緑とオレンジのガラス瓶

うつわはおもに料理のためのものですが、作家が作るそれには暮らし方や社会の捉え方まで変えてくれるほどの思想があります。それを知ることはアートに心動かされる感覚ともよく似ていて、かかわることで自分の中の何かが変わるような体験。そんなうつわの「名作」をたどる連載の第8話は、舞台を北欧へ移し、ガラスの概念を変えたと言われるスウェーデンのデザイナー、エリック・ホグランの仕事を紐解きます。

ガラスの王国、スウェーデンにて

スウェーデンには、ガラスの王国と呼ばれる地域があります。スモーランド地方に広がるそのエリアには、1900年代にガラス工房が次々と生まれ、第二次世界大戦後には、イタリアと並び世界のガラス工芸をリード。そうした工房のひとつ、ボダ社(現在はコスタボダ社)でデザイナーをつとめたエリック・ホグランは、ある作風でガラスの概念をくつがえし注目されました。