経営者,実践,マインドフルネス
(画像=Yuganov Konstantin/Shutterstock.com)

目まぐるしく変化するビジネス環境で重大な決断を迫られる経営者ともなれば、仕事からかかるストレスは計り知れません。趣味や休息でうまくコントロールできているうちは問題ありませんが、場合によっては健康を害し、取り返しのつかない事態にまで発展するケースもあります。

多くの企業が従業員の健康と働き方に注目し、取り組みを進める中、広まりつつあるのがマインドフルネスという方法です。グローバル企業に成長したグーグルも採用するマインドフルネスは一体どのようなものでしょうか。

グーグル社員の10人に1人が実践するマインドフルネスとは?

マインドフルネスという言葉にまだ馴染みが薄いビジネスパーソンも多いかもしれませんが、グーグルでは既に社員5万人のうち、10人に1人が実践しているといわれるプログラムです。

仕事をする以上、ストレスがかかるのは自然なことですが、ストレスを感じないように鍛錬することは困難なのが実情です。その上、ストレスにさらされるとネガティブな気持ちに陥ったり、正常な判断ができなくなったりといったような悪影響が生じます。

マインドフルネスの手法では、ストレスを軽減するというアプローチではなく、ストレスとどのように向き合うかという視点に立ちます。ストレスのかかった状況において、感情をうまくコントロールできるように実践を重ねていくのです。

そのために、マインドフルネスではストレスにさらされた状況をあるがままに受け入れることからスタートします。現状況に意識を集中させて、ストレスに左右されることなく、通常通りの行動や判断ができるように仕向けるのです。

マインドフルネスには3つのステップ

グーグルでは、いち早く社員のパフォーマンス向上にマインドフルネスプログラム「Search Inside Yourself」を取り入れています。このプログラムは主に3つのセクションで構成されています。

まずは、アテンショントレー二ングです。認知や感情の基本ともなる意識や注意というアテンションを訓練します。これにより、ストレスのかかった状況下においても、落ち着いて覚醒した心の状態を創造することができるようになります。これは、ビジネスに欠かせない人間関係や経営者に不可欠な意思決定に重要な精神状態です。そのために重要なのが呼吸です。普段意識しない呼吸ですが、瞑想して呼吸と向き合います。グーグルでは、オフィス内に瞑想ルームまで設置したといわれています。

次のステップとして、自己認識と自己管理があります。ストレスがかかった状況では、スケジュール管理がおろそかになったり、暴飲暴食に走ったりと自己管理ができなくなる例も散見されます。最初のステップであるアテンショントレーニングで鍛えられた能力をもって、自分の認知と感情を把握することが容易になります。これによりいかなる状況においても感情を冷静にコントロールして、徹底した自己管理ができるようになるのです。

最後の段階として、リーダーシップの形成に役に立つ習慣があります。経営者に欠かせないスキルであるリーダーシップを発揮するには、部下をはじめ周囲からビジネスビジョンや経営理念などに共感してもらう必要があります。共感を得るためのリーダーシップを鍛えた上で、自分にもたらされた気づきを第三者にも伝えるコミュニケーションを習慣として身につけることを目指すのが最後のステップです。

マインドフルネスの実践によってストレスに左右されず、感情をうまくコントロールすることで、集中力を高め、生産性の向上に繋がることが期待できるため、グーグルをはじめとするグローバル企業のみならず、経営者からも注目を集めています。

文・J PRIME編集部

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