LIFE STYLE
ポルシェ911にコニャック、そして家族との時間
資産形成の極意から趣味まで、八乙女 暁の人生を楽しむ秘訣
投資のプロフェッショナルとして、法人や個人経営者を中心に、資産運用のアシスト業務を行っている八乙女 暁さん。実践的なアセットマネージメントにおけるコンサルに加え、賢いお金との付きあい方に関する書籍も複数出版している人物です。30歳という若さで資産10億円以上を達成したというマネーの達人は、一体どんなライフスタイルを築いているのでしょう? そこで八乙女さんが日々楽しんでいるという、クルマやお酒といった趣味についてお伺いしました。
目的なく貯めたお金は間違いなく浪費を招く!?
経営コンサルタントの会社に4年、その後投資ファンドにて3年間勤めて独立の道を選んだ八乙女さん。いわゆるFIRE組であり、退職後の一年間は家族と世界中を旅する休日を悠々自適に楽しんだと言います。そして積み上げた投資関連の知識を生かし、その道のアドバイザーとなるべく起業を決意したのが2018年。
世に「投資アドバイザー」と名乗る人は多くいますが、八乙女さんはその括りに入ることを良しとしません。というのも、単純にお金儲けのための投資アドバイスだけを目的とした活動ではないから。八乙女さんの考える「豊かな人生」とは、ただ闇雲にお金を貯めるのではなく、目的を持ってお金を使うこと、つまり“こういう具体的な使い途があるから、これだけの額が必要”という確たるゴールある資産形成をベースとしているのです。多くの資産家と交流のある八乙女さんですが、意味なく大金を得た人は、往々にしてそのお金を無駄に浪費しがちと指摘します。もちろん例外はありますが、たとえば服装にしても漫然とお金を持っているだけの人は、人気があるという理由のみで特定のブランドで固めてしまうなど、本質のない着こなしに走る傾向が強いとのこと。
ゆえに八乙女さん自身も、自分にとってなにが本当に大切であるかを見極める姿勢、たとえそれが周囲の価値基準に合致せずとも、自分らしく追求する視点を大事にしつつ生活しています。
そんな八乙女さんの趣味のひとつがドライビング。愛車のポルシェ911を駆って颯爽と走らせることを楽しんでいます。
「実は人生一台目のクルマがこのポルシェ911。しかし、多くの人がエンスージアスト的な観点から911を選ぶのに対し、僕の場合は完全に直感だけで選びました(笑)。あるとき街を歩いていたらサーッと走り抜ける911を見掛けて、実に格好イイと思ったのが切っ掛けです。だから911にターボモデルがあることなど、その他種類が多いことやメカニズム的なことはまったく知らずに購入しました(笑)。と言って、この買い物が失敗だったかというとそんなことはありません。納車して最初に着座した瞬間からとても満足しています。スポーツカーらしい重厚感あるハンドルやアクセルのフィーリングなど、走っていて“今、ドライビングしてる!”という実感が濃密に味わえる一台として、とても納得しています」
知り合いのカーディーラーに依頼し手配してもらったというポルシェ911。ホワイトの車体であること、オープンルーフなど余計なオプションは必要なく、シンプルで取り回しの良いモデルであれば良いとオーダーしたと振り返ります。
「こだわりは白であることくらい(笑)。911はブラックなどだと少しいかついを持っていたので、洗練さと清潔感のある白を一択でセレクトしました。後で知ったのですが、この911は最後の世代となるノンターボ仕様。ですのでリセールもそれほど悪くないらしく、その部分も合わせて気に入っています(笑)」
ポルシェ911はご存知のとおりクーペ型のクルマ。2枚ドアのスポーツカーは場合によってパートナーの女性が難色を示す場合もあるもの。車両選択においてその辺は問題にならなかったのでしょうか?
