ゼニア
(画像=heorshe/stock.adobe.com)

ビジネススーツの最高峰といわれるブランド「ゼニア」をご存知でしょうか。ゼニアは、イタリアを代表する高級メンズウェアブランドの「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」の通称です。世界の著名人や企業のエグゼクティブ、スポーツ選手などが愛用していることでも知られ、その人気は不動のものとなっています。

今回は、ゼニアのスーツの魅力とともに、その価格や買う方法、代表的なシルエットについて紹介します。

ゼニアの歴史とその魅力

ゼニアのスーツの魅力は、軽くてなめらかなその生地、表面の上質なツヤでしょう。その見た目の上品さと着心地は、一度着るとほかのスーツは着られなくなるほどだといわれています。

このように、群を抜いて高品質な生地が特長といえるゼニアですが、元々は1910年に創業した生地メーカーでした。創業時から「世界で最も美しいファブリックをつくること」を目指し、最高品質の羊毛を生産することで知られるオーストラリアの契約牧場から羊毛を買い付けるほど、生地の質にこだわり続けています。

1968年にエルメネジルド・ゼニアのブランドを立ち上げて既製品(プレタポルテ)の販売を開始します。これで、ゼニア社にはゼニアショップを展開する「プレタ部門」と、生地を製造販売する「生地部門」の2つの部門ができました。

ゼニアは最高品質の生地メーカーとして、「アルマーニ」「エルメス」「ラルフローレン」など、世界的に有名な高級ブランドに生地を供給することで、世界の繊維業界をけん引する存在となっているのです。

生地で変わるゼニアのスーツの価格

ゼニアのスーツは高価です。2020年8月現在、ゼニアを代表する生地「トロフェオ(Trofeo)」を使用したスーツは41万8,000円(以下税込)、Trofeoより上位レーベルとされる生地「クインディチ ミルミル クインディチ(15milmil15)」を使用した「15MILMIL15 ウール ドロップ7 スーツ」は53万9,000円、手ごろなブラックのウールスーツでも29万1,500円となっています。

ブランドにもよりますが、ほかの高級ブランドスーツの価格帯は30万円前後がボリュームゾーンであるのに対し、1.5倍から2倍ほどとなっています。しかし、ゼニアのスーツには価格に見合う最高品質の生地が用いられていることは間違いありません。上記の「15MILMIL15 ウール ドロップ7 スーツ」の生地15milmil15は、ウール100%で、なんと直径15ミクロンの極細ウール繊維を紡いでつくり上げた生地です。エレガンスさをそなえているうえ、驚異的にソフトで重さを感じさせない素材だと、ゼニアはうたっています。

ゼニアのスーツは5つの方法で買える

ゼニアの生地を使った、最高峰のスーツを購入するには以下の方法があります。ショップによって仕上がりや価格に違いが出てくるので、予算と自分の好みに合わせた選択をするとよいでしょう。

方法1:ゼニア直営ストアで購入する

国内には、有名百貨店にあるストアや直営路面店舗、後述するアウトレットストアを合わせると27店舗のゼニア直営店があります(2020年8月現在)。路面店は東京に2店舗(丸の内、銀座)、大阪に1店舗(心斎橋)構えています。

方法2:アウトレットストアで購入する

ゼニアの直営店のなかには、アウトレットストアもあります。御殿場(静岡)、りんくう(大阪)、木更津(千葉)、札幌北広島(北海道)、長島(三重)のアウトレットモールに店舗があります(2020年8月現在)。数年前のモデルが中心ですが、リーズナブルな価格で購入できます。

方法3:ゼニア生地の正規取扱店で購入する

ゼニアが認定するオーダースーツ専門店で購入する方法です。ゼニアは世界中の紳士服オーダー店向けに生地を提供しています。生地を提供されたオーダー店は「正規取扱店」として認定されているのです。この場合、そのお店のオーダースーツの価格となり、13万円から15万円が相場です。

方法4:百貨店でオーダースーツを注文する

百貨店のオーダースーツでも、ゼニアの生地を取り扱っている場合があります。百貨店ごとにイージーオーダーやパターンオーダーなどの注文システムや型紙が異なってきますが、ゼニアの生地を使用したスーツを手に入れることができます。

方法5:ゼニア生地を使用した、ほかのブランドのスーツを購入する

ゼニアの生地のよさを感じたいのなら、ほかのブランドで購入する方法も考えられます。アパレルブランドのポールスミスや、トゥモローランドなどのセレクトショップで販売されているスーツのなかにも、ゼニアの生地を使用したものがあります。シルエットはそのブランドの意匠になりますが、ゼニアの生地の魅力は十分に感じられるはずです。あるいはシルエットがお気に入りのブランドで、生地はゼニアがよいという方におすすめです。既製品であれば、13万円前後から手が届くでしょう。

ゼニアを代表する4つのシルエット

ゼニアは生地だけでなく、スーツのシルエットにも強いこだわりを持っています。さまざまなモデルがありますが、ここでは代表的な4つを紹介します。

ミラノ

最もクラシックで、世界的に愛用されているのがミラノラインです。すっきりしたイタリア的なデザインで、自然な傾斜がついた“なで肩”のラインが特徴的です。着る人の体形に合わせて適度にウエストを絞ります。

ミラノイージー

ミラノをベースにしつつ、前身頃のみにだけ肩パットを使用した珍しいモデルです。より軽やかな着心地を求める方におすすめのモデルです。

フィレンツェ

普通のスタイルよりウエストの絞りが効いています。これによりシルエットはシャープです。名前の通り、少しカジュアルな雰囲気の袖付け、衿の幅も細めでフィレンツェスタイルです。丸みのあるカッティングや、少し短い着丈もさることながら、肩パットを極力使用せずにシャツのような軽快な着心地が楽しめる特長があります。ウエストの絞りの曲線に美しさがあります。

トリノ

英国スーツを思わせるタイトなシルエットながら、肩が張りウエストが絞り込まれた、胸の厚みが強調されるデザインです。世代を問わず人気で、男性的な印象を与えるモデルです。

ステータス、機能美を兼ね備えるゼニア

高級ブランドスーツは、ビジネスマンのあこがれともいえます。そのなかでも最高峰のブランドである、ゼニアの歴史や魅力、種類や価格や買い方について説明しました。

着心地と見栄えを両立した素晴らしさ、身に着けていることがステータスの「ゼニア」をじっくりと選んでみるのも、新たな楽しみになるでしょう。

文・J PRIME編集部

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