても居心地のいい空間。MARUYO HOTELでは、できれば一泊ではなく連泊してじっくり自分と向き合う時間を作りたいものです。

MARUYO HOTEL
アクセス:名古屋駅から桑名駅まで近鉄特急にて16分 桑名駅からタクシーにて5分
所在地:三重県桑名市船馬町 23
客室数:計2室(1棟貸し 120m²) 1~4名まで利用可 駐車場完備

文・J PRIME編集部

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