「僕の奥さんも“アナタが乗りたければイイんじゃない?”と、最初から好意的。むしろ、購入前にパナメーラなどの候補も検索してくれたみたいで、しかし立体駐車場のサイズに問題が出る場合もあることから、二人で相談して当初のとおり911に決めました。購入時は奥さんと小さい娘がいたのですが、ファミリーでもこの911にて、日常的な外出から遠出まで楽しみました。僕は夏期に軽井沢の別荘にて長期滞在をするのですが、そういったシーンの移動手段もこの911で良かったと思っています。ただ現在は子供が増えたので、実際問題クーペではさすがに手狭。ですのでつい最近、もう一台ステーションワゴンを買い足しました。こちらもガソリンエンジンのモデルです。テスラなどの電気自動車も検討しましたが、やはりクルマはガソリンエンジンでブルルンと動くタイプが私も妻も好み(笑)。走らせているという実感が、エンジンカーにはあると考えています」
起業をして日々忙しく働き続ける八乙女さん。ただし時間外のオフタイムも、しっかり積極的に楽しんでいます。業務後の時間を豊かに演出する趣味のアイテムとして、「お酒」の存在も大きいと語ります。
「いろいろな種類のお酒を楽しんでいます。少し前までは知り合いとバーに行ったり、経営者同士の会合にも顔を出し飲食をしていました。しかし昨今は、より自分らしい時間を求めて自宅で飲む機会が増えています。自分好みの飲食スタイルを意識するようになったのでしょう。もちろん賑やかにトークを交えて飲む場も面白いもの。しかし日中に複数の人に出会い、いろいろ思考を巡らせて仕事をするせいか、オフタイムはゆっくりマイペースに過ごす時間を大事にしたくなったのです。だから自宅でリラックスしつつ好きなお酒を楽しんでいます。なかでも最近のお気に入りがコニャックです」
コニャックはご存知のとおり“世界三大ブランデー”のひとつ。フランスのコニャック地方にて大変厳しい規定のもと丁寧に作られたブランデーだけが、コニャックと呼ばれ世界で愛飲されています。
「コニャックは白ブドウ由来による深い味わいもさることながら、香りが重要なポイントのお酒です。個人的にはこの芳純な香りを十分に楽しむには、ゆっくり静かに自分のペースで飲むのが一番だと思っています。また、僕は料理を作るのもひとつの趣味。その日いただくコニャックや気分に合わせた料理を作って飲むと、また一層味わい深い時間になるのです」
酒類のなかでも特に香りの素晴らしさに惹かれ、コニャック・ファンとなった八乙女さん。その独特なかぐわしさについてこう語ります。
「もちろんワインやウイスキー、それに日本酒なども独自のアロマを持っており、それぞれにファンがいると思います。ただ、個人的にはコニャックの優しくエレガントな香りに特に惚れ込んでしまい、現在はその長所を最大限に味わいたく自分なりにいろいろと試しています。一般的にコニャックはストレートで楽しむスタイルが定番。しかし近年はソーダ割りにて飲むスタイルも広まっています。コニャックの銘柄によってはソーダで割ることにより、香りが引き立ち爽やかな飲み口になるのです。また、コニャックは優雅で丸みのある極めて優しい芳香がポイント。ウイスキーなどの強い香りとは異なるので、繊細な和食に合わせることも可能です。もちろん、西洋の料理とマッチするのは当然であり、食前、食後など幅広い楽しみ方ができるところもまた、コニャックの魅力だと思います」
一時はワインにハマり、ソムリエが読むような専門書も買い込んだという八乙女さん。しかし情報量が多いと、逆に自分の感性で楽しむことが難しくなることもあるものです。本当に自分に必要なのはどういった要素や情報なのか。それを知るには他人が下した評価よりも、まずは自分がどう感じたかに真摯に向きあうことも肝心です。自分のテイストをしっかり把握しようとする姿勢は、有意義な趣味ライフに欠かせないアクションです。八乙女さんは自分らしく趣味を極めることが、「豊かな人生」にたどりつく方法のひとつと考えているに違いありません。
Profile
投資家・Midas Mind LLC 代表
八乙女 暁
京都大学経済学部卒業。米国公認会計士。戦略コンサルティングファームから企業投資ファンドを経て、投資で30歳でFIRE達成。株式、投資信託、オプション先物、海外投資、不動産、現物資産などオールラウンド投資家。資産は「ただ増やす」より理想に合わせて「デザイン」することを掲げている。一人ひとりにあった資産づくりのスタイルを追求するユニークなコンサルティング事業を展開。
撮影(人物) 馬場紹升
文 長谷川 剛
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【オープニングトークショー】
2024年12月8日(日曜)15時より
J PRIME戸賀編集長によるトーク後におこなわれるショッピングアドバイス(1組15分間 記念写真撮影込み)は
daimarushinsaibashi@panerai.com
に下記の必要事項をお送りください。
*11月15日(金)締め切り
・氏名(漢字・フリガナ)
・同伴者名(お一人でご参加の場合は不要です)
・電話番号
・誕生日
・ご興味のあるコレクション(ラジオミール、ルミノール、サブマーシブル、ルミノール ドゥエの中からお選びください)
パネライ 大丸心斎橋 ブティック
場所:大丸心斎橋店 〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1