コロナ,投資環境,対応法
(画像=diy13/stock.adobe.com)

新型コロナウイルス感染症の発生による影響によって、世界経済は大きな打撃を受けています。3月には、新型コロナウイルスの感染拡大によって警戒感が高まっていた世界中の投資家に追い打ちをかけるように、原油急落が起こりました。

以降、新型コロナウイルス感染症の世界的な被害状況が大きく改善したとはいえない中で、株式市場は荒い値動きを継続しながらも6月時点では戻り歩調を見せています。今回は、新形コロナウイルス感染症による株、債券、原油の新たな動きをチャンスに変えたいと考える個人投資家にとって、ヒントとなりそうな情報をいくつかご紹介しましょう。

コロナによって投資環境のボラティリティは大きく上昇

2019年12月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症は、3月には世界中に感染が広がり、世界保健機構(WHO)はパンデミックであると宣言しました。新型コロナウイルスの短期間での感染拡大は、世界中の投資家のリスク回避心理を拡大させ、投資環境におけるボラティリティ(変動幅)を急激に上昇させました。

各国間の交流をストップさせる入国制限や、米国や欧州で実行されたロックダウン、日本における緊急事態宣言などが実施されることによって、経済活動は従来の動きを阻害され、一時的に多大な影響を受けることは間違いありません。

株の暴落、原油はマイナスになるなど大幅な動き

新型コロナウイルスによる、投資市場の変化で最も大きな影響を及ぼしたのは、3月初旬の原油急落でしょう。これは、サウジアラビアが原油の大幅な増産を見込んで価格を引き下げたことが引き金になりました。

新型コロナウイルスによる投資家心理の冷え込みに、原油の急落が加わり、世界の株式市場はマイナスの影響を受けました。米10年国債利回りは過去最低水準まで低下し、日本を含む世界各国の国債の利回りはマイナスを継続しました。

ロックダウンの解除とともに株は戻り歩調に

3月に急激に下落した株式市場ですが、新型コロナウイルスの状況が不透明な中でも、上げ下げを繰り返しながらも、6月にかけて緩やかに上昇傾向にあります。

米国や欧州で実行されたロックダウン、日本における緊急事態宣言などが解除され、経済が徐々に通常の状態に戻り始める兆しが出てきました。

キャッシュポジションを増やす人も多い中、次なる一手は

世界経済は、予期しなかった新型コロナウイルス感染症によって大きな影響を受けました。アフターコロナ、ウィズコロナに向けた投資の方向性を考える場合、ポイントとなるのは長期的な視点に基づく投資でしょう。

新型コロナウイルス感染症の今後の行方を予測することは困難です。ロックダウンが解除され、経済活動が徐々に再開される中でも感染は世界的に継続しており、WHOは「第2波」のリスクを指摘しています。

先行きが不透明である限り、アフターコロナ、ウィズコロナに向けた投資において、短期的な視点に基づく投資には慎重な姿勢が必要です。一方で、長期的な視点に基づく投資であれば、世界各国が実施する金融政策などが効果を生み、大規模な景気回復が実現するというストーリーも描きながら、少しずつ資金を投入するといった対応もできます。

急落時に損切りを覚悟で株式などを売却してキャッシュポジションを高めたという人もいるでしょう。長期的な視点で成長する可能性があり、現在も株価が下げ過ぎた水準にあるといった銘柄が見つかるようであれば、打診買いしてもいいかもしれません。

銘柄の見極める上での方向性を模索する

3月に株の暴落と原油急落による大きなマイナス要因を持った投資環境ですが、ロックダウンや緊急事態宣言解除など、経済が少しずつ前に動き出すなどプラス要因も出てきています。

一方で短期的には、新型コロナウイルス感染症の第2波への懸念がくすぶっています。決定的なワクチンが開発されるまでは、方向性が定まらないという見方もあります。

現在は、長期投資の視点を持ち、次の投資トレンドが確立する様子を見極めながら、業種や業界、為替、国ごとの事情など、銘柄を選定する上での方向性を模索する時期であるといえます。

文・J PRIME編集部

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