FASHION

130年の伝統を今に繋ぐメゾンの最新コレクション

ベルルッティ 2025年秋付コレクションはリッチなオジサン垂涎必至！

2025.02.02

2025年、ベルルッティは創業130周年を迎えました。この記念すべき年のコレクションは、「シューズ」「レザーグッズ」「ウエア」の3つのメチエ（専門技術）にフォーカスし、ブランドのアイデンティティを再確認するとともに、新しいスタイルを提案しています。会場となったパリのシモーネ・エ・チーノ・デル・ドゥーカ財団では、メゾンの歴史と未来が交錯する特別な展示が行われました。

デムジュール：アレッサンドロに見る創業の精神

ベルルッティは19世紀、アレッサンドロ・ベルルッティが一枚の革から生み出した靴「アレッサンドロ」からスタート。この靴は、エレガントさと機能性を兼ね備え、多くのエクゼクティブに愛されてきました。控えめながらも確かな存在感を持つ「アレッサンドロ」は、フォーマルな場でもカジュアルなシーンでも活躍する、成功者の足元にふさわしい一足です。

今回のコレクションで登場した新作「モンタボール」は、ベルルッティが初めてブティックを構えたパリのアドレスへのオマージュとして誕生。クラシックなフォルムに深みのあるパティーヌを施し、さらにシャープなデザインが特徴です。特に“黒”の色味がポイントで、これまでにない微妙なニュアンスが表現されています。

ベルルッティの靴作りの伝統は、創業者アレッサンドロの木型が受け継がれ、トレッロ、タルビーニオ、そしてオルガへと続きます。この流れの中で、オルガの時代に「デムジュール」という表現が誕生。今ではメゾンの哲学を象徴する存在となっています。

フォレスティエール：機能美が織りなす名品

1947年に建築家ル・コルビュジエの依頼で誕生したジャケット、「フォレスティエール」。このジャケットは、狩猟用のデザインをベースに、機能性とエレガンスを両立させたアイテムです。自宅に戻らなくても狩猟者たちが森から宴会に戻らずに移動できるように設計されたこの逸品は、現代でもその実用性と洗練されたデザインが多くの人を魅了しています。

2025年のコレクションでは、ワークウェアのエッセンスを取り入れ、さらに進化した「フォレスティエール」が登場。丈の長短や重ね着にも対応し、日常のあらゆるシーンで活躍します。例えば、アクティブなライフスタイルを送る方にとっては、仕事帰りのディナーや週末の外出にぴったりのタイムレスなアイテムとして重宝することでしょう。

ペリプル：行動力をかき立てるバッグライン

ベルルッティのバッグライン「ペリプル」は、20年前に誕生したバッグを現代に合わせてリデザインしたものです。この新作は、都市生活者を意識した柔軟で頑丈な設計が特徴で、自転車移動や街中での持ち運びに最適です。高級感あふれるヴェネチア・ソフティのグレインレザーや、シューズ製造技術を彷彿とさせる縫製が、ベルルッティらしい個性を際立たせています。

バッグのディテールにも注目で、葉の形をした根革や「アンジュール」スタイルのサイドポケット、大きなU字型ジッパーが目を引きます。実用性とエレガンスを兼ね備えた「ペリプル」を、日常使いに最適なアイテムに仕上げていることもモダンに映ります。週末旅行や出張にも適しており、どんなシーンでも洗練されたスタイルを演出できる頼れる相棒となることでしょう。