セルジオ ロッシ,靴
(画像=Dzmitry/stock.adobe.com)

2020年、「セルジオ ロッシ」の創業者であるセルジオ・ロッシ氏が新型コロナウイルス感染症により、この世を去りました。そのニュースは世界中で報じられ、イタリアの伝説的なシューズデザイナーの死に多くの人から悲しみの声が寄せられました。この記事では、セルジオ・ロッシ氏の伝説的なブランドヒストリーと、代表的なパンプスコレクションをふりかえります。

靴職人である父が原点。セルジオ ロッシのブランドヒストリー

高級靴職人である父のもとに生まれたロッシ氏は、幼いころから父の工房を遊び場にし、靴づくりの道具に親しみながら、その伝統を受け継いで靴職人の道を進みます。そして、1951年に自身の名前を冠したブランドを創業し、1966年にイタリア・ボローニャのブティックで、自作モデルのシューズの販売を開始しました。

1970年ごろから、ファッションショーでの靴を手がけ始め、その並外れた審美眼と流行を見抜く卓越したセンスが高い評価を受けるようになりました。そして、ヴェルサーチ、ドルチェ&ガッバーナなどの有名デザイナーたちが、自らのコレクションのためにロッシ氏のシューズを採用するようになったのです。

1980年代になると、コレクション向けの靴を作るだけではなく、セルジオ ロッシそのもののブランド力も強化。1990年代にはニューヨーク直営店を展開し、アメリカでの知名度を高めました。さらに、1999年にはグッチグループの傘下に入り、世界的ブランドとしての揺るぎない地位を築きました。

一足の製造につき120工程!熟練の職人による手仕事

ロッシ氏は、「靴は身体の一部であり、美しい脚を完成させるための重要な要素」と述べ、シューズを単なる革の装飾物ではなく、女性の身体の延長線として考え、現代の女性の動きにも合ったデザインを完成させました。そして、それを生み出してきたのが、歴代の靴職人たちによる熟練された技術です。すべてハンドメイドで丹念に仕上げ、1足を作るのになんと120工程、14時間という労力をかけています。

ロッシ氏自身は、2004年にシューズデザインから引退しましたが、2016年にはグループCEOであるリカルド・シュット氏によって原点回帰が行われ、創業者であるロッシ氏のシューズを再評価。たった1年ほどの間に、数千にも及ぶヴィンテージモデルを世界中から買い戻して復元しました。そして、その膨大なアーカイブを元に、かつてロッシ氏が手がけたシルエットにインスパイアされた新アイコンパンプスが続々登場。あらためて、女性たちの心を虜にしています。

セルジオ ロッシを代表するパンプスコレクション

セルジオ ロッシが扱っているシューズはどれを取っても一級品ですが、中でもブランドを代表するパンプスのコレクションを紹介します。

代表的なパンプスコレクション1:sr1

2017年に誕生し、セルジオ ロッシの定番となっているコレクションが「sr1」です。ブランドのイニシャルに加え、新しい1歩という意味をこめたコレクションです。「sr1」のパンプスは、クラシカルなポインテッドトゥに施されたメタルプレートが特徴的。アーバンでモダンなデザインはシンプルでありながら、コーディネートに絶妙なアクセントを加えてくれます。

代表的なパンプスコレクション2:Godiva

ドレスアップ時に最適なのが「Godiva」です。息を呑むほど美しい華奢なピンヒールでありながら、安定感のある履き心地を実現。2012年の登場以来、長年にわたって支持される名作パンプスです。

代表的なパンプスコレクション3:SERGIO

デイリーユースには、安定感抜群の「SERGIO」はいかがでしょうか。太めのチャンキーヒールで安定感を生み出しつつ、シルエットの美しさと女性らしいポインテッドトゥによって、洗練された印象に仕上がっています。

セルジオ ロッシ創業70周年。これからも女性の脚を美しく演出

2021年、セルジオ ロッシはブランド創業70周年を迎えます。昨年逝去したロッシ氏への深い敬意をこめ、ロッシ氏デザインによる名作を復刻した「Grazie Sergio」が限定コレクションとして登場。1969年に発表したジオメトリックヒールのパンプスから2003年発表のミュールまで、6,000足以上にも及ぶアーカイブから厳選された10型を復刻し、このうち8型が限定発売されます。

今現在も自社ファクトリーでは、ロッシ氏のDNAを継承しながら、新たな一足が生み出されています。セルジオ ロッシはこれからも、女性の脚を美しく演出する存在であり続けることでしょう。

文・J PRIME編集部

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