明日うつわを変えたなら暮らしが変わるかもしれない。私たちの生活をサステナブルに、美しく変化させてきた現代のうつわの名作物語。

永木卓さんの“注ぐ”うつわ


うつわはおもに料理のためのものですが、作家が作るそれには暮らし方や社会の捉え方まで変えてくれるほどの思想があります。それを知ることはアートに心動かされる感覚ともよく似ていて、かかわることで自分の中の何かが変わるような体験。そんなうつわの「名作」をたどる連載の第14話は、ガラス作家・永木卓(えいき・たく)さんによるボトルとワイングラス。

水とガラスのシンプルな関係

水はうつわによって形を与えられるもの。永木卓さんが作るガラスボトルを見ていると、中に注いだ水が、膨らみのあるうつわの形状に沿って空間に立ち上がるような感覚を抱く。と同時に、青空の下にしつらえたテーブルに持ち出したなら、爽やかで瑞々しい光景が広がるだろうと心躍ります。割れやすいガラスであっても屋外などでカジュアルに使いたいと思う理由は、