陶芸家・鈴木環さんが作る陶器の薬缶


うつわはおもに料理のためのものですが、作家が作るそれには暮らし方や社会の捉え方まで変えてくれるほどの思想があります。それを知ることはアートに心動かされる感覚ともよく似ていて、かかわることで自分の中の何かが変わるような体験。そんなうつわの「名作」をたどる連載の第13話は、陶芸家・鈴木環さんが作る陶器の薬缶とカフェオレボウル。

鉄のように見えて、陶器の薬缶

写真の薬缶、一見すると、南部鉄器のような鉄製の鋳物に見えるのではないでしょうか。ところが実際は陶製。持ち手(木)とツル(鉄)まですべて作家自身の手作りという珍しい陶器の薬缶は、デザインの良さも手伝ってショップに並ぶとすぐに買い手がつくほど人気です。作るのは陶芸家の鈴木環さん。