リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

FASHION

男らしく、セクシー&最先端な高感度スタイル

敏腕スタイリスト櫻井賢之が提案する色気を感じさせるミュールの装い

2023.06.01

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敏腕スタイリスト櫻井賢之が提案する色気を感じさせるミュールの装い

季節感のさり気ない演出こそ、お洒落マスターの課題です。これから迎えるホットな季節には、暑苦しさを感じさせず、スマートかつ上品なスタイルにて人と向き合いたいもの。今季ぜひ提案したいのが、高感度なミュールを軸とした色気のある着こなし。ファッション業界の第一線で活躍する、戸賀編集長が思う日本一の敏腕スタイリストのコーデなら、好感度がバク上がりすること間違いありません!

前はシックなのに後ろからのチラ見せ攻撃

そもそもミュールってナニ? とお思いの方も多いでしょう。いわゆるサンダルの亜種であり、踵はオープンでありつつ、フロント部分をしっかり覆ったタイプの突っかけ靴を意味します。また、メンズにおける今季の特徴は、フロント部分を定番的な革靴然としたルックスにしながら、踵部分をオープンにしたメリハリ・デザインがポイント。

つまりジャストレングスのパンツと合わせた場合、前方からはドレスシューズ着用風の装い。しかし着座したときや後方から見た場合にだけ素足がチラ見えし、さり気なくセクシーなギャップ感が演出できるというワケ。
スタイリスト櫻井さんも「暑い日などにサンダルを履きたいという大人は増えています。しかし、キチンと着込んだ装いだと、足元だけ浮いてしまうことも。しかし今季型のミュールなら、大人のドレス感も兼備するので、パーティやデートでの活用にも最適なんです」と太鼓判。

なかでも世界的なモードブランドにてコーデを組めば、涼しげかつシックであり、ちょいヌーディな色気ある装いが手軽に構築可能。まさにリッチなオジサンにこそ実践していただきたい、遊びある夏スタイルの筆頭なのです。また、かかとのケアを怠るとせっかく提案いただいたコーデが台無しになるので、ディテールへの美容もお忘れなく!

モードワークな装いをリュクスなミュールで大人っぽく

旅先で気ままにアチコチ名所を巡ったり。そんなシーンではアクティブな装いが洒落て見えるもの。しかしスポーツ全開のジャージ姿では風情もへったくりもありません。
「今季はミリタリー・ワークモチーフの軽快なセットアップがメゾンブランドからも数多くリリースされ注目を浴びています。ただしカジュアルなルックスですから、大人っぽさを担保するため、足元には特にこだわるべきでしょう」(櫻井)。

イタリアンシューズの殿堂は、今季、定番のスリッポンであるゴンミーニの踵を大胆にオフ。ラグジュアリーでありながら夏らしい軽快感ある一足に仕上げています。豊かな毛並みのスエードを使用しており、突っかけ靴とは思えないリッチ感が最大の特徴です。ソールはトッズ伝統のペブルソールをモダナイズさせた、安定感溢れるゴンミーニ バブル仕様。ちょっと小上がりがある食事処などにもスッと入れてしまいます。シックだけどラクチン便利なシューズと言えるでしょう。

ジャケット¥163,900、ニットシャツ¥124,300、パンツ¥105,600、シューズ¥94,600、バッグ¥229,900/すべてトッズ
*すべて税込

TOD’S(トッズ)
https://www.tods.com/jp-ja/home/
*外部サイトに移動します

シックなセットアップに踵出しのギャップで魅せる

ネクタイありのスーツスタイルは、絶対的にダンディな半面、季節感の演出が難しいもの。春夏ならば淡いライトカラーで軽やかさを匂わせるのが関の山。そこで銀幕スターも愛用するフェラガモではシック&ファッショナブルなミュールをリリース。
「フロント部分は正統派のドレスシューズ然としており、正面から見た場合はジェントルマンそのもののルックスです。ただし踵はオフしているので、ちょっとした隙にセクシーな色気がアピールできるという一足。さらに写真のような貴族的な美観漂うスーツと合わせることで、得も言われぬギャップ感にて色気を格上げできるはずです」(櫻井)

黒革の一足は21世紀のハリウッドよりインスパイアされた新型のミュール。スマートなスクエアトゥと本格レザーソールの組み合わせにより非常にドレッシー。サイドにはロゴネームが型押しされており、ブランド感もこっそり煽ります。

コート¥517,000、スーツ¥627,000、シャツ¥79,200、タイ¥27,500、シューズ¥132,000、バッグ¥462,000/すべてフェラガモ
*すべて税込

FERRAGAMO(フェラガモ)
https://www.ferragamo.com
*外部サイトに移動します

遊びの効いたスーツにはワイルドミュールで迎え撃つ

カジュアルな装いがメンズスタイルのメインになりつつある昨今。クラシカルなテーラードスタイルが、再び特別な一張羅として注目を集めています。いわゆる“アントワープの6人衆”の一角であるドリス・ヴァン・ノッテンは、今季、1940年代パリのジャズシーンから発想した小粋なセットアップをリリース。
「シェイプの効いた上着のウエストラインに対し、ワイドな太めパンツの組み合わせは、立ち姿も綺麗に見える色気引き立つスタイル。こういったスーツスタイルに定番のドレスシューズでは逆に中途半端な印象に。ウエスタンブーツにも似た振り切ったミュールを取り入れることで、シックさと遊び心のバランスがとれた装いになります」(櫻井)

レザーミュールのホワイト部分は白革を丁寧に切り抜いたパーツを縫い込んだもの。非常に手の込んだ一足ゆえにインパクトも十分。夏のジーンズスタイルをワイルドにランクアップさせる“飛び道具”としても使える一足です。

ジャケット¥177,100、シャツ¥75,900、パンツ¥115,500、タイ¥30,800、シューズ¥108,900/すべてドリス ヴァン ノッテン
*すべて税込

Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)
https://www.driesvannoten.com/
*外部サイトに移動します

撮影 鈴木克典
スタイリング 櫻井賢之
文 長谷川 剛
編集 藤倉大輔

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