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2020年は、私たちの生活スタイルが大きく変わった年になりました。たとえば、“おうち時間”が延びたことで、家具大手のニトリなどで家具需要が前年より全体的に好調だったようです。また、テレワークの普及により、オフィスワーク家具など自宅を快適な空間に変えようとする動きも活発化しています。

この記事では、2021年を迎え、今年トレンドになりそうなインテリアに関するキーワードを紹介するとともに、特に自宅をくつろげるラグジュアリーな空間にする椅子と照明に焦点を当てます。

最新インテリアのトレンドを押さえる

せっかく新調するならば、インテリア界の最新トレンドを押さえておきたいもの。ここではトレンドを象徴する4つのキーワードを紹介します。

2020年インテリアのトレンド1:1990年代風の大胆な色使い

インテリア誌の『ELLE DÉCOR』によると、繊細であたたかな色使いから転換し、今年は、パステルカラーや1990年代を思わせるような、どこかノスタルジックで大胆な色使いがトレンドになるといわれています。

主張するカラーでありながらも、年代物の家具などにも浮くことなく溶け込むカラーです。ロングユースの家具と調和を生みながら、部屋の主役となってくれるカラーは取り入れるだけでインテリアを一新させてくれるでしょう。

2020年インテリアのトレンド2:サステナブル

ここ数年で私たちの暮らしに浸透し、定着している“サステナブル”という考え方。インテリア業界でも、環境に配慮する理念のもと、エコ素材の採用や、地球に優しい新素材の開発といった動きが出てきています。

家具選びにおけるサステナブルな視点とは、製造工程において自然環境的・社会的な配慮がなされた家具を選ぶことなどを指します。家具は買ってから次に買い換えるまでのスパンの長いからこそ、この視点を持つことは消費者として重要な意義を持つことでしょう。

2020年インテリアのトレンド3:名作を生み出すクラフトマンシップ

サステナブルという“本質的な価値”が重視されるようになったのと同時に、時代を超えた名作を生み出すクラフトマンシップもまた再注目されています。現在、往年の名作家具の数々が復刻し、伝統的な製法を再現した製品も続々と登場しています。

そうした熟練の技術と試行錯誤の工程を経て誕生した名作の数々は、デザイナーや職人のクラフトマンシップという不朽の価値が宿っています。モノづくりの精神と価値の宿った名作は、誕生から半世紀を超えてもなお、生活空間で存在感を放ちます。

2020年インテリアのトレンド4:パーソナルスペース

家族で家の中で過ごす生活スタイルが定着しつつあるなか、自分だけの時間を持つことの重要性も見直されています。仕切りとして利用できる家具や、大きな背もたれがぐるりと体を包み込みプライバシーを保てるチェア、そして照明を利用したパーソナルな空間づくりが注目されています。

家族で過ごす時間が一日の大半となりうる今、ひとりでくつろげる時間は何よりも贅沢なことかもしれません。それにはパーソナルな空間づくりが必須です。

トレンドを採り入れて自宅を落ち着ける空間へ

昨年はテレワーク導入の流れで、ゲーマーが愛用するチェアにも注目があつまるなど「ワークチェア」の売れ行きが好調でした。今年も家の中で、公私にわたっていかに快適に過ごせるかがキーワードとなりそうです。では、今年のトレンドにあった“クラフトマンシップ”と“パーソナルスペース”にスポットを当て、落ち着きのあるラグジュアリー空間をかなえる名作家具を2つ紹介しましょう。

ラグジュアリー家具1:エッグチェア(フリッツ・ハンセン)

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エッグチェア(The Egg™ chair)

1960年、コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテル(現ラディソンコレクションロイヤルホテル)のオープンに際し、同ホテルの設計を手掛けたデンマークの建築家・デザイナーとして高名なアルネ・ヤコブセンが手がけた椅子です。ヤコブンセンは、粘土や石膏、ワイヤーを用いながら試作を繰り返し、エッグチェアのフォルムを追求。シェルの張り地の下に硬い発泡剤を使用するという、当時世界初の発想を取り入れたといわれています。

卵に包み込まれるようなフォルムによってパブリックな場でもプライベートな空間を生み出すことができるエッグチェアは、現在でも不朽の名作と称され、世界中の公共施設や一般家庭で人気のチェアとなっています。リビングで音楽を聴いたり、タブレット端末で映画を鑑賞したりしたいときなど、周囲を遮断し過ぎることなく、ほどよいパーソナルスペースを確保できるでしょう。

また、インテリア専用ファブリック「Kvadrat × Akira Minagawa」では、このエッグチェアをはじめとしたKvadrat社の生地を採用している家具のオーダーが可能です。Kvadrat社は、長く使える品質と、環境負荷を低減したものづくりに取り組んでいます。ミナペルホネンでおなじみの皆川氏の色彩豊かなテキスタイルは、今年のトレンドにぴったりです。ノスタルジックなカラーと絵画のような柄をまとった名作チェアで、くつろぎタイムがより特別なものになりそうです。

ラグジュアリー家具2:AJテーブル(ルイスポールセン)

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AJミニテーブル(左)とAJテーブル(右)

こちらもSASロイヤルホテルのためにヤコブセンがデザインした照明です。シリーズには他にフロアランプ、ウォールランプなどがあり、いずれもミニマルを極めた円と直線のラインが特徴的で、AJファミリーと呼ばれています。

2020年には、SASロイヤルホテル開業60周年を記念してAJミニテーブルが復刻しました。AJミニテーブルは、名の通りAJテーブルをサイズダウンしたランプです。窓辺やベッドサイドに置くことによってくつろいだ雰囲気をつくり出せます。また、AJファミリー全種に1960年発表当初のステンレス・スティール素材の復刻や限定カラーが登場しました。

気軽に動かせる軽量性と、上下に75度動くので必要な場所に光を的確に当てることができ、ミニマムながらも機能性に優れています。シンプルで洗練されたデザインで、どんなインテリアにもマッチできる点からも、まさに名品といえるでしょう。一日の終わりに、自分を照らしてくれるAJテーブルの明かりがあれば、贅沢な時間に浸れそうです。

家具を工夫して、いつもと違う心地よく過ごせる空間へ

いまインテリアに必要とされているのは、とにかく心地よく過ごせる空間につながるものであることがわかりました。そうしたトレンドを採り入れた家具が、たくさん登場しています。

ラグジュアリーな空間づくりのためのリノベーションもよいかもしれませんが、椅子や照明などのアイテムを少し工夫するだけで理想のインテリアを叶えられます。トレンドを押さえて、心休まる空間を手に入れてみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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