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FERRARI PUROSANGUEがデビュー

SUV? GT? スポーツカー? フェラーリの4ドア・4シーターは、とにかく「凄い」のひと言に尽きます!

2022.09.15

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SUV? GT? スポーツカー? フェラーリの4ドア・4シーターは、とにかく「凄い」のひと言に尽きます!

フェラーリの象徴である自然吸気V12エンジンを搭載したFERRARI PUROSANGUE(フェラーリ プロサングエ)。「フェラーリ初の4ドア・4シーター」を始め、このNEWモデルはトピックスが満載! J PRIME戸賀編集長も注目の新型フェラーリについて、サクッと紹介しましょう。

クルマ業界に「新たなスタンダード」を打ち立てそうなプロサングエ

先日「フェラーリ プロサングエ」が発表されました。このプロサングエは、クルマ好きのリッチなオジサンたちに衝撃を与えそうです!

まず衝撃的なのは、そのスタイリングから発想される「これってフェラーリのSUVなのかどうか?」ということ。ところが、フェラーリのチーフマーケティング&コマーシャルオフィサーであるエンリコ・ガリエラ氏は、「フェラーリはSUVは作りません。このクルマは紛れも無いスポーツカーです」と明言! 
フェラーリとしては4ドア・4シーターとして最上級の快適性を保持しつつも、自社ラインナップに相応しいスポーツ走行性を実現するために、ミッドフロントにエンジンを、リアにギアボックスを搭載…(おかげで49:51という、スポーツカーとして理想的な前後重量配分に!)。また、ボディワーク、アンダーボディ、リア・ディフューザーの効率性を可能な限り高めることを重点に開発されたエアロダイナミクスによって、“たまたまSUVに見える”だけなのかもしれません。

ボディサイズは4973×2028×1589mm。ランボルギーニ ウルスをちょっとコンパクトにしたようなスタイリングだけに、またSUVブームが最高潮な昨今にあって、ついつい「フェラーリの最新SUV!」と考えがち。でも、フェラーリのデザイナーは「スポーツカーとしてデザインしました」と語っています。

「まぁ、フェラーリ側がスポーツカーですと言ったって、世界中のクルマファンの受け取り方は人それぞれですからねぇ…そんなことより、プロサングエには自然吸気V12エンジンが搭載されていることが、なにより衝撃的でしょう。だって、パワートレーンがダウンサイジング化&電動化されつつある昨今、6496ccという大排気量で、しかも12気筒で、さらに自然吸気という“跳ね馬最新エンジン”なんですから! ってことは、プロサングエはフェラーリ史上、化石燃料で走る最初で最後のSUVになるかもしれませんね」と、戸賀編集長は熱く語ります。

戸賀編集長注目のエンジンは最高出力725PS、最大トルク716Nmを誇り、0-100km/h加速3.3秒をマークします。この数値はアストンマーティンDBX707、ランボルギーニの特別モデル ウルス・ペルフォルモンテ、そしてポルシェ カイエン ターボGTと同等です。ちなみに蛇足ですが、同じフェラーリのラインナップの中では、F8の2.9秒にはコンマ4秒劣りますが…。

プロサングエの衝撃的事実は、その大パワーをしっかりと路面に伝え、スポーツカーらしいアクティブな走りを可能にするサスペンションにも見ることができます。48Vで動作するモーターを使った電磁式サスペンションは、タイヤとボディの動きの両方を高周波で制御し、ロールとピッチを抑えるとともに路面の凹凸も吸収! このサスを採用したチーフプロダクトデベロップメントオフィサーのジャンマリア・フルゼンツィ氏によると、「エアサスを使おうとも思ったんだけど、反応が遅すぎた! こっちの方が遥かにレスポンスが高く、コーナリング性能が格段に上がった」とか。しかも「トランスアクスル方式の8段ツインクラッチ・ギアボックスは7速まではクロースで、8速は高速ツーリング向きだから、積極的なシフトチェンジを楽しんで欲しい」とも!

まったく新しいシャシーはカーボン・ファイバー製ルーフを標準装備として、軽量化と低重心化を図っています。少し車高が高くなったぶん運転席からの見晴らしは良くなっていますが、ステアリングやインパネなどの仕様は他のすべてのフェラーリと同じです。

そのうえ「PTU(パワートランスファーユニット)に組み込まれたクラッチでフロント左右の駆動力配分を調整する4WDシステムや、後輪の左右を同時に同じ角度に動かすのではなく別々に動かす操舵システム(基本的には外側のタイヤは直進方向)のおかげで、ステアリングのレスポンスが特に加速時においてより精度が高く、かつ素早くなっている」と、力強く語っています。

ボディシェルを再設計し、後部ドアをリアヒンジ化(ウェカム・ドア)。車体を可能な限りコンパクトにする一方で、乗員の乗り降りをしやすくしています。大人4人のためにヒーター付き電動シートを4つ搭載。また、トランクはフェラーリ史上最大で、リアシートを倒せばキャパシティはさらに拡大します(数値は未発表)。

つまるところ、戸賀編集長の指摘とフルゼンツィ氏の説明を鑑みると、このプロサングエは超弩級の走りを楽しめるスポーツカーと言うことができるでしょう。でも、フェラーリが次世代のスタイリングとして提案するカタチを、“SUVに見間違えてしまった”人のために、車両重量をお伝えしておきましょうか。資料によると乾燥重量が2033kgなので、港区のマンションの立体駐車場には入るのでご安心あれ。ちなみに、現地価格で39万ユーロ(日本円で約5600万円)で、2022年内に生産を開始するとのことなので、欲しい方は今のうちからディーラーにお問い合わせくださいませ。でも、戸賀編集長曰く「すでにオーダーは始まっているんじゃないかな!? 即ゲットできた人は超ラッキーと言えるでしょう」とか。

FERRARI(フェラーリ)
https://www.ferrari.com

文 J PRIME編集部

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