趣味と実益を兼ねる「ウイスキー投資」。意外と知らない、その魅力とは?
(画像=ronstik/stock.adobe.com)

「ウイスキー投資」という言葉を聞いたことありますか?最近の魅力ある投資分野として、急速に注目を集めています。ウイスキーは、ハイボールブームを背景にした需要、品質管理のしやすさ、ブランドへのなじみ深さなど投資の対象となり得る条件がそろっており、驚くほどの投資効果を得ているケースもあるようです。そこで今回はウイスキー投資の魅力について解説します。

ウイスキー投資とは何か

ウイスキー投資とは、まさに読んで字のごとく、特定のウイスキーを購入(投資)することで高い利回りを期待します。「10年で利回り400%」ともいわれ、ウイスキー好きのみならず、多くの投資家が注目しています。

この投資は「ワインよりも品質を保ちやすく、ブランデーやコニャックよりも希少性が高い」という、ウイスキーが持つ商品としての市場特性を利用しています。収益を得る方法としては、オークションサイトや買い取り事業者を通じて簡単に売買できますし、個人酒屋でウイスキーを仕入れ、オークションサイトで転売するといった方法もあります。

収益の規模として、どれくらいを見込めるのでしょうか

2019年10月、イギリスのサザビーズで60年物のスコッチウイスキー「ザ・マッカラン」が約2億1,750万円(150万英ポンド)で落札されました。また2019年8月に行われた香港ボナムズのオークションでは、埼玉を拠点とする、ベンチャーウイスキー社のイチローズモルトのカードシリーズ54本セットが約9,750万円(719万2,000香港ドル)で落札されています。

このザ・マッカランは、1986年に1本100万円で販売されました。それが33年後、約216倍の値となったわけです。また、カードシリーズは2005年から2014年にかけて順次発売された製品です。発売時の価格は1本平均で1万5,000円、54本そろえても81万円です。それがおよそ120倍の価格で落札されました。

このように希少価値の高い有望なウイスキーであれば大きな収益が期待できるため、注目されるようになっていったのです。

世界のウイスキー市場は2019年に約6億ドルと評価され、2020年から2027年までの年間平均成長率は4.9%とされており、2027年までに約8億6,000万ドルに達すると予測されています。

注目される国産ウイスキー、なじみ深い銘柄が高値で取引

ウイスキーは、個人でも品質を保ったまま保管しやすいというメリットがあります。投資に用いるお酒といえばかつてはワインが主流でしたが、ウイスキーは直射日光や寒暖差の激しい場所を避けるといった条件を守れば、ワインより保管が容易です。

また日本の国産ウイスキーがグローバルで注目され、なじみ深い銘柄も投資対象となっています。以前なら酒屋で当たり前に購入できた銘柄、「山崎」などが、現在では数十万円の値が付くこともあるのです。人気銘柄になると、ブランド価値が高まり空き瓶でも高値で売買されるほどです。

ただし、本格的に個人転売を行う場合は酒販免許の取得を検討した方がよいでしょう。また投資で得た利益は「雑所得」として確定申告が必要なこともお忘れなく。

情報収集が大切なのはほかの投資と同じ

このように高い利回りが期待できる銘柄もありますが、やみくもに手を出しても期待通りの収益は得にくいということは、他の投資とも共通しています。しっかりした情報収集がカギとなります。

いくら国産ウイスキーが人気だといっても、需要の低いものに投資しても利益はなかなか出ません。SNSやイベントなどでしっかりと情報収集を重ね、知識を深めた上でウイスキー投資に挑戦することが大切です。

ウイスキー投資の方法には、個人での転売のほか、ファンドに投資するというものもあります。2015年にイギリスで設立された「ウイスキー・インベスト・ダイレクト」というウイスキーファンドでは、個人でウイスキーの原料取引に参加できるのです。ちなみに、このファンドは、歴史的な実質利回りを過去の取引実績から算出していて、利回りを8%程度と公表しています。

お酒好きのみなさん、趣味と実益を兼ねていかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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