ベンツ,ラグジュアリーカー
(画像=franz12/stock.adobe.com)

2020年9月にメルセデス・ベンツの新型Sクラスが世界初公開されました。新型Sクラスには、「パイロット・ドライブ」という“レベル3”相当の自動運転機能が搭載されています。この記事では、最先端技術を駆使した自動運転機能の内容や、自動運転に参入したラグジュアリーカーの最先端について解説します。

メルセデス・ベンツの自動運転技術「ドライブ・パイロット」とは?

はじめに、メルセデス・ベンツ新型Sクラスの発表内容を振り返ってみましょう。

メルセデス・ベンツは、AクラスやBクラスなどアルファベットを冠する“クラス”に分けられていることが知られていますが、そのなかでもSクラスはセダンタイプの最上位モデルに位置づけられます。

2020年9月には、新機能「ドライブ・パイロット」を搭載した新型Sクラスが2021年後半に市場投入されると発表され話題を集めました。同機能は、限定的な条件下において自動運転が可能となるシステムです。具体的には、渋滞している高速道路などにおいて最高速度が時速60kmという条件でブレーキやステアリングが自動で行われます。

ドライブ・パイロットの機能が搭載された新型Sクラスは、2021年後半に市場に投入するといわれています。日本市場での展開はまだ発表されていませんが、早ければ2021年〜2022年の間にはドライブ・パイロットの機能が搭載されたベンツSクラスが日本でも発売される可能性があります。

価格に関しても、まだ公表されていませんが、前モデルの値段をもとに考えると、およそ1,100万円〜3,000万円の価格帯になると予想されます。

自動運転の国際基準とは?

ベンツの新型Sクラスに搭載されるパイロット・ドライブは、自動運転の国際基準でいう“レベル3”に該当します。

自動運転のレベルとは、自動車に搭載されている自動運転技術の自動化の程度を1~5までの段階に分類したものです。

レベル1~2は、自動ブレーキや車線からはみ出さない機能、前を走る自動車について走るなど、あくまで運転手をサポートする機能にとどまっています。一方でベンツが導入するレベル3は、一定の条件下でシステムによる自動運転が可能となります。

なお、日本国内では、ホンダがレベル3の自動運転システム「トラフィック・ジャム・パイロット」が国土交通省の認可を受け、同システムを搭載した「レジェンド」を2020年度内に発売することを発表しています。実用可能なレベル3の自動運転技術を搭載した自動車の発売は、ホンダが世界初になる見込みです。

さらに上位にあたるレベル4では特定の条件下で完全な自動運転が可能となり、レベル5ではどのような場所でも完全に自動運転が可能となります。

【参考】国土交通省「自動運転のレベル分けについて」

ラグジュアリーカーの自動運転の最先端

ベンツ以外にも、自動運転を取り入れているラグジュアリーカーは増えています。ここでは3つのラグジュアリーカーブランドを取り上げて、それぞれ自動運転の最先端について解説します。

アウディ

他社に先立って量産車にレベル3の自動運転を取り入れたのがアウディです。2017年には世界で初めてレベル3の技術「Audi AIトラフィックジャムパイロット」を完成させ、翌年には搭載モデルを「アウディ A8」を販売しています。ただし、ドイツ国内での法整備の遅れや技術認可が滞り、実用までは至っていない状況です。

また2020年現在までに、レベル4に相当する自動運転システムを取り入れた「AI:ME」という電気自動車のコンセプトカーなども発表しており、注目を集めています。

レクサス

トヨタ自動車のラグジュアリーカーブランド、レクサスも最新の自動運転システム「Advanced Drive」を搭載した新型LSモデルを、2021年に発売すると発表しています。

Advanced Driveの機能が搭載されることで、自動的に車間距離の維持や分岐の走行、車線変更などを行うようになります。これにより、ドライバーはアクセルやブレーキ、ステアリングの操作から解放されることが期待できます。

テスラ

テスラも、自動運転の導入に積極的なラグジュアリーカーの1つとして有名です。すでにテスラでは、レベル2に相当する自動運転機能を搭載した自動車を日本でも販売しています。

そんな中で同社CEOのイーロン・マスクは、2020年7月9日に開催された世界AI大会にて、近い将来にレベル5の自動運転技術を実現すると明言しました。路上試験では依然として課題があるものの、完全な自動運転の実用化に期待が高まっています。

自動運転技術の搭載が進むラグジュアリーカー市場

すでに多くのラグジュアリーカーで、レベル2に相当する自動運転機能が搭載されています。来年以降は、ベンツをはじめとしたいくつかのメーカーが、レベル3に相当する自動運転機能が搭載された自動車の販売を発表しています。

技術の急速な進歩を見るに、近い将来には完全な自動運転機能が搭載されたラグジュアリーカーを購入できるようになるでしょう。

文・J PRIME編集部

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