大人の女性,正礼装
(画像=buritora/stock.adobe.com)

TPOをわきまえた服装は大人の礼儀。しかし、フォーマルな場での装い、「正装」には決まりや着こなしのマナーがあります。正装とは「正礼装」「準礼装」「略礼装」の総称。「準礼装」「略礼装」に馴染みが深い一方で、「正礼装」は着用するシーンが少ないために、いざ必要になったときに困惑してしまいがち。この記事では、女性の正礼装について解説します。

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「正礼装」とは何か? 男を上げるフォーマルスタイルの基本を押さえる

服装の中で最も格式高いスタイルである正礼装を着用するのは、どんなシーン?

正礼装とは、正装のなかでも最も格式の高い装いを指します。正礼装を着用する機会はそう多くありませんが、格式高い式典やパーティなどで求められる場合があります。

たとえば、結婚式はその代表です。友人の結婚式などへ参加する場合は基本的に準礼服を着用しますが、自分が主催者、つまり新婦もしくは両家の母親である場合は正礼装を着用します。

また、公式の晩餐会や儀式、園遊会や受勲式などに出席する場合も正礼装を着用します。

昼夜でドレスコードが変わる、洋装における正礼装

正礼装は、昼と夜という着用の時間帯によってドレスコードが変わり、昼は「ローブ・モンタント」、またローブ・モンタントをベースとした「アフタヌーンドレス」。夜は「ローブ・デコルテ」、またローブ・デコルテをベースとした「イブニングドレス」が正式とされています。この昼夜は日没の時間により区別されているので、季節により違いはあるものの、おおよそ午後5時から6時頃を境としています。

昼の正礼装であるローブ・モンタント/アフタヌーンドレスは、襟元が詰まっている、もしくは立ち襟で、全体的に露出の少ないことが特徴です。

素材としてはシルクがベストですが、重要なのは光沢感がない素材を選択することです。バッグは布製かレザーの小型のものを、アクセサリーはドレスと同様に過度に輝きすぎないパールなどを着けるのが一般的です。

夜の正礼装であるローブ・デコルテ/イブニングドレスは、ネックラインが深くカットされ、肩や背中も大きく開いていることが特徴です。袖がないものが多いですが、ワンショルダーやオフショルダーの袖になっているものもあります。丈は、足下まであるロング丈が原則です。

素材としてはアフタヌーンドレス同様にシルクがメインですが、ローブ・デコルテの場合はサテンなどの光沢のある素材も好まれます。バッグやアクセサリーも、派手すぎない程度であれば、ビジューやビーズなどがあしらわれてあ華やかなデザインのものを選んでも大丈夫です。

和装では「留袖」が正礼装とされる

正礼装にはドレスといった洋装だけではなく、和装もあります。和装における正礼装は主に「留袖」で、黒留袖や色留袖があります。なお黒留袖は既婚女性の最も格式高い礼装で、未婚女性は着用できません。

また留袖には、洋装にみられる時間帯によるドレスコードの変化はありません。その代わりに、留袖には紋の数により「一つ紋」「三つ紋」「五つ紋」という格の違いがあります。正礼装としては背紋(せもん)、袖紋(そでもん)、抱き紋の付いた「五つ紋」がふさわしいでしょう。

帯は、金や銀の錦織や唐織など華やかなものを合わせます。草履とバッグはセットになっているものを合わせることが多いですが、必ずしもセットではなくとも構いません。派手すぎず、上品なものを合わせましょう。

覚えておけば役に立つ正礼装の装い

結婚式の主催者側や公式の晩餐会、園遊会や受勲式などに出席する場合には正礼装を着用します。ここまで見てきた女性の正礼装をまとめてみます。洋装では、時間帯において違いがあることをあらためて確認しましょう。

▽洋装の正礼装

時間帯
主な正礼装ローブ・モンタント
アフタヌーンドレス
ローブ・デコルテ
イブニングドレス
特徴・襟元がつまっている
・袖が長いドレスも多い
・ロング丈が主流で露出が少ない
・肩や背中が大きく開いたデザイン
・袖がないドレスも多い
・ロング丈が主流
素材光沢感のない素材光沢感のある素材も好まれる

▽和装の正礼装

主な正礼装黒留袖、色留袖
特徴・洋装と異なり、着用に昼夜を問わない
・黒留袖は既婚女性のみの礼装
・紋の数によって格式が変わる
・五つ紋が最も格式が高い

なかなか着る機会のない正礼装ですが、覚えておけばいざという時に役立つでしょう。結婚式はもちろん、公式の晩餐会や儀式、園遊会や受勲式へ実際に出席となる前に、確認をしておきましょう。

文・J PRIME編集部

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