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話題のクルマを編集部員が見て乗って触ってみました!

メルセデス・ベンツ「EQS SUV」をリアルな目線でインプレッション

2023.06.19

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メルセデス・ベンツ「EQS SUV」をリアルな目線でインプレッション

今回は一般ユーザーに近い目線を持つ編集部員による、ニューモデル、気になるモデルのインプレッション。難しいことを分かりやすくお伝えすることを目標としています。

乗らせていただいた車種は、電気自動車メルセデス・ベンツ「EQS SUV」(スポーツカーに関してはノンハイブリッド、ノンEVにどうしても目がいってしまうJ PRIMEですが、SUVやセダンに関しては、地球環境にやさしいハイブリッドやEVにも心が惹かれます)。
早速、先日都内で開催された、最新・最高のEVモデル、メルセデス・ベンツ「EQS SUV」の試乗会に、編集部員藤倉とクルマ担当菅原が参加してきました。

6月某日。都内某所。メルセデス・ベンツ「EQS SUV」試乗会会場。まずはボディサイズとデザインを検証!

菅原 記念すべき初の試乗会なのに……。

藤倉 雨ですねぇ……。

菅原 まぁ、幸先の良いスタートとはいかなかったけど、落ち込んでいても仕方ない。早速インプレッションをはじめよう、というかこの車のボディサイズ、かなり大きいよね?

藤倉 確かに。これをいきなり運転するのは、ちょっと緊張しますね。さっき頂いた資料によると、ボディサイズは全長5130mm、全幅で2035mm、全高1725mm。ホイールベースは3210mm、車重は2900㎏あるそうです。

菅原 デカいな。全長で5m、全幅で2m、ホイールベースで3mを余裕で超える車で、車重は2900㎏なんて車、俺も数えるくらいしか運転した記憶がないよ。ちなみに、この車っていくらするの?

藤倉 え~っと、この試乗車にはオプションがついていますが、何もついていない状態で、1542万円ですね。

菅原 ……1542万円。藤倉くん、先に運転したくない?

藤倉 いや、最初は菅原さんでよろしくお願いします。

菅原 仕方ない。ちょっとプレッシャーはありますが、俺からいかせて頂きます。

メルセデス・ベンツ「EQS SUV」の実車に乗り込む前に、ファーストインプレッション

菅原 あれ? この車ドアハンドルが無いけど、ここを押せば出てくるのかな?

藤倉 菅原さん、正解です。エアロダイナミクスを考えたものなんでしょうね。資料では、エクステリアデザインは、継ぎ目の少ないシームレスデザインを採用と書いてありますから、格納式のドアハンドルもその一環だと思います。

菅原 シームレス! だから何となく、卵っぽいというか、宇宙船っぽいというか、つるんとした印象があるのかな。

藤倉 そうかもしれませんね。でもこのエクステリアのデザイン、僕は意外と好きです。でも僕が一番驚いたのは、ドアを開いただけで目に飛び込んでくる、車内の巨大なスクリーンです。ダッシュボードを埋め尽くさんばかりのサイズですよね。

MBUXハイパースクリーン
3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席側有機ELフロントディスプレイ)とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成。

菅原 これは確かにデカいし、迫力がある。まさに、俺たちオジサン世代が子供の頃に夢見た、未来の車のコクピットにイメージが近いかな。

藤倉 さらに、シートやインテリアの細かいデザインもラグジュアリー感満載だし、助手席にもスクリーンがあって、充電残量やオーディオなどさまざまなことが操作できます。やっぱりメルセデスのフラッグシップということを再認識させてくれますよ。

菅原 そうそう、まさに高級車の中の高級車って感じだよね。実際、シートの座り心地も良いし、適度なホールド感もある。バックミラーを見ていて、今、気が付いたんだけど、この車って3列シートなの?

3列目のシートにもシートヒーターを標準装備。また3列目シート後方には195リッターのスペースがありますが、3列目シートを倒すと、荷室容量は最大880リッターみ拡大。ゴルフバッグを4つ積み込むことが可能です。さらに2列目シートを倒せば、最大2100リッターに荷室容量は拡大します。

藤倉 はい。「EQS SUV」は7人乗りです。菅原さん、予習くらいしてきましょうよ。ちなみにそれも、きちんと資料に書いてありますから(笑)。

ついに走行開始! インプレッションやいかに!?

