(写真=J PRIME編集部)

著名人が足しげく通う、東京・新橋の日本料理店「京味(きょうあじ)」。美食家にはいわずと知れた名店です。漫画「美味しんぼ」にも登場する料理人、西健一郎(にし・けんいちろう)氏が作る和食は職人技を極めた芸術とも言える逸品。歌舞伎の名家にも愛される、京味の魅力をふんだんに詰め込んだおせちも有名です。今回は、全国の料理人から尊敬を集める料理人、西健一郎氏と京味について紹介します。

西健一郎という料理人について

西健一郎氏の父は、内閣総理大臣や西園寺公望公爵のお抱え料理人を務めた伝説の料理人、西音松氏。健一郎氏は17歳から京都の名店で修業を始め、新橋に京味を構えたのは30歳となる1967年のことでした。開店後すぐに各界の著名人が訪れ人気を博したものの、美味を追求できているのか不安がよぎり、父を京味に招き運営しつつ修行しました。音松氏が死ぬまで約10年間続けられたと言います。

「本当においしいものとは何か」、料理人としてその答えを探しながら、一流になってもなお学び続ける姿勢を持つ西健一郎氏。京料理の神髄を追求し続ける同氏の料理のファンは多く、同じ料理人の間でも尊敬する料理人としてその名が挙がります。「The Tabelog Award 2018」では、ノミネート店の料理人が選ぶ「尊敬する料理人」として「Chefs' Choice」を受賞。その授賞式に登壇し、多くの料理人に思いを伝えて注目を集めました。

京味、その魅力とは

ていねいな下ごしらえで素材や出汁のうまみを引き出す料理の味はもちろん、心のこもったサービスも人気の秘訣です。訪れた客が何を食べたのかを記録し、次回来店時のもてなしの参考にするという細やかさと、その日の客の気分を読み取って料理に反映するというプロ魂によって、旬の食材をその人に合った方法で調理してくれます。

京味ではおまかせ料理が基本です。前菜、小鉢、造り、吸い物、焼き魚、たき合わせ、香の物、ご飯、水菓子というコースで、料理一つひとつを存分に味わえます。カウンターに座り、料理人が働くさまを眺めながら酒を飲み、「次は何を出してくれるのだろう」という期待感も料理と一緒に楽しんでみてください。

夜の営業時間では“一見さんお断り”の完全紹介制となっていますが、ランチ営業であれば初めての来店でも大丈夫です。ただし、事前予約は必要です。予約は数ヵ月先、ということもありますから、なるべく早い段階での予約をお勧めします。

一人カウンターで繊細な料理に舌鼓を打つのもよし、夫婦や友人同士で会話を楽しみながら味わうもよし。特別な日でなくとも通いたくなる京味へ、ぜひ足を運んでみてください。

京味のおせち

京味は、正月のおせちも有名です。お重の中には、数の子や昆布巻きといった定番のおせち料理のほかに、フグの白子やアワビなどの高級食材を使った料理も入っています。前年よりも良いものを、と心を込めて作られたおせち料理を正月に食べることで、一年間健やかに過ごせるような気分になれるでしょう。

しかし、現在ではひいき客にのみ販売をしているようで、初めての人がおせちを注文するのは難しいかもしれません。京味のおせちを味わってみたいのであれば、まずはお店に通い、カウンターで西健一郎氏をはじめとする料理人と交流を深めていく必要がありそうです。

至高のおもてなしを求めて。幸福感も味わえるお店に通う喜びを。

ユネスコ無形文化遺産に和食が登録され、日本人が古くから育んできた独自の食文化が、海外でも注目されています。おもてなしという和の心を大切にし、奇をてらわず食材そのものを活かした料理が味わえる名店で、改めて和食を堪能してみてください。

東京には、今回ご紹介した京味を始めとして、ひたむきに素材や調理に向き合い、渾身の一皿を提供する名店が数多くあります。体も心もリセットできるような、通いつめたくなるお気に入りの店を探してみましょう。

基本情報
住所:港区新橋3-3-5
TEL:03-3591-3344
営業時間:昼12:00~14:00 夜18:00~22:00

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
いま世界的に「ブランドロイヤルティ」が低下しているわけ?
味だけではない「最高級ワイン」でおもてなす極意
叙勲・褒賞を受けた際、皇居参内に相応しい格好は?
高額納税者だけのための「ふるさと納税」ガイド 至極の返礼品〇選
高級感ではない!?超富裕層はロールスロイスに乗るべき本質的理由とは?