アフタヌーンティー

東京・大手町駅に直結した、快適なロケーションに位置する「フォーシーズンズホテル東京大手町」。最上階にあたる39階に今年9月、「THE LOUNGE(ザ ラウンジ)」がオープン。皇居周辺の森を見渡すことができるパノラマビューがあり、情緒溢れる美しい景観を目で楽しみながら、香り高いアフタヌーンティーを堪能できる空間です。英国で生まれた「アフタヌーンティー」に和のエッセンスを取り入れたお茶と華やかなスイーツを頬張る至福の時間をお届けします。

広い空と皇居の森を見渡せる、美しい風景と瀟洒な空間演出

エレベーターの扉が開いた瞬間に目にする景色は、「THE LOUNGE」の優雅なロビー。日本庭園の池を思わせる、水、植物、石を要素として組み込んだ趣深い空間は圧巻で、その美しさやスケールの大きさに瞠目する。

石のモニュメント
石のモニュメントは、彫刻家の大島由起子さんの作品「波の先」。自然の中の漂流物のような、有機的なフォルムが印象的だ。


広々とした「THE LOUNGE」の全体面積は393.60㎡。インテリアデザインは、数々のラグジュアリーホテルの空間デザインを手がけてきた、ジャン・ミシェル・ギャシー(Jean-Michel Gathy)率いる設計事務所、デニストン(Denniston)によるもの。日本古来の美意識とコンテンポラリーな感覚を融合させた新しいティーサロンは、ロビーの景観から気持ちを高揚させてくれる。

皇居周辺の景色
秋には紅葉、春には桜を望める皇居周辺の自然豊かなパノラマビュー。晴天の日には、はるか遠くに富士山を見ることもできる。


ホテルロビー
アブストラクトなオブジェクトが描かれた壁紙は、アーティスト辻 晴子さんによる「露の間」という4枚組構成の作品。


都会の喧騒から非日常へと誘ってくれるロビーの重層的な空間演出は、まるで、日本庭園の中にある茶室へ向かう道程のようで、季節を繊細に感じられる情緒深さに五感が研ぎ澄まされる。そして、さらに歩みを進めると、金箔や銀箔を用いたウォ―ルペーパーが。日本文化が生み出した独自の建具である襖を彷彿とさせる優美なデザインだ。ゆったりとした時間が流れる上質な空間は、無意識下で張り詰めていた心までも解き放ってくれる。

日本茶に合わせた、和と洋を融合したペストリー

お茶は、日本茶専門店の「櫻井焙茶研究所」や季節を彩るさまざまな和菓子を販売する「HIGASHIYA」をプロデュースする『SABOE』のティーソムリエがディレクション。エグゼクティブペストリーシェフ・青木裕介氏や和菓子職人によるスイーツとセイボリー(軽食)で、和と洋を融合したコンテンポラリーなアフタヌーンティーを楽しむことができる。

黒い服をまとった男性
米国で唯一の国際的なペストリーの大会で上位入賞するなど、数々の世界大会で賞を獲得してきた青木裕介氏。バリ、カタール、カナダ、フランスなどを拠点に腕をふるってきた青木シェフのグローバルな視点が、お菓子の端々から感じられる。


アフタヌーンティーのスイーツとセイボリー
ミニマルなデザインのスタンドにバラエティ豊かに並べられたスイーツとセイボリー。今後、季節に合わせてメニューを変えていく予定。90分間は、日本茶をはじめとするお茶のラインナップから好みのものをオーダーできる。1名5,200円(税・サービ料別)


“日本茶にフォーカスしたアフタヌーンティー”を構想したのは、「フォーシーズンズホテル東京大手町」の総支配人、アンドリュー・デブリト氏。「THE LOUNGE」マネージャーの松本碧さんは、彼のティーサロンに込める想いをこう語る。
「アンドリュー氏は、日本茶への関心や好奇心がとても強い人。皇居周辺の歴史ある土地から日本の文化を発信したいと考え、あえて日本茶に絞ったティーセレクションに。ティーカウンターを設け『茶釜で湯を沸かし、茶室でお茶を淹れる』ような様式を意識しています」

ティーカウンター
アール・ヌーヴォー調の照明が印象的なティーカウンター。カウンター席ではティーソムリエとの会話を楽しみながら、贅沢なティータイムを過ごすひとり客の姿も多い。


茶葉の詰められた小瓶の数々
茶葉のサンプルをラインナップ。直に香りを感じて、好きな茶葉を選ぶことができる。


丁寧に淹れられたお茶のうまみと、上質なペストリーの香りが引き立て合う

白磁器のうつわに注がれたかぶせ茶
うまみを充分に引き出して飲みたいお茶に適した宝瓶を用いて淹れた「かぶせ茶 さやまかおり」。「かぶせ茶」とは、茶摘み前に10日間ほどお茶の原料となるチャノキに覆いをかけ、日光を遮ることでうまみを出した茶葉のこと。


