【期間限定】日本舞踊の新たな魅力。「日本舞踊 未来座=祭=」とシジェーム ギンザが贈る特別イベントとは?


2021年3月、GINZA SIX内のコンセプトストア「シジェーム ギンザ」で、公益社団法人日本舞踊協会の新作日本舞踊プロジェクト「日本舞踊 未来座=SAI=」とコラボレーションした特別イベントを開催しています。

会場では、一体どのような体験ができるのでしょうか。J PRIME編集部では、この特別イベントをプロデュースした大丸松坂屋百貨店 シジェーム ギンザ担当の米原健治氏と、日本舞踊家で未来座の制作を担当している中村梅氏に話を聞きました。

▽お話をお聞きした人


中村梅
日本舞踊家
中村梅氏
米原氏
大丸松坂屋百貨店 シジェーム ギンザ担当
米原健治氏


2021年3月、シジェーム ギンザが“日本舞踊”に染まる!

ピノキオ
2019年公演で上演された「檜男=ぴのきお=」の一幕。誰もが知る童話「ピノキオ」の物語を日本舞踊へとアレンジした作品


GINZA SIX内にある「シジェーム ギンザ」は、“TOKYO ESSENTIAL STYLE”をコンセプトに、国内外からセレクトした本物・上質・一流を極めた雑貨を集めたコンセプトストア。時期によって、さまざまな大人の女性のライフスタイルシーンを彩るアイテムをそろえています。

そんなシジェーム ギンザが初めてコラボレーションするのが、日本舞踊の“継承と革新”を目指し、2017年に設立された日本舞踊協会主催のプロジェクト「日本舞踊 未来座=SAI=」です。発起人のひとりで、日本舞踊協会の理事でもある10代目・松本幸四郎さんを中心に、従来の日本舞踊にはない題材を取り入れた新作公演を制作・演出。日本舞踊の新たな魅力や可能性にアプローチしています。

「未来座×シジェーム ギンザ」による特別イベントは、3月12日から3月31日までシジェーム ギンザにて開催しています。3月27日には、松本幸四郎さんを招いたスペシャルトークイベントが開かれます。

それでは、イベントに寄せる両者の思いや、見どころを早速聞いていきます。

伝統文化の“継承と革新”への想いからイベントが実現

(編集部)今回のイベントは、日本舞踊の華麗なる世界を感じられる特別な企画です。コンセプトストアと日本舞踊という、一見すると立場が離れている両者がコラボレーションに至った背景や、イベントに寄せる思いを聞いてみました。

――日本舞踊×コンセプトストアという、これまでにないコラボレーションが実現した背景をお聞かせください。

米原氏:シジェーム ギンザがオープン当初から掲げるコンセプトの根底にある要素のひとつに、「古典・継承の価値」があります。このコンセプトは私たちの品ぞろえにも反映しており、店頭では、伝統技法や伝統素材を用いて新しい試みをしている商品を多数取り扱ってきました。

一方で、開店以来温め続けてきたコンセプトもあります。それは地域、つまり「銀座との共生」です。それが今回の「未来座」さんや、日本舞踊にまつわる“銀座の名店”とのコラボレーションで具現化することとなり、まさに念願が果たされる想いです。銀座にとって「歌舞伎」や「日本舞踊」などの伝統芸能は、切っても切り離せない文化だからです。

加えて「未来座」さんは、日本舞踊の伝統を重んじながらも、「カルメン」や「ピノキオ」といった新しい題材を日本舞踊へと昇華されています。銀座の名店の皆さんもまた、伝統だけでなく時流に合わせたアイテムを企画開発するなど新たな取り組みをしていいます。

私たちと日本舞踊の世界が「継承と革新」というコンセプトでつながっていることが、今回のイベントの核となっているわけです。

中村氏:私たち日本舞踊家の使命は、単に伝統芸能としての日本舞踊の大切さを継承するだけでなく、アレンジを加えて、現代の人が見てもきれいで面白いと思ってもらえる舞台をつくり上げることです。こうした想いから生まれたのが、日本舞踊協会の「日本舞踊 未来座=SAI=」というプロジェクトです。

「未来座」では毎年公演を行っていますが、公演のタイトルには必ず“SAI(サイ)”という冠をつけています。SAIは“Succession And Innovation”の頭文字で、日本語にすると「継承と革新」という意味になります。SAIには毎年異なった漢字(2021年は“祭(サイ)”)を当てていますが、「継承と革新」という想いは変わりません。

ですので、シジェーム ギンザさんが、私たちと同じ「継承と革新」をベースにしたコンセプトを持っていることを耳にしたときは、本当に驚きました。日本舞踊家の間でも「いつかコラボレーションしたい」と話していたので、思いのほか早く実現して大変うれしいです。