菅原 これ、もういつでも走れる状態にあるんだよね。

藤倉 はい、先ほどスタッフの方に言われた通りに、操作したので間違いないと思います。

菅原 では、スタートしてみるか! (アクセル・オン)

藤倉 おおおっ、本当に音がしませんね。ロードノイズも聞こえないですよ。なのに加速は力強い!

菅原 これが電気自動車の加速かぁ。俺たち2人を加えると3tを超える重さがあるのに、まったくストレスの無い、この滑らかな加速は凄い。でも、ブレーキを踏むと、やっぱり3tの重さを感じるよね。

藤倉 助手席に乗っているとまったく分かりませんよ。

菅原 慣れてくると、その違和感はほとんどなくなってくるけどね。違和感がなくなると同時に、ボディのサイズも気にならなくなってくるよ。でも、乗り始めて本当に驚いたのが、足回りの良さ。道路の継ぎ目とか、段差を乗り越える時のショックも、ほぼ吸収してくれるし、何より乗り心地が最高!

藤倉 あ、それ分かります! 変な振動がまったく無い、フラットな乗り心地ですよね。資料には、連続可変ダンパーとエアサスペンションを電子制御と書いてあります。

菅原 エアサスなのか~!

藤倉 本当に車内が静かですよね。車内で会話するのに、まったくストレスがないですから。これがメルセデスのSクラスが持つポテンシャルなんですね。まだ助手席にしか乗っていませんけど、これならパートナーも大満足ですよね。実際に乗ってみて実感できました!

菅原 SUVとかセダンなら、EVのウィークポイントになりえるボディサイズも、車重も、すべてがプラス方向に作用するんだろうね。どっしりとした安定感のある走りは、床下にあるバッテリーの重さも関係しているんだろうけど、今までにない走りと居住性を併せ持った、新たなタイプの高級車って感じがするよね。

藤倉 戸賀編集長のいう通り、スポーツカー以外のカテゴリーなら、ハイブリッドやEVも有力な選択肢になってきますね。

菅原 ところで、このメルセデスベンツEQS SUV、満充電でどのくらい走るの?

藤倉 え~っと、資料によれば、593㎞ですね!

菅原 あらためて、この車を借りて長距離を走ってみたいよね。そうしないと、この車の本当の良さが分からないと思うんだよ。ねぇねぇ、藤倉くん、この車、もっと借りられないかなぁ?

藤倉 さすがに今日は無理です。菅原さん、とりあえず運転を変わってくださいよ。僕も運転してみたいです。

菅原 それは断る(笑)。

【スペック】
「EQS SUV」
価格:¥15,420,000〜(税込)
全長5130mm×全幅2035mm×全高1725mm
車両重量:2880kg
航続可能距離(WLTC):593km
パワートレイン:同期モーター
ギアボックス:1速固定式
最高出力(前):88kW(120ps)/3206-13874rpm
最大トルク(前):26.5kg-m/0-4060rpm
最高出力(後):178kW(242ps)/3183-13772rpm
最大トルク(後):55.1kg-m/0-3183rpm
駆動方式:四輪駆動
バッテリー種類:リチウムイオン
バッテリー容量:107.8kWh
乗車定員:7名
最低地上高:175mm

・充電時間
普通充電(AC200V)と急速充電(CHAdeMO)に対応した充電システム急速充電の場合、電池残量10%から80%までCHAdeMO充電器(150kWタイプ)では約49分、 CHAdeMO充電器(90kWタイプ)では約53分、 CHAdeMO充電器(50kWタイプ)の場合は100分で充電が可能。自宅などでは、メルセデスベンツの提供する充電用ウォールユニット(定格30A/6kWタイプ)であれば、約14時間で充電可能です。

・リア・アクスルステアリング
60km/h以下での走行時は、後輪が前輪と逆方向に切れることで、俊敏なコーナリングを実現。もちろん、駐車時やUターン時の取り回しも楽になります。一方、60km/h以上での走行時は、前輪と同じ方向に後輪が切れるので、安定性の高い高速コーナリングやレーンチェンジが可能となります。 最小回転半径は5.1ⅿです。

Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)
https://www.mercedes-benz.co.jp/
※外部サイトに移動します

文 菅原 晃

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