上場しそうなベンチャー
(画像=picsfive/stock.adobe.com)

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、ビジネスを取り巻く環境が大きく変わりました。今回の記事では、デジタル化やエコロジーへ意識のさらなる高まりなど、新型コロナウイルス感染症の影響も踏まえた上で、2021年に上場しそうなベンチャーを5社紹介します。

住信SBIネット銀行

三井住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資により設立・運営されているネット銀行です。2020年1月に日経新聞にて上場を検討していると報道され、投資家から大きな注目を集めました。実現すればネット専業銀行として初の上場企業となります。

新型コロナウイルス感染症の流行下では、人との接触を避けながら入出金や振り込みなどを行えるネット銀行のビジネスモデルは需要があると考えられます。新規上場が期待されるベンチャーは数多くありますが、IPO後の株価にも期待できる銘柄といえます。

ソラコム

KDDIの子会社であるソラコムも、2021年の新規上場が期待されるベンチャー企業のひとつです。IoT(Internet of Things)のプラットフォームを開発・提供するソラコムは、2020年9月に日経新聞から上場を検討しているとの報道がありました。

KDDIの傘下に入って以降、同社はKDDIの持つ安定した基盤を使い、業績を大きく伸ばしてきました。これまで以上にIoTが浸透していくと予想されるアフターコロナ下においては、住信SBIネット銀行と並んで将来有望なベンチャー企業といえます。

キオクシア

キオクシア(旧東芝メモリ)は、メモリの製造や開発、販売を手がける企業です。

当初は10月6日に上場を予定していましたが、米中の貿易摩擦への懸念を理由に延期が発表されました。同社は「適切な上場時期を検討する」と述べており、早ければ2020年の年末、遅くても2021年の新規上場が期待されています。

上場が実現した場合には時価総額が1兆5,000億円強にのぼると期待されており、2020年〜2021年では最大規模の新規上場となるでしょう。

TBM

TBMは、石灰石を使った次世代の新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造している企業です。

LIMEXは、紙やプラスチックの便利さはそのままに、それらを代替する素材。最大の魅力は、水や木材を使用しないため“環境負荷が低い”という点にあります。原料である石灰石は地球上に豊富にあることから、将来性の高い素材として世界中から注目を集めています。事実、SBIグループや伊藤忠商事、ゴールドマン・サックスなど、世界的な有力企業からの資金調達にも成功しています。

期待値や実用性の高さから、日本では稀有な推定時価総額10億ドル(約1,050億円)の未上場企業、いわゆる「ユニコーン企業」となっています。上場した際には株価の上昇も期待されているため、売上高や営業利益率などの損益計算書の数値、また資産や負債といった貸借対照表などを確認してみましょう。ビジネス面での成長性など自分なりの視点を交えながら分析し、投資を検討してみる価値もありそうです。

dely

Zホールディングスの子会社であるdelyは、レシピ動画サービス「クラシル」を運営しています。同社は、ソラコムと同様、日本では珍しいスイングバイIPO(大手企業の資本で成長した上で上場する手法)を目指す企業として、大きな話題となっています。

いつ上場予定かは明言されていないものの、クラシルのダウンロード数が2,500万を超えるほどの成長を見せている点を踏まえると、近い将来に新規上場する可能性が高いといえます。

また同社では、コロナ禍でネットスーパーに対するニーズが高まったことを受け、2020年8月にネットスーパーを立ち上げる小売事業者向けにプラットフォーム事業「クラシルリテールプラットフォーム」を立ち上げました。こうした時代の変化への適応力の高さも、上場が期待されるゆえんのひとつでしょう。

コロナの情勢と合わせて、企業の動きをウォッチしよう

昨今は、コロナウイルス感染症の影響により、新規上場が延期となったり、ニーズの変化により上場後の期待値が変動する企業が現れています。海外では、電気自動車のテスラが株価を急進させ時価総額でトヨタ自動車を超え、ビデオ会議のZoom Video Communicationsも大幅な上昇を実現しています。非接触、ESG投資などキーワードも出てきており関連銘柄に投資が集中するような傾向も見られます。

変動の激しい投資環境の中で、絶えず市場や企業の動きを観察した上で、投資判断を下すようにしましょう。

文・J PRIME編集部

>>会員登録して限定記事を読む

【関連記事】
いま世界的に「ブランドロイヤルティ」が低下しているわけ
トヨタが遂に30兆円超え!日本企業の最新売上高ランキング
衰えない「高級食パン」ブーム、人気の理由は?
エルメス、ルイヴィトン、グッチ…バッグじゃなく株を買うのはいかが?
ラグビーW杯、東京五輪に向けて上がりそうな銘柄4選
令和時代のメインストリーム?「トキ消費」最前線