また、米原さんがおっしゃるように、銀座は日本舞踊家とも深い関わりがあります。日本舞踊は歌舞伎から派生した文化なのですが、銀座には歌舞伎座がありますよね。銀座には日本舞踊の教室もたくさんあります。GINZA SIXの地下にある「観世能楽堂」では日本舞踊の催しも行われていて、着物で訪れるのが定番となっています。

――今回のイベントは、まさに継承と革新を体現した催しと言えそうですね。訪れた方にとっては、伝統文化の見方が変わるきっかけになるかもしれません。

米原氏:伝統を受け継いでいるからといって、“古い”ということにはなりません。伝統文化は、時代の潮流を受けて進化していくものだと考えています。これはファッションやライフスタイルも同じです。

その意味で、日本舞踊協会さんの「未来座」は好例だと思っています。今回のイベントでは、日本舞踊が古来持っている魅力だけでなく、新たな魅力を体感できるはずです。

会期中限定!特別イベントの3つの見どころ

(編集部)今回の特別イベントは、①和装セレクトアイテム販売、②「未来座」公演の特別展示、そして③松本幸四郎さんを招いた「スペシャルトークイベント」、という3つのプログラムから成り立っています。それぞれの見どころを教えてもらいました。

見どころ1:銀座の名店の和装セレクトアイテムの販売

開運小槌
会期中は、日本の伝統が息づく銀座という街ならではのアイテムがそろう。和装・和装小物を中心とした老舗「伊勢由」と「銀座くのや」が出店。歌舞伎座からは「松竹歌舞伎屋本舗」が出店し、人気の“開運の小槌”(写真)が販売される


――はじめに、シジェーム ギンザで出合える「和装セレクトアイテム」について教えてください。

米原氏:100年以上の歴史を持つ銀座の老舗店「伊勢由」さんと、「銀座くのや」さんに出店していただきます。伊勢由さんは、伝統ある人間国宝である稲垣稔次郎先生の絵染着物の展示をはじめ希少価値のある着物の展示販売と、初心者でも簡単に着付けできる着物「着付けいらずパパッと簡単二部式着物」を店頭で提案します。

伊勢由、銀座くのや
「伊勢由」は1878年(明治11年)に創業、「銀座くのや」は1837年(天保8年)に創業。両店とも日本舞踊家の行きつけの和装の老舗店として知られている


銀座くのやさんからは、主に雑貨を販売します。「風呂敷」や「ガーゼ小物」のほか、3月にはギフトを贈る方も多くいらっしゃると思うので、返礼に役立つ「一筆箋」などの小物も用意しています。また、ショッピングに欠かせない「東袋」も和装に合わせやすいものがそろいます。

松竹歌舞伎屋本舗さんは、人気の「ひねもす」製作の開運小槌の実演販売を行います。開運小槌の中には開運の縁起物が10種類15個入っていて、名前札やアマビエなどモチーフものとセットで販売されます。歌舞伎座からの出張販売といったライブ感も楽しんでもらいたいですね。

シジェーム ギンザに来店されるお客様の中には、和装に興味のある方も多く、洋装だけでなく和装の華やかさや上品さを改めて見直すことのできる機会をつくりたかったという思いも込めました。日本舞踊や伝統文化の世界観を味わえる商品が一同に会するイベントとなっていると思います。

中村氏:伊勢由さん、銀座くのやさんは、日本舞踊家の御用達のお店でもあります。格式がありながらも使いやすい着物や小物をそろえたいといったときに、よく利用しています。和装の初心者の方でも、確かな品質のお着物を買うことができると思います。

見どころ2:「未来座」公演の特別展示

カルメン
2021年6月に公演する「日本舞踊 未来座 祭(SAI) 『夢追う子』」に関連した展示のほか、「未来座」の活動を貴重な資料とともに紹介。過去舞台の衣裳や映像などを鑑賞できる。写真は2018年公演の「カルメン2018」の一幕


――2つめのプログラム、「特別展示」について教えてください。

米原氏:展示では、これまでの「未来座」の軌跡を貴重な資料とともに振り返りながら、6月4、5、6日に公演される「日本舞踊未来座 祭(SAI) 『夢追う子』」の見どころを知ることができます。過去の公演衣裳の展示や映像や画像により、「未来座」さんの活動を肌で感じていただくことができると思っています。

中村氏:「未来座」の公演は毎年大きな注目を集めていますが、2020年はコロナ禍のため開催がかないませんでした。そんな中、コロナ下の2020年6月には松本幸四郎さんとNHKのテレビ番組「にっぽんの芸能」を中心に、「夢追う子になろう!」というプロジェクトが行われました。エンタメ界が打撃を受け、日本舞踊も厳しい局面を迎える中、こうした取組を通じて日本舞踊の価値は絶やさずに伝えられています。

