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カジュアルスタイルにもマッチする高級時計

「CUBITUS（キュビタス）」で魅せる新時代のパテックフィリップ

2024.12.11

スイス時計の最上級ブランドが、20年以上の沈黙を破り新たなコレクションをリリースしました。その名も「CUBITUS（キュビタス）」は、ラウンドタイプが多かったパテックフィリップにおける転換点となるスマートなスクエアタイプ。極めてエレガントでありながら、どこか軽快でカジュアル。老舗ならではのマジックを効かせた話題の新作は、時計好きなら絶対に見逃せない一本です！

傑作の面影に加え次世代のエッセンスを巧みにブレンド

満を持して登場したパテックフィリップの新作「CUBITUS（キュビタス）」。すでに世界中で話題となっていますが、同社におけるコレクションとしてのラインナップは1999年以来と言うから、このニューモデルがいかにホットであるかが分かります。シリーズのほとんどがラウンド型のなかで、久々となる角型コレクションのパテックフィリップ。文字盤4時から10時方向に掛けて45ミリと言うケースサイズは、かなり大振りのもの。直線的かつエッジあるスクエア型と相まって、かなり迫力を感じさせる仕上がりです。しかし、実際に腕に着けてみると意外なほどに心地よく軽快。それは8.3㎜という薄型のケースに加え、裏ブタを持たないフラットなケースバックが安定性をもたらすことも関係しているのです。

見逃せないポイントであるのが、まったく新しいスクエアモデルでありながら、どこか見慣れた雰囲気を感じさせるところ。それは、あの傑作ノーチラスのディテールを随所に継承しているから。ケースサイドの特徴的な“耳”に加え、フラットなベゼル、中央コマでリンクするブレスレット、それに水平エンボスパターンの文字盤など、“憧れ”のポイントをしっかり押さえていることが、独特のお馴染み感をもたらしているのです。

気になる心臓部ですが、3針モデルのRef.5821は、2019年に発表された26-330の派生形であるキャリバー26-330 S Cを搭載。秒単位でのセットが可能なストップセコンド機能を持つほか、巻き上げ機構に関してもさらなる進化が加えられています。また、22金製のローターには文字盤同様に水平の筋仕上げが施されており、これは意匠登録された「CUBITUS（キュビタス）」のシグネチャーとも言える部分です。

そしてデビューコレクションの目玉となるのがアシンメトリーな盤面を持つ複雑カレンダー仕様のRef.5822P。12時位置にかなり大きめのラージデイトを置き、７時位置に曜日とムーンフェイズを配したデザインは、ノーチラスやアクアノートでも見られなかったもの。ムーブメントは数々の要件を満たすため、6年を掛けて開発した新キャリバー240 PSCJI J LUを搭載します。これにより様々な表示が“18㎜秒”と言う驚きの超スピードにて切り替わることに加え、複数の技術革新により、任意のタイミングでの安全な日付調整まで可能にしています。

パテックフィリップが満を持して打ち出した新たなるスクエアウォッチ。細かく見れば今まで通りの念入りで緻密な時計作りがなされています。しかし、大振りながらスマートを極めた角型ウォッチは、これまでにないカジュアルでフレッシュなエレガンスを感じさせるところが大きな魅力。従来のように“ここぞ！”のキメスタイルに合わせるだけでなく、洗いざらしのシャツに軽快なジャケットを着流した装いに、サラリと合わせるのもコレまた決まる、新時代のドレスウォッチに仕上がっているのです。