健康,蒸留酒
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何かと仲間たちと集まる機会の多い1月。そんな楽しい時間にはごちそうとお酒がつきものですが、新型コロナウイルス感染症対策の猛威がいまだ厳しいからこそ、健康的な飲食を心がけたいところです。

そこで今回提案したいのが、醸造酒よりも糖質やプリン体が少なく、比較的健康的ともいわれている「蒸留酒」。この記事では、ビールやワインよりも蒸留酒を選びたくなる理由を説明します。

蒸留酒と醸造酒は何が違う?

お酒の種類は、大きく「蒸留酒」と「醸造酒」の2種類にわかれます。蒸留酒の魅力に迫る前に、まずはそれぞれの違いを確認しておきましょう。

製造法に大きな違い——「蒸留酒は醸造酒から造られる」

蒸留酒と醸造酒の違いは製造法にあります。まず醸造酒とは、酵母を使って糖分を含んだ原料(果物や穀物など)をアルコール発酵させることで造るお酒の種類です。具体的には、日本酒やビール、ワインなどが醸造酒に該当します。

一方で蒸留酒とは、醸造酒に「蒸留」というひと手間を加えたお酒の種類です。蒸留とは、醸造酒を加熱させ、そこから出てきた蒸気を冷やして液体を集める手法です。具体的には、ウイスキーやウォッカ、焼酎などが蒸留酒として知られています。

蒸留酒はアルコール度数が高い

蒸留酒と醸造酒を見わける上で、もっとも簡単なのはアルコール度数を確認する方法です。

醸造酒は、アルコール度数が上昇すると酵母自身が死滅してしまうため、アルコール度数はおよそ20度が上限となっています。

対して蒸留酒は、水よりも沸点が低いアルコールを気化させ、それを冷やした液体。いわば醸造酒中の「アルコールのみ」を取り出したものです。そのため、アルコール濃度は40度~90度と、醸造酒と比べると非常に高くなります。

蒸留酒はストレートやオン・ザ・ロックだけでなく、炭酸水などの割り材によってさまざまな飲み方が楽しめる点も特徴といえるでしょう。

蒸留酒は健康によいのか?

乾杯で飲むお酒といえばビールが定番ですが、健康という観点で考えると、注意したほうがよい場合もあります。ビールなどの醸造酒は、ウォッカやジンなどの蒸留酒と比べ、糖質(炭水化物)やプリン体が多いからです。

たとえば、ビール(醸造酒)と焼酎(蒸留酒)で、100mlあたりの糖質、プリン体を比べたものが次の表です。

▽ビールと焼酎における糖質、プリンタ体の違い

酒別糖質プリン体
ビール(淡色)3.1g3.3~6.9mg
焼酎(単式)0g0g

【出典】糖質(炭水化物):文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」、プリン体:痛風・尿酸財団「アルコール飲料中のプリン体含有量」

ひとめでわかる通り、醸造酒であるビールよりも、蒸留酒である焼酎の方が糖質とプリン体の量は少なくなっています。糖質の摂りすぎは肥満や糖尿病の、プリン体の摂りすぎは痛風のリスクを高めるともいわれています。糖質に関しては1日の摂取目安は320g、プリン体に関しては400mgまでが目安とされています。プリン体は、他の食品と比べてビールにとりわけ多く含まれているわけではないものの、蒸留酒を選ぶことでこれらの摂取量を抑えることができます。

蒸留酒の中でも注意が必要な種類

醸造酒に比べヘルシーともいえる蒸留酒ですが、「コンジナー」が多く含まれているお酒には注意が必要です。コンジナーとは、お酒を製造した際にできる「タンニン」「メタノール」「有機酸」などの副産物の総称で、悪酔いや二日酔いを起こす原因物質であるといわれています。含有量が多いお酒ほど翌日に悪影響を及ぼしやすいため、摂りすぎてしまうと仕事や生活に支障をきたす恐れがあります。

具体的には、蒸留酒の中でもブランデーやウイスキーといった色が濃いお酒は、コンジナーの含有量が多いようです。二日酔いや悪酔いしやすい方や、より健康的に飲酒を楽しみたい方は、ウォッカやジンなど色が薄い蒸留酒を選ぶとよいでしょう。

蒸留酒と合うおつまみは?

ビールやワインと比べると、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒は飲み慣れていないことが多く、どんなおつまみが合うかよく知らない人も多いかもしれません。

蒸留酒に合わせるおつまみといえばナッツやチーズなどのほか、ドライフルーツやチョコレートといった甘い食べ物も定番ですが、基本的には蒸留酒と似ている風味の食べ物が合うといわれています。フルーティな蒸留酒ならドライフルーツ、スモーキーな味わいの蒸留酒なら燻製といった具合です。

たとえば「ラムレーズン」を思い浮かべるとわかりやすく、サトウキビから造られるラムは甘くフルーティな風味があるため、レーズンとの相性が抜群というわけです。

ここまで蒸留酒が低プリン体、低糖質であることを解説しました。ストレートが苦手な方は、蒸留酒ごとにさまざまなカクテルを楽しめるのも魅力です。ビールやワインで乾杯するのもよいですが、よりヘルシーな蒸留酒を選んでみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

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