リッチなオジサンの合言葉は
“一日一贅”

FASHION

いつでも羽織物は必需品。とはいえ堅苦しいのは…

夏も使えるリッチなオジサンの“遊び”のジャケットの幅とは!?

2023.05.04

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夏も使えるリッチなオジサンの“遊び”のジャケットの幅とは!?

トレンドにこだわらず、本当に使えるジャケットとは何か? ディナーや打ち合わせなど、暑くても羽織物が必要な立場にあるリッチなオジサンが追加するべきジャケットの答えを、J PRIMEで様々なファッションコンテンツに携わっているスタイリスト、モデル、ライターの3者によるガチンコ対談にて探してみたいと思います!

派手やトレンドど真ん中が絶対的に正義ではない

ライター安岡(以下、安岡):今年はあたたかくなるのが早かったですね。ボケっとしてたから、春夏ジャケットをまだ買ってないんです。

スタイリスト鈴木 肇(以下、鈴木):まだ? もうそろそろ立夏だよ? 

モデル加藤章太郎(以下、加藤):僕は買いましたよ。シャツジャケットですけど。やっぱりTシャツ一枚では…というシーンって結構ありますからね。意外と油断ならないですよ。

安岡:そこで、今回のテーマは「リッチなオジサンの本当に必要なジャケット」です。

鈴木:まず、トレンドはリラックス感。もはや秋冬でも堅くてパリッとした生地や仕立ては見ないなぁ。

安岡:テーマの副題として「トレンドに左右されない」ってのがあるんですが。

鈴木:リラックスというキーワードは、もはや定着していると言ってもいいよ。特にこれかの季節は、まさに章太郎さんが買ったようなシャツ感覚で着られる、薄くて軽い、ちょっとゆとりのあるジャケットが主役になってくる。

加藤:今やビジネスシーンでも、カジュアルジャケットがOKな時代ですしね。あの軽さに一度慣れると戻れません(笑)

鈴木:確かに(笑)。とはいえ、最近の若者が着ているような、極端にオーバーサイズだったりノーカラーだったりするのは、リッチなオジサンにはちょっと不向きかな。あくまで、ジャケット然とした作りになっている方が、レストランにだって馴染んでくれるから。

安岡:色柄とかはどうですか?

鈴木:基本は無地。ブルーやホワイトなど、ベーシックな色を選ぶと失敗しないし、なにより上品さを失わないよね。ゴルフに行く際にもよいと思うし。

加藤:でも無難なばかりじゃ退屈に感じてしまうし、持っている気がする…って思いますよね。遊んでいながらもリッチ感をどこかで楽しみたいというか…。

安岡:歳を重ねたうえでということを考えると、生地感で遊びを入れたいですよね。リネンとか、ニットとか、ジャージーとか、今年だったら透け感のあるレースもいいかも。あからさまに派手だったり、モードすぎるとリッチなオジサンには見えないと思うんですよね。

鈴木:そうだね、色がベーシックなら編み柄で遊んでもいやらしく見えないし。まぁ、せっかく春夏だから思い切った柄でもいいけど、色味は同系で揃えるとかなじませる一手が欲しいかな。

安岡:シックだけど素材感に特徴があって、ちょっとした工夫がある。そんなところですかね。

ダブルは、明るめで少し爽やかでもよし

楽ジャケ人気をリードする筆頭ともいえるチルコロ。コットンにストレッチ素材のポリウレタンをブレンドした生地は、もはやスポーツウェア並みの快適さ。それでいて、同時にプリント技術にも優れ、ご覧のようにまるでリネンジャケットのような風合いを見た目で再現しています。着心地も見た目も軽やか、でも6ボタンのダブルがしっかりとリッチ感をアピール。このバランスが理想です。

¥79,200(税込)
チルコロ 1901/トヨダトレーディング プレスルーム
https://toyodatrading.com/
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肩肘張らないを意識するなら柔らかなリブ編み

ジャケットにおいて、最もベーシックな色といえばネイビーです。こちらはリブ編みニットの一着。リブ編みならではのストレッチ性の高さは、もはやカーディガン感覚といっても差し支えないでしょう。それでも、素材はコットンにシルクを12%もブレンドしており、風合いは上質感たっぷり。ボタンに黒蝶貝を使用している点も、その後押しをします。あくまでジャケット仕立てで、オンオフ兼用可能です。

¥39,600(税込)
アウール/AOURE 大丸東京店
https://aoure.jp
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単に楽チンじゃなく、モダンな印象を加えてくれる一着

コットンにポリエステルをブレンドしたニットは、薄手でやわらかく、そして軽くストレッチ性にも優れます。ボックスシルエットを採用するニットジャケットが多い中、こちらはウエストをややシェイプしスタイリッシュな着姿に。ゴージラインを高めに設定している点も、その要因になっています。さらにポケットにあしらったパイピングが、さりげなくも洒落っ気をアピールしてくれます。

¥151,800(税込)
クルチアーニ/ストラスブルゴ カスタマーセンター
https://strasburgo.co.jp/
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素材に特徴のある白は夏リゾートでも活躍必至

ダブルが持つ貫禄や威厳といった印象を、まるで覆すのがこちら。生地にはコットンパイルが使われているんです。別名タオル地と聞けば、いかに心地良い肌触りであるかが分かって頂けるかと。といっても、ブランドは色気ジャケットの名手であるタリアトーレ。リラックス感がありながらも無駄な余白はなく、また金ボタンと相まってちゃんとオジサンの貫禄とリッチ感を示してくれます。

¥118,800(税込)
タリアトーレ/ビームス 六本木ヒルズ
https://www.beams.co.jp
*外部サイトに移動します

暖かい季節なら攻めたジャケットも馴染みやすい

今回ご紹介する中では、最も攻めた一着と言えるでしょう。ワイドかつマルチなストライプ柄は、実に夏らしい遊び心を楽しませてくれます。一方で、配色はブルー系で統一し、ゆえにいざ着ると意外にも派手過ぎません。ざっくりした風合いはニット編みによるもの。ストレッチが効いていて快適です。定番の無地カラーだけでは物足りない人は、こんな1着を加えてみてはいかがでしょう。

¥81,400(税込)
ティージャケット/ビームス 六本木ヒルズ
https://www.beams.co.jp
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カーディガン感覚でも羽織れるジャケット

ライクニットコレクションからのリリースとなるこの一着。ホワイトのコットンニットには、ケーブル編みがあしらわれています。しかも、透け感がありまるでレースのような軽やかな生地感に。シンプルだけど華やか、そして色気もあり。ツルッとしたホワイトだとキザな印象がありますが、こんな立体的な生地だと馴染みやすいんですよね。まさに、リッチなオジサン向けジャケットとして理想的です。

¥159,500(税込)
ラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム
https://toyodatrading.com/
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撮影 杉田裕一
スタイリング 鈴木 肇
文 安岡将文
編集 藤倉大輔

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