ボーナスで始める高級腕時計という投資法
(画像=IViewfinder/stock.adobe.com)

腕時計が好きな人は、たとえ高額でも欲しい時計を手に入れようとするかもしれません。それを実現する1つのチャンスであるボーナスのシーズンがやってきました。いま、時計好きがボーナスで購入しようと狙っているのはどんな腕時計でしょうか。

高級腕時計を所有する喜びは持った人にしか分からない面もありますが、一方で「資産」としての投資価値を意識している人もいますので、どちらの感覚も持っておきたいところです。この記事では、「腕時計投資」を初心者にもわかるように解説します。

趣味を兼ねて楽しむ腕時計投資

腕時計には、買って所有する喜びや身に着ける楽しみはもちろん、売却して利益を得るという意味で投資価値もあります。良いものならば、購入額以上で売れることも珍しくありません。

特に、インターネットでの個人間取引が広がる近年、大切にしてきた腕時計を満足できる価格で売る機会も広がっています。急にまとまった現金が必要になったような時への備えとしても、心強いものがあります。

腕時計投資向きのブランド

腕時計投資向きのブランドと言えば、まずロレックスが挙げられます。その理由は次の通りです。

・国内外を問わないブランド力
・長年使用できる耐久性
・流行に左右されないデザイン

これらの条件を備えていることが、中古でも価値を維持している要因です。新型コロナウイルス感染症が世界的に広がり、またもともと為替相場の変動による影響を受けやすい海外製品であるにも関わらず、ロレックスの価格は安定しており、値崩れしません。

むしろ、コロナ禍で世界経済に動揺が走る中で、安定したブランド力を持つロレックスへの需要は高まる傾向にあります。中古品買い取り大手の大黒屋によると、「デイトナ SS 白(未使用品)」の買い取り価格は2020年4月の225万円から、2021年5月には340万円へと大幅に値上がりしています。

ちなみに、メーカーのロレックスは近年、転売対策を強化しています。現在、「人気モデルはおひとり様一点限り」「購入後5年間は同社の人気モデルを買えない」というルールを定めています。

もう1つの腕時計投資向きメーカーといえば、パテック・フィリップです。パテック・フィリップについては、「ノーチラス」というコレクションのうち一部のモデルなどが新品よりも高値で取引されているようです。

たとえば、ノーチラス 5711/1Aは定価357万円ほどに対して、2019年には一時実勢価格が1,000万円を超えたことがありました。

生産量が少ない希少なモデルは、年月がたつにつれて、生産終了を迎えたり、良い状態の中古品が減少したりといったといった要因により、需要が供給を上回るようになっていきます。時間と共に価格が高騰していくわけです。

ノーチラスといえば、潜水艦の舷窓からデザインのヒントを得たという、パテック・フィリップ初のスポーツウォッチ。スーツにもスポーツシーンに合わせられるエレガントな1本です。

腕時計投資をする際の注意点

腕時計投資に興味を持った方に、ぜひ気を付けてほしい注意点がいくつかあります。

・ムーブメント
高級腕時計はムーブメントが命です。自社製ムーブメントを採用していれば良いものとは限りません。ケース、文字盤、機構、機能などが相まって時計の価値を構成するのであり、名の通った独立系ムーブメントだったとしても、それは1つの要素にすぎません。

・メンテナンス
投資のためだからと、買ったまま箱に入れて永遠にしまい込んでおいてはいけません。長い期間保管するうちに潤滑油が固着してしまうからです。やがて動かなくなり、リストアが必要になります。保管場所によってはカビの付着も考えられます。普段は使わなくても、定期的に動かしてメンテナンスしましょう。

・人気と本来の価値
腕時計にも流行があります。その時点の人気モデルを欲しくなるものですが、5年後も同じように人気を維持しているかはわかりません。一方で、40年前の発売でも人気が衰えていないモデルもあります。どちらを買うのが得策か、よく検討しましょう。

・価格と知名度だけではない
現在知名度のある高価格の時計が将来値上がりするかはわかりません。プロのバイヤーであっても数年後のことは予測不可能です。投資目的であるなら、老舗の定番モデルが無難です。

もちろん、大切なのは買おうとしている時計に価値を見出せるかどうかです。時計愛好家たちから愛される「作品」の芸術性や機能性が、どんなふうに評価されるかを見極めることも重要です。

・一獲千金の考えは捨てる
前段で紹介したパテック・フィリップのような例はまれですので、あくまでも愛せる時計を選びたいところです。

・中古でも価値はある
投資と言っても新品だけが対象ではありません。新品より中古の方が得をする場合もあります。過去に発売された時計は、その評価が定まっていることが多いからです。

中古を購入する際は、どの程度メンテナンスされているかをチェックしたうえで購入しましょう。安く購入したのはいいけど、全く動かない、あるいは、すぐに故障したというのでは元も子もありません。

腕時計投資は趣味と実益を兼ねて

時計愛好家にとって、自分の好きな時計の価値が上がるのはこの上なくうれしいことです。為替相場や投資信託、株などの金融商品への投資では、うまくいかなければ損失リスクにおびえるような日々を過ごすことにもなりかねません。

一方、腕時計投資は、毎日腕に着けて眺め、友人や同僚との話題にし、一日使い終わったら手入れするというサイクルを重ねながら、やがて手放すタイミングが来るまで、存分に楽しめます。まさに、趣味と実益を兼ねた投資と言えるのです。

文・J PRIME編集部

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