そして今回1年越しに、悲願となる未来座の公演が行われます。見どころは、47人の色とりどりの舞踊家の魅力を幸四郎さんが最大限に引き出し演出して繰り出す、日本舞踊のパワーだと思います。「夢追う子」は、少年の成長やオリンピックに触れつつも、夢を追いかける人びとの熱意や輝きを日本舞踊の解釈で表現したエネルギッシュな新作公演です。

夢追う子ポスター
2021年6月4、5、6日に公演予定の「第4回日本舞踊未来座 祭(SAI)『夢追う子』」のポスター。東京オリンピック・パラリンピック開催への祈りを込め、SAIには“祭”という漢字を当てている


>>「第4回日本舞踊未来座 祭(SAI)『夢追う子』」の詳細はこちら(日本舞踊協会HP)

見どころ3:「未来座」公演チケット付!松本幸四郎さんのトークイベント ※有料・要事前申込

松本幸四郎
3月27日、松本幸四郎さんのトークイベントがGINZA SIX内のレストラン「THE GRAND GINZA(ザ・グラン銀座)」で開催。6月に公演する「夢追う子」のチケット、ドリンク、トークイベント限定スイーツ付きで、トークショーの後半には藤間豊彦さん(日本舞踊協会所属)による舞踊を鑑賞できる


――イベントの目玉とも言える「トークイベント」の見どころは何でしょう?

米原氏:「未来座」コラボレーションの限定スイーツや、ドリンクをお楽しみいただきながら、松本幸四郎さんによる日本舞踊の魅力や、着物にまつわるトークを聞くことができます。さらに、日本舞踊協会所属の藤間豊彦さんによる踊りの披露もありますので、楽しいひとときを過ごしていただけるイベントになるはずです。

トークイベントは会期中3月27日にのみ開催します。また、参加には事前に「ローソンチケット」などから予約いただく必要がありますのでご了承ください。
※チケット代(ドリンク/スイーツ/「未来座」の6月公演チケット付):税込14,300円

>>チケット購入はこちらから

中村氏:歌舞伎公演中の松本幸四郎さんが、舞台の合間を縫ってこのトークイベントに駆けつけてくれますので貴重な機会です。また、日本舞踊をより身近に感じていただけるようなお話も予定しています。

日本には、たくさんの和の文化があり古典芸能が存在するので、どれから見たらいいかわからないといった方はぜひ来ていただきたいです。日本舞踊のプロがわかりやすく解説するので、「まったく日本舞踊を知らない」という方にとっても面白いイベントになるかと思います。

進化を続ける、日本舞踊の新たな魅力に触れてほしい

(編集部)今回のイベントでは、松本幸四郎さんのトークイベントをはじめ、コラボレーションならではの特別な体験ができることがわかりました。6月に予定している全国の日本舞踊家の想いがつまった「未来座」公演も、本イベントで日本舞踊の魅力を堪能したうえで観劇すれば、より深く味わうことができそうです。

――最後に、J PRIMEの読者へのメッセージをお願いします。

米原氏:「未来座」さんも、松本幸四郎さんも、出店していただく名店の皆さんも、みな伝統文化の「継承と革新」という思いで今回のイベントに向き合っています。見どころも盛り沢山で、いろいろな楽しみ方ができると思うので、そこから日本舞踊の魅力に触れていただくことができたらうれしいです。

中村氏:日本舞踊に限らず、コロナ禍で舞台芸術全般が“不要不急”とされ、存続の危機に立たされました。実際に、日本舞踊も生活にとって必需品ではないと思います。

一方で、徐々に公演も行えるようになってきたなかで、「芸術」が生きていく上での心の豊かさにいかに寄与していたかに、改めて気づいたと聞きます。それは演者にとっても同じです。そうした価値を伝えていきたいですし、革新によって生まれ続けている“新しい魅力”も知ってほしいと思います。

――ありがとうございました。

(編集部)シジェーム ギンザと日本舞踊界が、「継承と革新」という合言葉でつながる今回のイベント。1年越しとなった悲願の「未来座」公演を前に、両者から熱のこもったお話をお聞きすることができました。

和装セレクトアイテムの販売や「未来座」の特別展示、松本幸四郎さんのトークショーのどれをとっても、またとない貴重な機会といえるでしょう。日本舞踊の伝統と革新に触れられる、いまだけのシジェーム ギンザに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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>>大丸・松坂屋の5つの特別サービスとは?