ライフスタイルに合うものが見つかるスタイリッシュな腕時計IWC
(画像=EdNurg/stock.adobe.com)

人気のスイスの時計メーカーIWC。ドイツ国境に近いシャフハウゼンに本拠地を構えていたためか、スイスのジュウ渓谷に多く見られる伝統的スイスの時計メーカーとは違ったドイツ気質が特徴です。見やすく正確で長く愛用できる腕時計といった価値を提供し続けてきました。

ドイツらしい質実剛健で几帳面な気質が作り出す、機能的かつ洗練されたデザインのIWCは、
時計が持つメカニカルな魅力があり、時計好きを魅了しています。

この記事では、IWCの歴史に触れるとともに、IWCの持つ6つのコレクションを解説します。

ドイツ気質を持つスイスの腕時計IWCのブランドヒストリー

IWC(International Watch Company)はスイスのメーカーですが、創業したのはアメリカ人。1867年、時計職人だったフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがヨーロッパに渡ってきて、自らの「ビジネスプラン」を実現するための場所を探しに来たのです。

ジョーンズは、アメリカで当時高い評価を得ていた時計メーカー「E.ハワード&カンパニー」に勤務していました。アメリカの生産方式は、品質の高いものを短時間で大量に生産できる優れたもので、これにスイスの手工業技術に優れた労働者を組み合わせて、アメリカの市場に向けた高品質の時計を生産しようというのが、その「ビジネスプラン」でした。

1868年、時計製造に適合した土地を探し回っていたジョーンズは、ついにもっともふさわしい場所を見つけました。そこは、ライン川の上流にあり、古くからの景勝地で、現在でも多くの観光客を集めるライン滝のほど近くにあります。

ジョーンズの製造法は電動の機械を使用するため、水力発電所を設置できるところが必要でした。その場所は流量が大きく流れが激しい滝のほど近くであり、水力発電所を設置するにはぴったりの場所でした。

そこが、現在本拠地のおかれるスイスのシャフハウゼンだったのです。ジョーンズはここに「F・A・ジョーンズ&カンパニー(F. A. Jones & Co.)」を設立、後に「インターナショナル・ウオッチ・カンパニー(International Watch Company)」と改名しました。

その後、創業者のジョーンズは、ほかの経営陣との対立もありアメリカに帰国してしまいますが、彼のビジョンは時計職人や友人たちから高く評価され、「堅実で高精度、かつ堅牢で信頼できる時計の製造」という価値観は守られていくこととなります。

熟練の職人の手仕事によって丁寧に作られた、気品あふれる完ぺきな機能。エレガンスさと機能の統合された時計作りこそ、創業者フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが掲げたビジョン。その理想はIWCの中に脈々と生き続けているのです。

IWCの6つのコレクションと魅力

ポルトギーゼ

ポルトガルの商人から航海用の腕時計の注文に応じたことが始まりと言われる「ポルトギーゼ」。飾り気のないシンプルなフォントのアラビア数字、細めの針、「レイルウェイ」目盛り付きチャプターリングがこのコレクションを象徴するデザインとなっています。

IWC各コレクションの中でも1939年から存在するこのコレクションは、「クラシック」の代名詞として、複雑機構のひとつ「パーペチュアルカレンダー」を備えた大型の腕時計です。

海外への長い航海で、船上での使用に耐えてきた時計であることを想像できるコレクションです。

パイロットウオッチ

1930年代、航空黎明期からパイロット用にと開発されたのが始まりです。

当時の飛行機は気密性と冷暖房を備えた操縦席がなく、パイロットは低温から高温まで極端な温度差にさらされていました。氷点下から40度を超えるような高温まで耐えられる堅牢性、分厚い手袋をしていても操作できる大きなリューズを備えています。

そして暗いコクピットの中でも時刻がわかるように夜光塗料を施した針と大型の数字と、一瞬で12時の方向がわかるように文字盤に記された三角形のインデックス、飛行機の計器のように見やすさを考慮したマットブラックの文字盤が特徴的です

これらのデザインと機能が備わった時計は機能美と知的な気品にあふれ、過酷な環境に耐える性能を持ちながらも決して武骨ではない美しさを放ちます。

ダヴィンチ

その名の通りレオナルド・ダ・ヴィンチの発明家精神にインスパイアされたというコレクションです。1969年に初めてスイスの有名な時計メーカーが一丸となって開発したクオーツ・ムーブメントを搭載したモデルが登場。その後、1985年に丸型ケースにパーペチュアルカレンダーを搭載したモデルが登場してヒットしました。

このコレクションは、いくつかの女性向けモデルがあることと、常に何か新しい試みがなされていることが特徴です。

インヂュニア

インヂュニアが登場したのは1955年。このコレクションは、モータースポーツでの使用がイメージされています。セラミックやチタニウムといったモータースポーツの世界で多用されている素材が使われたメカニカルかつスポーティーなデザインとなっています。

頑丈さ、防水性、そしてブレスレットの着け心地や長さ調節が簡単にできる画期的なクラスプを採用したモデルも。また2000年代に入ってからトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーを搭載した現代的デザインの「究極のスポーツウオッチ」ともいうべきモデルが追加されています。

それらはIWCのもつ高度な技術と創意工夫にかける情熱の塊でしょう。

アクアタイマー

1967年、IWCは初のダイバー用ウオッチを発売しました。このモデル「アクアタイマー(REF.812)」は、水深200メートルまで防水できる性能を持っていました。

IWCのダイバーズウオッチは、真のプロフェッショナル仕様です。代表的なものとして、1988年にドイツ連邦軍用に特別に開発された機雷除去に携わるダイバーが身に着ける非帯磁性素材を採用したムーブメントキャリパー(3755Amag)を搭載した時計があります。

また、1998年の「GSTアクアタイマー(REF.3536)」は、なんと2,000メートル防水を実現しました。

この他、2014年には水深計を備えた「アクアタイマーディープスリー」が登場するなど、プロのダイバーたちから厚い信頼を寄せられるとともに、一般のユーザーにとっても機能美の集積そのものと言えるデザインが羨望の的となるコレクションとなっています。

ポートフィノ

男女問わずつけることのできる、地中海ののんびりした雰囲気を持ち、控えめでなおかつ気品あふれるスタイルのウオッチです。

「ポートフィノ」というのはイタリア北西部の漁村で、リグーリア海岸に面するリグーリア州ジェノヴァ県の自治体。絵のような美しい海岸の漁村で、数多くの有名人も訪れるリゾート地です。

クラシカルな雰囲気を持つコレクションの代表格で、白が多いシンプルな文字盤にローマ数字に細い針が上品。登場から30年を経た今でも相変わらず人気のあるデザインです。

コレクションとストーリーから自分のライフスタイルに合う1本を選ぼう

IWCのコレクションのうち、代表的なもの6つをあげてみました。それぞれ特徴・趣向の違いがはっきりしたモデルだったと思います。

幼いころに自分があこがれていたもの、自分のアイデンティティーを呼び覚まし、理想の自分に変身できるウオッチが必ず見つかると思います。

IWCの代表的な6つのコレクションは全部で165モデルもあります。この中からじっくりと自分に合った1本を選んでみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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