マンション経営者はどう考える?全面禁煙やペット可の賃貸ニーズが増加中
(画像=rh2010/stock.adobe.com)

近年、全面禁煙やペット可の賃貸マンションに対する需要が高まっています。今回の記事では、需要が高まっている背景と借り手のニーズについて紹介します。マンション経営者の方をはじめ、コロナ禍による不動産市場の状況の変化を知りたい方は必見です。

全面禁煙物件の需要が増える背景

全面禁煙物件の需要が増える背景には、主に3つの理由があります。

1つ目は、隣人の禁煙で迷惑しないことが挙げられます。喫煙可能な物件の場合、不快な煙の臭いが原因で窓を開けたままにできなかったり、洗濯物に臭いがついたりなどのデメリットがあります。こうした迷惑をこうむらないために、全面禁煙物件を選ぶ人が増えているのです。

2つ目は、貸し手であるマンション経営者にとってメリットが大きい点です。具体的には全面禁煙物件にすることで、「部屋の壁が汚れてしまう」「火災や住民同士によるトラブルが生じやすくなる」といった事態を避けられます。既存の入居者に禁煙への理解を得ることは困難であるため、新たに全面禁煙物件を建てるマンション経営者が増えていると言われています。

3つ目は、喫煙者が2割未満に減っていることです。一切タバコを吸わない人が増えていることで、全面禁煙物件に対する需要が相対的に高まっていると言えます。

人気物件の変化

全面禁煙物件のみならず、近年はニーズの高い物件が変化しつつあります。特にマンション経営者の方であれば、今後の経営の方向性を考える上で、ここで紹介する変化を押さえる必要性はますます高まっていくでしょう。

ペット飼育可物件のニーズが高まっている

まず1つ目は、ペット飼育可物件に対するニーズの高まりです。

ペットを飼っていない賃貸住宅居住者に行ったアンケートによると、「今後飼ってみたいと思う」と答えた人は半数以上に上ります。しかし全国の主要都市において、築5年以内の物件でペットを飼える賃貸物件はわずか5%弱と言われています。

需要の増加に対して供給が少ないことから、今後ペットを飼いたいと答えた人のうち、飼わない理由として「ペット不可の住宅であること」を回答した人は7割に上るとのことです。

ペット飼育に対応したマンションの管理は簡単ではありません。しかし需要が供給を上回っている現状を考えると、マンション経営者としては大きなチャンスです。積極的にペット可の物件運営に挑戦すべきでしょう。

駅近エリアへのこだわりが減少傾向

2つ目は、駅近エリアへのこだわりが減少していることです。不動産情報サイトSUUMOが2020年6月に発表した調査によると、「駅からの距離」よりも「広さ」を住まい選びで重視する傾向が強まっていることが明らかになりました。

駅近エリアへのこだわりを持つ人が減った原因は新型コロナウイルス感染症の流行です。以前は、出勤や通学に便利な駅近エリアの物件に人気が集中していました。しかし、コロナ禍でテレワークや自宅学習の時間が増えたことで駅近エリアへのこだわりが減少していると言われています。

コロナ禍の在宅勤務が続くことで、こうした傾向はますます強まると考えられます。今後は物件に求めるニーズの多様化が進む可能性が高いため、マンション経営者は自身がターゲットとする入居者のニーズを見極め、そのニーズに合う物件を運営する必要があるでしょう。

ネットの回線速度の速い環境へのニーズ

テレワークなどで自宅にいる時間が増えたことで、インターネットの回線速度が速い物件へのニーズも増えています。インターネット無料の物件の通信速度が遅いことが、部屋探しにおける潜在リスクだとする指摘もあります。当面コロナ禍は続きそうな状況です。高速インターネット環境の整備は、物件の付加価値を高めるための施策としておすすめです。

「ニーズ変化に対する対応力向上」がマンション経営者として成功する鍵となる

今回説明したように、喫煙者の減少やコロナ禍など、社会的な変化によって物件に対するニーズは変化します。マンション経営者として成功するには、こうしたニーズの変化に柔軟に対応していく必要があることは間違いありません。

文・J PRIME編集部

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