ドイツの陶器に革命をもたらした 「ファット ラヴァ」の花器


うつわはおもに料理のためのものですが、作家が作るそれには暮らし方や社会の捉え方まで変えてくれるほどの思想があります。それを知ることはアートに心動かされる感覚ともよく似ていて、かかわることで自分の中の何かが変わるような体験。そんなうつわの「名作」をたどる連載の第11話は、舞台をドイツに移し、60年代に西ドイツの陶器産業を変化させたスタイル「ファット ラヴァ」を紹介します。

独創的な装飾誕生の息吹はバウハウスにあり

「ファット ラヴァ」とは、1960〜70年代の西ドイツで制作され爆発的にヒットしたという陶器のスタイル。形状は主に花器です。最近、日本でもヴィンテージ店やライフスタイルショップで取り扱われ、インパクトある質感とレトロな色使いにはまる人が続出。人気の秘密は、「ファット ラヴァ」という奇抜な名前の由来をたどると見えてきます。