ウイスキー,飲めなくなる
(画像=Thinkstock/Getty Images)

独特の香りと味わいで多くの人を魅了するウイスキー。飲んでよし、飾ってよし、投資してよしのウイスキーを収集して楽しんでいる人も、多いのではないでしょうか。近年のウイスキー人気はとどまることを知らず、オークションでは毎回のように高値を更新している銘柄もあります。それに加え、今年は一般で広く楽しまれている銘柄まで、白熱するウイスキー人気によって飲めなくなるかもしれません。

ウイスキーが大人気!その理由とは?

ジャパニーズウイスキーも、海外の銘品と同様に人気が高まっており、サントリーホールディングス株式会社のスピリッツ部門であるサントリースピリッツが、需要に対する原酒の不足から「響17年」と「白州12年」の販売を一時休止してしまいました。

近年は、ウイスキーを炭酸水で割ったハイボールも居酒屋の定番メニューとなり、これまでウイスキーになじみがなかった層にまで浸透しています。日本酒やビールと異なり、炭水化物(糖質)が含まれていないという点も人気を後押ししているようです。また、海外観光客がジャパニーズウイスキーを好んでまとめ買いする姿も見られます。

海外に目を向けてみると、ウイスキーオークションが過熱しています。数年前からイギリスや香港のオークションで、「世界最高落札価格」が更新され続けています。2018年11月には、「ザ・マッカラン」の1962年物が120万ポンド(約1億7,000万円)で落札されました。

オークションでもジャパニーズウイスキーは注目されており、2018年1月にはサントリーの「山崎50年」が1本3,300万円で落札されています。このようなオークションの高額落札者は、主に投資とコレクションを目的としてウイスキーを入手しているようです。

ウイスキーが飲めなくなる日も近い?

このように、国内外で大きな注目を集めているウイスキーですが、特にジャパニーズウイスキーに関して、とある懸念が持たれています。先ほども述べた通り、原酒の不足から国産ウイスキーの一部の販売を休止しているメーカーもあります。

日本では、長い間ウイスキーは冬の時代を迎えていました。企業側としては、売れなければ生産量を減らすほかありません。このような理由から長く生産量を落としていた日本では、どのメーカーでも熟成期間が10年以上ある原酒が足りていないのです。ハイボール人気からウイスキーが再注目されたのはわずか10年ほど前のこと。ウイスキーの原酒ができるまでには3年、5年、10年と長い熟成期間が必要です。

ウイスキーに関しては、「人気だから今すぐ生産量を増やして多く売る」、ということができません。熟成期間が短い、若いウイスキーもありますが、やはり長期間熟成したものが好きな人も多いことでしょう。熟成期間が10年以上の国産ウイスキーは、店頭から消えてしまう前に手に入れておきたいところです。

現在の価格は?

2019年1月現在、店頭やバーでの平均価格はどのくらいなのでしょうか。銘柄ごとに見ていきましょう。

イチローズモルト

世界中のウイスキーファンから愛されている、ベンチャーウイスキー社(埼玉)の「イチローズモルト」。ミズナラ樽で熟成されたウイスキーは、落ち着いた香りをまとい、味もさわやかで飲みやすいという特徴があります一般でも購入できる1万円程度の製品から、競売にかけられ高額で取引されている製品まで、価格帯は幅広くなっています。バーや居酒屋では、1杯800円からとかなりリーズナブルに楽しめます。

ザ・マッカラン

ザ・マッカラン(スコッチウィスキー/サントリー輸入販売)は、女性でも飲みやすく、芳醇で高級感のある香りを持つウイスキーです。オークションでも大人気の銘柄ですが、12年物であれば700ミリリットル5,000円ほどで入手できます。バーでは18年が1杯1,500円から楽しめます。

その他にもさまざまな銘柄があります。一般的なバーでは安いもので1杯1,000円ほどから楽しめますので、ウイスキーの銘柄が多くそろうバーへ足を運び、試飲感覚で数多くの銘柄の味と香りを確かめてみてはいかがでしょうか。

これから買うべき銘柄

最後に、見かけたらすぐに購入をおすすめする銘柄をご紹介します。

山崎ミズナラ 2017EDITION

2017年10月にサントリーが1,500本限定で販売したのが、「山崎ミズナラ 2017EDITION」です。希少な18年以上の熟成期間を持つミズナラ樽原酒がボトリングされています。販売当時の価格は10万円でしたが、すでに50万円以上の価格で取引されています。限定ものですから、今後も価格の伸びが期待されます。

余市(10年以上)

ニッカウヰスキーのシングルモルトウイスキー「余市」も、品薄から価格の高騰が続いています。10年物で1本5万円、20年物になると20万円を超える価格が付いています。日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が生んだ珠玉の味を堪能してみましょう。

ウイスキーは飲んでこそ!高級な味わいを楽しもう

投資やコレクションで人気となったウイスキーですが、本当に楽しめるのはその味を自分の舌で確かめた時なのではないでしょうか。今後もさまざまなウイスキーを気軽に飲んで楽しみたいのであれば、価格が高騰する前に購入しておくことをおすすめします。

文・J PRIME編集部

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