今の季節は、かぶせ茶、阿波番茶、ほうじ茶、オリジナルハーブティー、和紅茶、ブレンド茶など、バラエティ豊かな6つのお茶から好みのものを存分に堪能することができる。

「『かぶせ茶 さやまかおり』は、美味しくいただける3煎めまで提供しています。1煎めは70℃の低温のお湯で入れるので、うまみが出やすい特徴があり、2煎め、3煎めと進むにしたがって、すっきりとした味に変化していきます」と、松本碧さん。
ほっと一息つきたいときにぴったりなお茶なので、はじめの一杯にするのもおすすめだ。

2段の皿に載せられたペストリーの数々
上段は青木シェフによるペストリーの数々。口にするのがもったいないと思うほど、宝石のような繊細さや輝きに見惚れる。和菓子は「HIGASHIYA」の職人に制作を依頼。季節の羊羹、棗バター、上用饅頭などをラインナップ。羊羹は毎月味が変わり、10月はシナモンとりんごを使ったものに。下段のセイボリー。肉厚なスモークサーモンを使ったサンドイッチをはじめとする全5品。


お茶と一緒に楽しむペストリーについて、青木シェフは語る。
「すべて日本茶に合わせて作っていて、ひとつひとつの味はしっかりとしていますが、甘すぎない味を心がけました。例えば、『生姜の香るパッションフルーツのオペラ』には、生姜と柑橘類の一種であるカラマンシーのピューレが入っていて、エキゾチックな風味が楽しめます。そして、『ホワイトチョコレートとピスタチオ、ラズベリーのケーキ』は、コブミカンの葉で香りづけをしたホワイトチョコレートを使っています。コブミカンは、以前、『フォーシーズンズ リゾート バリ アット ジンバラン ベイ』に勤務していたときに出会ったものです。サラダやご飯にキュッと絞ってかけるような、バリで日常的に使われる小さなライムの実なのですが、とても面白い香りがするんです」
柑橘の芳醇な香りがもたらす、高級感と幸福感に包まれるペストリーは、青木シェフならではの持ち味だ。
「提供する日本茶をテイスティングしてから作っているので、どんなお茶にも合うと思います。今後は、クロモジを使ったペストリーを作ってみたいですね。森のような香りを際立たせながら」

スコーンは小ぶりなサイズで3種用意され、クロテッドクリームと季節のフルーツジャムでいただくことができる。食べ応えのあるスコーンは、渋みを感じない軽やかな飲み口の「和束(わづか)和紅茶」と相性がとてもいい。

ガラスの急須とお茶とお菓子
「柚子レモン」「クランベリー ピスタチオ シナモン」「レーズン」の3つの味の違いを楽しみながら、お茶をいただける。全国有数の茶産地である京都和束の在来種から作られた和紅茶。イングリッシュティーとは違って、やや渋みを抑えたすっきりとした味わい。


四季を通して変化するお茶のセレクションを楽しむ

そして、最後の締めくくりにぴったりなのが、「オリジナルハーブティー 柚子&柿の葉」。スパイシーな味わいで、口の中が甘味で重たくなってきたときにすっきりと整えてくれるお茶だ。さわやかな柚子の香りと柿の葉の滋味深い香りに癒やされ、ほんのりと感じられる心地よい苦味にも、ブレンドの妙が感じられる。

急須とお茶を運んでいる
ビタミンを豊富に含んだ徳島県の香り高い柚子を8割、柿の葉を2割でブレンドしたハーブティー。お茶の色味を目で楽しめる、耐熱ガラスのティーポットでサーブしてくれる。


新しい日本茶にインスパイアされて、また新しいペストリーを生み出すことができる、と語る青木シェフ。「フォーシーズンズ」というホテルの名のごとく、春夏秋冬を意識した食材を使ったペストリーやお茶のラインナップで展開される大人のアフタヌーンティー。お茶を飲みながら季節の変化を感じ、リラックスした会話を楽しみ、優雅な気分に浸ってみてはいかがだろう。

「フォーシーズンズホテル東京大手町」

東京都千代田区大手町1-2-1
☏ 03-6810-0655
アフタヌーンティー提供時間
11:00~12:30(L.O 12:00)※
13:00~15:00(L.O 14:30)
15:30~17:30(L.O 17:00)
1名様5,200円(税・サービ料別)
※2020年10月~、11:00~12:30は「アーリーバードアフタヌーンティー」として、通常料金から15%引きに。

アフタヌーンティーのほかの時間帯は、ブレックファースト、ランチ、スナック・ドリンクの営業も。

無休

https://www.fourseasons.com/jp/otemachi/dining/lounges/the-lounge/


撮影/上原未嗣 構成・文/矢島聖佳

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