レッドソール,クリスチャン ルブタン
(画像=eqroy/stock.adobe.com)

10センチメートルを超えるハイヒール、目の覚めるような真っ赤なソールがブランドアイコンとなる「クリスチャン ルブタン」。ルブタンの華やかなハイヒールを履く女性は、後ろ姿一目でわかります。

デザインしたのは、同ブランドの創業者であるクリスチャン・ルブタン。12歳のころには、すでに「女性に自信を与えてエンパワーし、ルールを破る靴づくりをしてみたい」という思いを描いていたといいます。そんな、信念のもと靴をつくりつづけ世界中の女性をとりこにしたラグジュアリーブランド、「クリスチャン ルブタン」の魅力を紐解きます。

誕生からわずか30年で世界的ブランドに

1991年にフランスで誕生した「クリスチャン ルブタン」は、多くの女性にとって一度は履いてみたいシューズブランドのひとつではないでしょうか。創業者は奇才とも称されるデザイナー、クリスチャン・ルブタン。パリで生まれたルブタンは、12歳からシューズのスケッチを始め、いつしかショーガールのためのシューズ本格的にデザインするようになりました。

10代の後半をインドとエジプトで過ごしたルブタンは、この最中にハイヒールのポートフォリオを作成し、パリへと戻ります。このデザインが認められたことで、クリスチャン・ディオールで活躍したデザイナー、シャルル・ジョルダンのもとでシューズデザインの基本を習得します。その後、フリーデザイナーとしてエルメスやシャネルなどのラグジュアリーブランドで経験を積み、1991年に自身のブティックを開業しました。

独立後、最初のクライアントは、モナコのカロリーヌ妃だったといいます。サロンを訪れたカロリーヌ妃はルブタンのシューズを絶賛したことで、一気にその名が広がりました。その後も、マドンナ、カトリーヌ・ドヌーブなどの名だたる著名人に愛され、世界的ブランドへの階段を駆け上がりました。

世界のセレブ女性を魅了する理由

なぜルブタンのシューズは、女性に愛されるのでしょうか。まずはその華奢で美しいヒール。ものによっては12センチメートルほどもある高いヒールが脚長効果を生み出します。2つめのポイントは甲の浅さ。肌色の露出が増えるため、これも脚を美しく見せるのに一役買っています。

ただし、ルブタンのシューズの足型は非常にタイトになっており、ルブタン本人が「King of painful Shoes(痛みを伴う靴の王様)」と公言するほど履く人を選ぶとも言われます。特に欧米人に比べ甲高で足幅の広いアジア人にとってはハードルが高いかもしれません。たまたま足型が合う、女優やモデルなどでウォーキングレッスンを行っている、そもそも日常生活であまり歩く必要がない……といった人でなければ履きこなすのは難しいでしょう。

このように選ばれた人のみしか履けないという点も、ある意味ではルブタンの魅力を高めているのかもしれません。

ブランドの代名詞とも言えるレッドソール誕生の秘話

1993年には「クリスチャン ルブタン」の象徴とも言えるレッドソール(靴の裏側が赤い靴)が登場します。この発明は、まったくの偶然の出来事だったようです。というのも、あるとき完成したシューズをチェックしていたルブタンが「納得がいかない」と感じていたところ、たまたま赤いマニキュアを塗っていた女性が近くにおり、それを借りてソールに塗ってみたところ、理想のデザインが完成したというのがレッドソールの誕生秘話だからです。

歩くときに靴底からちらりとのぞく鮮やかな赤は、瞬く間に大人気に。その後、これをまねたシューズが他のブランドからもしばしば販売され、商標権をめぐる訴訟も起きています。

レッドソール以外では、シューズ全体にちりばめられたスタッズも有名です。スタッズは日本語では鋲(びょう)のことで、円すいや星形などさまざまな種類があります。スタッズを施すことで絶妙にアバンギャルドなテイストが加わり、より印象的なものになります。スタッズをうまくファッションに取り入れられれば、まさにお洒落の上級者と言えるでしょう。

一方、ルブタンのシューズには、ヒール5センチメートル以下のもの、ヒールのないフラットシューズ、スニーカー、サンダルなどもあります。「ルブタンに挑戦してみたいけれど自信がない」という方は、まずはこのあたりから試してみるとよいでしょう。さらに、ハンドバッグ、財布、バッグなどシューズ以外のアイテムや、メンズライン、コスメなども人気を集めています。

個性とエレガントさを足元で表現

個性とエレガントさ、セクシーさを兼ね備え、ため息が出るほど美しい「クリスチャン ルブタン」のシューズ。足の痛みと引き換えにしてもあらがいがたいその魅力に、一度じっくりと浸ってみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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